映画「ホーンテッド・サイト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホーンテッド・サイトの紹介：2016年アメリカ映画。海外ドラマ「新ビバリーヒルズ青春白書」のジェシカ・ロウンズ主演によるサスペンス・ホラー。姉夫婦と甥を惨殺された新聞記者のジュリア。すぐに犯人は逮捕されたが、その背後に謎の人物が存在していた。姉達はなぜ死ななければならなかったのか。過去をさかのぼる旅でジュリアが見たものは、故郷の町に隠された恐ろしい秘密だった。「ソウ」2～4を手掛けた、ダーレン・リン・バウズマン監督作品。
監督：ダーレン・リン・バウズマン 出演者：ジェシカ・ロウンズ（ジュリア）、ジョー・アンダーソン（グレイディ）、デイトン・キャリー（クローン）、リン・シェイ（アリー）、アイデン・フラワーズ（チャーリー）、ジャッキー・タトル（アマンダ）、マイケル・パレ（リチャード）ほか
この解説記事には映画「ホーンテッド・サイト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
新聞社に勤めるジュリアは、不動産担当の記者。ある朝、出勤したジュリアに知らない男から電話がかかってきます。男はジュリアの姉を殺したと言い、謝罪を述べて電話を切ります。驚いたジュリアは、恋人の刑事グレイディと共に姉の家へ車を飛ばします。男の言った通り、そこには無残な姿で息絶えたアマンダとその夫、そして彼らの息子チャーリーの姿がありました。警察の捜査が始まり、犯人とされるリチャードという男が逮捕されます。悲しみに沈む中、姉の家を訪れたジュリアは、事件後たった1週間で家が売りに出ている事実を知り疑問を抱きます。さらに殺人現場となったチャーリーの部屋に入ると、なぜか壁が壊され取り除かれています。一体誰がこの家を買ったのか、不動産会社を通して調べたところ、ジェベダイア・クローンという男の名が浮上します。クローンは事故や事件が起こった家に現れては、資産価値に上乗せして契約。その後、死者が出た部屋や場所だけをどこかへ移動するという異常なことを続けていました。
ある日、ジュリアに小包が届きます。中身はビデオテープで、ぼやけた映像に悲鳴のようなノイズが入っています。姉の事件の真相を追うジュリアは、グレイディが止めるのも聞かずリチャードと対面します。リチャードはテープのことは知らないと言いますが、ジェベダイア・クローンは殺人現場を集めていると語ってジュリアを驚かせます。リチャードとクローンの接点は、ニューイングリッシュという土地でした。そこは昔、ジュリアとアマンダを捨てた実の母親の出身地です。奇妙な偶然を感じたジュリアは、1人で車を走らせます。ところがニューイングリッシュは閉鎖的な場所で、町の住民はいぶかしげな目でジュリアを見つめるばかり。唯一、母親が住んでいた家を買い取っていた年配女性アリーだけは、ジュリアに親しげに話しかけてきます。アリーの話では、ジュリアの母親は30年前に病で亡くなっているとのこと。アリーはクローンのことも知っていました。町の住民の心を支配したクローンは、神を責めて人を殺めろとけしかけていたのです。
その夜、ジュリアの身を案じたグレイディが、アリーの家にやって来ます。ジュリアが古い新聞記事を調べると、クローンは2度銃殺されたが生き返ったとあります。そして古い写真から、実はアリーこそがジュリアとアマンダの母親だったと知ります。その後、ベッドで眠っていたアリーの姿が消えます。危険を感じたグレイディは町を出ようと言いますが、そこへ住民達を従えたクローンが登場します。クローンは、この町を束ねたのは“悲劇”であり、最後の悲劇で町の住民は自由になると告げて森の中へ消えます。ジュリアとグレイディもその後を追います。森の中には、クローンが集めた“殺人現場”のコレクションが置かれていました。衝撃を受けるジュリア達に、町の保安官が銃を向けます。保安官もまたクローンの手下でした。しかし住民達が保安官を撃ち、気を失ったジュリアはクローンの殺人現場コレクションの中で目覚めます。目の前の大きな屋敷に向かうと、そこで待っていたのはクローンでした。
クローンはジュリアに、世界にこの経験を伝えろと言います。屋敷の部屋に足を踏み入れたジュリアは、何人もの幽霊が自分の死を再現している光景を目の当たりにします。そこにはアマンダやチャーリーもいました。恐怖に混乱したジュリアは、持っていたナイフを振り上げました。そこにジュリアの後を追ってきたグレイディが現れ、首を切りつけられて死亡します。愛する男を殺めるという、最後の悲劇を手に入れたクローンは喜びます。ジュリアは泣きながらクローンに銃を向けました。ところがジュリアの背後にいたアリーが銃を発砲。ジュリアは倒れ、すでに死亡しているグレイディの隣で息絶えます。アリーは、実の娘をクローンに捧げたのでした。微笑を浮かべたアリーは、屋敷の外で待つ町の住民のため、クローンを送り出します。
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