襲われた幌馬車の紹介:1956年アメリカ映画。アパッチ族の襲撃から仲間を守る男の姿を描いた西部劇。コマンチ族に育てられた白人トッドは、妻子の仇をとったことで拘束されてしまう。移民を率いるノーマンド大佐の幌馬車隊に合流するも、彼らはアパッチ族の襲撃を受け死亡してしまった。トッドは生き残った数人の若者を連れ、アパッチ族の土地を脱出しようと試みる。
監督:デルマー・デイヴィス 出演者:リチャード・ウィドマーク(コマンチ・トッド)、フェリシア・ファー(ジェニー)、スーザン・コーナー(ジョリー・ノーマンド)、トミー・レティグ(ビリー)、ステファニー・グリフィン(ヴァリンダ・ノーマンド)ほか
映画「襲われた幌馬車」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「襲われた幌馬車」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「襲われた幌馬車」解説
この解説記事には映画「襲われた幌馬車」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
襲われた幌馬車のネタバレあらすじ:コマンチ族の男
舞台は1873年、アメリカ合衆国アリゾナ準州。コマンチ族に育てられた白人男性コマンチ・トッドは、妻子を殺害したハーパー4兄弟の命を狙っていました。3人を殺害するものの、生き残った保安官ブルに拘束されてしまいます。トッドを縛り首にするため、オーククリークへ向かうブル。途中陸軍大佐ノーマンドが率いる移民団に遭遇します。彼らはトゥーソンへ行くため、数台の幌馬車で旅をしているそうです。ブルは彼らの護送を申し出、オーククリークまで一緒に行くことにしました。ブルがトッドをまるで人間ではないかのように扱うため、移民団からは抗議の声が噴出します。特に心優しい女性ジェニーと、その幼い弟ビリーは積極的に世話を焼いてくれました。その様子を、ノーマンド大佐の娘ヴァリンダが嘲りながら見ています。傲慢なヴァリンダは、先住民の母を持つ異母妹ジョリーのことも激しく嫌っていました。その後移民団の1人クリントがトッドにパイプ煙草を吸わせたことでブルは大激怒。クリントを執拗に殴ります。その混乱に乗じてブルを殺害したトッドは、馬車の車輪に両腕を拘束されてしまいました。
襲われた幌馬車のネタバレあらすじ:アパッチ族の襲撃
その夜移民団の1人リッジの提案で、ノーマンド姉妹とビリー、ジェニー、クリントが近くの川へ向かいました。夜が明けてキャンプ地に戻って来た彼らの目に、恐ろしい光景が映ります。移民団は何者かの襲撃を受け、ジェニー達以外全員殺害されていたのです。トッドは拘束されていた馬車ごと崖下に落とされていました。ジェニーとビリーにより何とか救出されたトッドは、昨夜アパッチ族の襲撃があったと話します。しかし生き残りがトッドだけだったことから、犯人はアパッチ族ではなくコマンチ族なのではないかと疑うリッジ達。ジェニーはアパッチ族の土地から生還するには、トッドの助力が必要だと訴えました。結局全員トッドに従うことになりましたが、ヴァリンダとリッジは全く信用していません。
襲われた幌馬車のネタバレあらすじ:旅路
トッドの指示のもと、水を集め馬車を組み上げるジェニー達。トッドはブルの保安官バッジを見つけ、いい記念だとポケットにねじ込みました。付近には300人ほどのアパッチ族が集結しています。以前白人が大勢のアパッチ族を殺害したため、その報復に集まっているようでした。アパッチ族を警戒しながら、トッド達は移動を始めます。トッドは特にビリーに目をかけ、彼に生き抜くための様々な技法を教えていきました。ジェニーには自らの生い立ちを語ります。トッドは幼くして巡回牧師だった父を亡くした際、コマンチ族の族長に拾われ彼らの一員になったのでした。すると突然ヴァリンダの絶叫が響きます。猛毒のガラガラヘビに噛まれてしまったのです。更にヘビを始末するためリッジが発砲し、アパッチ族に居場所がばれてしまいました。トッドはヴァリンダに処置を施し、現れたアパッチ族2人との戦いに辛くも勝利します。ヴァリンダは生死の境をさまよいながら、自分が蔑んできたジョリーやジェニーの懸命な看病を受け、感謝の涙を流しました。
襲われた幌馬車のネタバレあらすじ:最後の戦い
トッドは高所に潜み、アパッチ族の様子を偵察します。そこへジェニーが現れ、トッドと彼女は愛し合っていることを確認しました。翌朝、トッド達の前にアメリカ軍の偵察隊が現れます。彼らは弾薬を輸送する傍ら、指名手配中のトッドを探していました。ジェニー達は口裏を合わせてトッドを守ろうとします。しかしブルの保安官バッジを見られてしまい、正体はばれてしまいました。まずはアパッチ族から逃げることが最優先だと考えたトッドは、偵察隊と協力して計画を立てます。トッドが弾薬を積んだ幌馬車の近くに隠れ、他の者は馬に乗って待機。そしてついに押し寄せてきた大勢のアパッチ族を引きつけてから、トッドは馬車に火を放ちました。「今だ!」と叫ぶトッドの声で、全員全速力でその場から離れます。弾薬に引火し、大爆発が起こります。アパッチ族はたまらず撤退していきました。
襲われた幌馬車の結末:旅の意味
無事に逃げられたものの、トッドは殺人犯として拘束され合衆国陸軍司令部に連行されます。そこで裁判を受けたトッドは、ジェニー達が必死に情状酌量を求めたことで死刑を免れました。判事はジェニーとビリーの保護観察下に置くことを条件に、トッドを釈放します。喜びに沸くジェニー達。その後トッドはジェニー、ビリーと共に旅立ち、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画襲われた幌馬車のあらすじと結末でした。
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