ショック集団の紹介:1963年アメリカ映画。精神病院の中で起きた殺人事件を追い、功績を挙げたいがために患者を装って潜入した新聞記者が、しだいに自分も狂気へと取り込まれていく様を描く。
監督:サミュエル・フラー 出演:ピーター・ブレック、コンスタンス・タワーズ、ジーン・エヴァンス、ハリー・ローデス、ジェームズ・ベスト、ほか
映画「ショック集団」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ショック集団」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ショック集団」解説
この解説記事には映画「ショック集団」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ショック集団のネタバレあらすじ:起・潜入記者
新聞記者のジョニーは精神病院内で起きた殺人事件の犯人を探るため、患者を装って病院内に潜入する計画をたてていた。彼の恋人キャシーはその計画の危うさに反対するが、説得にも応じず、会えない日々が続いたことでキャシーはしかたなく計画の実行に手を貸すことになる。妹を装ったキャシーが兄から乱暴されそうになったと警察に駆け込み、ジョニーは妹への強姦未遂で逮捕され、取調べで精神疾患の疑いありと判断されて精神病院への潜入に成功する。院長の診察で重度の統合失調症と診断されたジョニーは冷水療法、ダンス療法などを受けながら、事件の目撃者である3人に接触を試みる。
ショック集団のネタバレあらすじ:承・目撃者との接触
最初に会った目撃者のスチュアートは、戦争で捕虜になり、洗脳されて敵国のスパイとなったため帰国後に懲戒除隊となり、孤立してマスコミに追われたことで精神を崩壊させていた。そこでジョニーは彼が正気を取り戻した隙に殺人事件の犯人について聞くと「白いズボンだった」という手がかりを掴む。その証言から犯人は医者か看護人だと確信したジョニーは2人目の目撃者トレントに接触する。黒人であるトレントは大学で人種差別から激しい迫害を受けたことで精神に異常をきたし、自分を白人至上主義者と思い込んでいた。黒人でありながら同じ黒人の患者に襲い掛かり、止めに入ったジョニーはトレントとともに拘禁室に収監される。そこで同じように一瞬正気を取り戻したトレントから「犯人は医者ではなく看護人」だということを聞き出す。
ショック集団のネタバレあらすじ:転・忍び寄る狂気
2人いるの看護人のうちどちらかが犯人であることまで突き止めたジョニーは面会にきたキャシーにそのことを社に伝えるよう言うが、その時ジョニーはキャシーを本当の妹だと思うほど精神に異常をきたし始め、心配したキャシーが彼の上司に中止を求めるが聞き入れてもらえず、ジョニーはキャシーの反対をも押し切って電気ショック療法まで受け入れる。しかし治療後、彼は声が思うように出せなくなっていた。3人目の目撃者であるボーデンは原爆製造にかかわった元科学者で、その後の惨劇に対する罪悪感に耐え切れず幼児退行していた。声が出せずあせるジョニーはやっとのことで正気を取り戻したボーデンから犯人は看護人のウィルクスだと聞きだし、知的障害の女性に手を出していたことを院長にバラすと脅されたことが理由だったことが分かる。しかしそこでジョニーは突然錯乱し、犯人が誰か思い出せなくなってしまった。
ショック集団の結末:栄光と引き換えたもの
なんとか思い出そうとしている時、突如激しい雷雨に打たれる幻影に襲われたジョニーは正気に戻った時に犯人を思い出し、ウィルクスと格闘の末彼に自白させることに成功する。院内で起きた殺人事件を解決し、記事にしたことでジョニーは念願のピュリッツァー賞を取るが、その後彼の精神は完全に崩壊し、真の患者となって再び精神病院の住人となる。
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