ピンクパンサーの紹介:2006年アメリカ映画。パリ警察のドジで間抜けな警部ジャック・クルーゾーの活躍を描いたコメディ映画シリーズの第9作目にして新シリーズ第1弾です。クルーゾー役がピーター・セラーズからスティーヴ・マーティンに交代、サッカーのフランス代表監督暗殺事件を巡って大騒動を巻き起こします。
監督:ショーン・レヴィ 出演者:スティーヴ・マーティン(ジャック・クルーゾー)、ケヴィン・クライン(シャルル・ドレフュス)、ジャン・レノ(ギルバート・ポントン)、エミリー・モーティマー(ニコル・デュラン)、ビヨンセ(ザニア)ほか
映画「ピンクパンサー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピンクパンサー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ピンクパンサー」解説
この解説記事には映画「ピンクパンサー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピンクパンサーのネタバレあらすじ:起
フランスと中国とのサッカー国際試合、フランスの勝利に会場が沸くなか、フランス代表監督のイヴ・グリュアン(ジェイソン・ステイサム)が何者かに毒矢で殺害され、グリュアンの指にあったはずの希少なダイヤモンド“ピンクパンサー”の指輪が奪われるという事件が発生しました。事件を任されたシャルル・ドレフュス主任警部(ケヴィン・クライン)は、かねてから悪評の高い無能で間抜けな田舎巡査のジャック・クルーゾー(スティーヴ・マーティン)を警部に昇進させ、捜査の担当を命じました。ドレフュスの狙いは、世間の誰もが注目する一大事にクルーゾーを使ってマスコミを引っかき回し、その隙に自らの精鋭チームを投入して事件を解決、これまで7回もノミネートされながら未だに手にしたことのない名誉賞を得ようと企んでいるのです。
ピンクパンサーのネタバレあらすじ:承
クルーゾーの下には忠実な秘書のニコル・デュラン(エミリー・モーティマー)が配属され、ギルバート・ポントン刑事(ジャン・レノ)が補佐を務めることになりました。クルーゾーとポントンは、殺害現場に居合わせていたグリュアンの恋人で人気歌手のザニア(ビヨンセ)など関係者の足取り、追うも、グリュアンが選手や関係者全てから恨みを買っていたという事実以外に有力な手掛かりは掴めず、それどころか別の事件の手柄を横取りしてしまい、予想外に評価が高まってしまったクルーゾーに対し、ドレフュスは実は自らの手下であるポントンにクルーゾーの監視強化を命じました。
ピンクパンサーのネタバレあらすじ:転
クルーゾーは、ニューヨークに向かったザニアが何か事情を知っていると感じ、ポントンと共にニューヨークに飛びました。しかし、ザニアの滞在先のホテルに入ったクルーゾーはそこでも火事を起こすは部屋を水浸しにするは物を壊すはで大騒動を巻き起こしてしまい、結局何も手掛かりを得られないまま帰国の途につきましたが、まんまとドレフュスの罠にはまり、機内に持ち込んだハンバーガーが危険物と見なされ、クルーゾーは空港で逮捕されてしまい、マスコミから“フランス人の恥”と大バッシングをくらってしまいました。
ピンクパンサーの結末
失意のうちに謹慎を命じられたクルーゾーは、自分の逮捕を報じた新聞記事の写真から、行方不明のピンクパンサーの在処と真犯人の存在に気付きました。一方のドレフュスは、殺害現場のスタジアムの貴賓席にいた中国人が怪しいと睨み、中国人が出席する大統領官邸のパーティーに張り込みます。クルーゾーもまた、自らの過ちを認めたポントンを連れて会場に潜入、パーティーでショーを開く予定のザニアが真犯人に命を狙われていることを知り、間一髪で暗殺を阻止して真犯人を捕まえました。真犯人は代表チームのロシア人トレーナー、ユーリ(ヘンリー・チャーニー)であり、ピンクパンサーは生前にグリュアンがザニアに渡していたことから正式にザニアの物となりました。悔しがるドレフェスを尻目に事件を解決したクルーゾーは一躍ヒーローとなり、ドレフュスがあれほど欲しがっていた名誉賞を手に入れました。
まずシャルル・ドレフュス主任警部のキャラクターが本当にかわいい!
自宅のパソコンで調べものをする際も「頼むぞわが友インターネット」といい年して一人でいることを全く悲観せずに笑いに変えているところが見ていてハマる。
そして相棒のギルバート・ポントン刑事はドレフェス警部とは真逆のエリートでストーリーの中では警部の保護者のように扱われ、警部に振り回されることもしばしば。
典型的な凸凹コンビではあるが、最後は頼りなく見えていたドレフェス警部の推理がビシッと決まり、スマートに事件を解決する姿にはかっこいいと思った。