なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間の紹介:2010年アメリカ映画。精神的症状を持ち自殺願望を持つ治療中の男子高校生クレイグ。自分の足で日曜の早朝に精神科に入院。様々な人々を見て自分を振り返り退院するまでの5日間を描いた話です。原作者でヤングアダルト小説家のネッド・ヴィジーニさんが自らの入院生活を描いた作品で、その後ネッド・ヴィジーニさんはニューヨークにある両親の家の屋根から飛び降り自殺をし、32歳で亡くなりました。
キーア・ギルクリスト(クレイグ)、エマ・ロバーツ(ノエル)、ヴィオラ・デイヴィス(ミネルバ先生)、ゾーイ・クラヴィッツ(ニア)、ザック・ガリフィナーキス(ボビー)、ほか
映画「なんだかおかしな物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「なんだかおかしな物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「なんだかおかしな物語」解説
この解説記事には映画「なんだかおかしな物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
なんだかおかしな物語のネタバレあらすじ:1
夢の中でのクレイグはブリッジから飛び降り自殺をして水の中に落ちています。日曜日の朝5時クレイグは自分の足で病院に行きロビーで座っているとボビーから声をかけられるます。白衣を着て医者かと思うが医者の様ではないとクレイグは思います。特に悩みと言う悩みのないクレイグだが外には戻りたくないと成人精神科北3病棟に入院します。院内をスミティ代わって案内するようになったのがボビーです。朝はコーヒーを飲みに行ったのだと。部屋に案内されるとエジプト人中年男性との2人部屋でその中年男性ムクターダは部屋から出た事が無いそうです。
なんだかおかしな物語のネタバレあらすじ:2
入院生活が始まりました。一日目の食事をボビーとその仲間達と食事をしますが拒食症ですぐに吐き出してしまいます。
そして合同ミーティングの時、面接に着て行く物に困っていたボビーに父のシャツを貸す事を提案します。するとミーティングに出ていた同世代のノエルからメモを渡されます。「提案よかったわ 7時にTV室で」二人で質問に質問で返す質問ゲームを。二人で教室に絵画の授業で意外な才能を見せたクレイグ、ノエルからは「水曜日に同じ所で」と絵付きのメッセージをもらいます。クレイグもノエルに行為を持っています。
なんだかおかしな物語のネタバレあらすじ:3
クレイグは奥さんと子供に面会中のボビーを見ます。奥さんにずっとここに住む気なのかと責められ「娘のためを思うならいっそ死んでよね」と言われているのを聞きます。ボビーの面接はうまく行きませんでした。暴れだしたボビーを見て自分を振り返るクレイグ、ミネルバの診察時にクレイグは不安とストレスを内に秘めるようになったのだと伝えます。両親のことについて語るクレイグ、パパは今の状態でゲイツ大学への進学を勧めます。大事な局面なのにとクレイグですが何がどう大切なのかはよくわかりません。音楽の授業で楽器を手に出来なかったグレイグはボーカルを担当、ステージに立っているロックボーカリストになりきり歌い上げた。結果 拍手喝采。部屋に戻るとムクターダに「部屋を出ろよ、世界は広いよ」と告げます。水曜日ボビーに誘われ警備員を買収して病室を抜け出しバスケ、そしてボビーの提案でクレイグがノエルをデートに誘う練習をします。その時に初めてボビーは自殺未遂を6回もしている事が分かります。
なんだかおかしな物語のネタバレあらすじ:4
アーロンの彼女だったニアが面会に来ました。ずっと好きだったニアの魅力に惹かれてベットに横たわった時ムクターダがトイレから出てきて思わずクレイグは吐いてしまいます。去っていくニアに向かい「愛している」とそれをノエルにきかれてしまいます。木曜日、病院で過ごす最後の日、昨夜の事がショックで朝食を抜いたグレイグをボビーが部屋に尋ねて僕とムクターダの様になるなと「日々生まれぬ者 日々死にゆく」「それは信じろ」と去っていきます。ミネルバの診察でグレイグは「病院の外でも大勢の人が生きるのに大変な思いをしています」「僕が持っているものに感謝しないのはわがままだ」ボビーに教わった病棟の抜け出し方でノエルと屋上に上がった。ノエルはクレイグの頬にキス、ゲイツも嫌ならやめちまえと言うノエルそして二人は唇を合わせます。
なんだかおかしな物語の結末
病棟でのお別れにピザパーティを開きボビーには絵のプレゼント、ムクターダには祖国のエジプト音楽をプレゼント。エジプト音楽に呼ばれるようにムクターダがピザパーティの席にやって来て音楽に合わせ仲間達とダンスを始めます。金曜日、退院の日の朝ボビーの姿は無く早朝にホームへ移ったあとでした。宿題や学校友達に向き合い願書を破りパパに説明する。ママと妹パパにもキスをする。そして生きる。クレイグが人生への希望を持てた朝でした。
この作品には、主人公クレイグ同様思い悩んでしまっている時に出会いました。
思春期特有の悩みは大したことないと思われる方もいるかもしれませんが、悩んでいる本人からしたら一大事です。
それこそ自分の命を懸けて解決しようと考えてしまうほど深刻です。
あのころの気持ちをとてもよく具現化できているなぁというのが私の第一印象です。
この作品のラストは、クレイグが生きていくことを選択するといういい感じで終わっているのですが、原作の小説を書かれた作者の方は投身自殺をされてたという事実を知ってしまうと、なんとも複雑な気分になってしまいます。
ですが、私の心に深く沁みた作品であることは間違いありません。