ブレックファスト・クラブの紹介:1985年アメリカ映画。学校では、決して仲間になるはずのないそれぞれ全く異なったタイプの5人が、ある日補習のため同じ教室に集められました。ヴァーノン先生に「自分とは何か」という作文を課せられ残された中で、5人は少しずつ心開いていきます。
監督:ジョン・ヒューズ 出演:エミリオ・エステヴェス、モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、ジャド・ネルソン、アンソニー・マイケル・ホール、ポール・グリーソン、ジョン・カペロス、ほか
映画「ブレックファスト・クラブ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブレックファスト・クラブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブレックファスト・クラブの予告編 動画
映画「ブレックファスト・クラブ」解説
この解説記事には映画「ブレックファスト・クラブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブレックファスト・クラブのネタバレあらすじ:起
不良のライアン、スポーツ馬鹿のアンドリュー、ガリ勉のブライアン、不思議ちゃんのアリソン、お嬢様のクレア。それぞれ全く違うタイプの高校生がある日補習に呼び出され同じ教室に集められました。ヴァーノン先生に「自分とは何か」という作文を課せられ残された5人でしたが、なかなか作文は進みません。「話すな」と言われても、話続けては他の人に悪態をつく不良に周囲はだんだんとイラつきを覚えます。しかしそれでも先生の前では生徒同士が仲間になり、お互いかばい合います。
ブレックファスト・クラブのネタバレあらすじ:承
何時間たってもなかなかペンが進まない5人はそのまま全員眠ってしまいます。先生が現れ、気を取り直した5人でしたが、一向に作文は進まず、スポーツマンがお嬢様のクレアをパーティーに誘い出ストクレアは両親が喧嘩になるので行けないと言いました。クレアが両親との問題を抱えていると話してから、5人がそれぞれ抱えている問題を少しずつ話し出します。不良の家庭は崩壊寸前、虐待の跡もありました。ライアンはその後も悪態をつきすぎたため先生に隔離されますが、すぐに天井から抜け出し図書室に戻りました。その後はみんなで一緒にタバコを吸ったり少しづつ互いに近づいていきます。
ブレックファスト・クラブのネタバレあらすじ:転
スポーツマンのアンドリューや秀才のブライアンは、両親からの過度な期待に押しつぶされそうになっていたことを明かし、不思議ちゃんのアリソンは、両親から無視されていることを話しました。思春期真っ只中の5人は、セックスの経験があるかないかにも繊細でしたが、互いに本当のことを話し始めました。5人は集まって、自分が今までして来たことや、自分にできる特技、自分の考えをそれぞれ話し始めると、全く異なった性格の5人も次第に絆が深まっていました。ブライアンはプレッシャーに追い詰められた結果、銃を学校に持ち込み補習組になったと話し、自分がいつも一番で自分のことが大好きだと言うクレアの高飛車な態度もみんなが指摘します。
ブレックファスト・クラブの結末
お互いの悪いところも指摘し合いながら互いに個々を受け入れ始めます。クレアはアリソンに化粧を教え、アリソンは驚くほど綺麗になりそんな姿にアンドリューは恋をします。今までずっと悪態続きだったライアンに対しても、高飛車だったクレアが、より柔らかい心を取り戻したおかげでお互いに惹かれあっていました。そうして、土曜日の補習が終わる頃には5人はそれぞれ成長し、「自分とは何か」という課題に対して、学校や親が「こうであるべき」という決めつけに期待をしているだけで、自分たちはこの先も変わらず不良と、スポーツ馬鹿、ガリ勉、不思議ちゃん、お嬢様であることに代わりがなく、それが自分たちだということを見いだしました。
「ブレックファスト・クラブ」感想・レビュー
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見終わった後からジワジワと沁みてくる味わい深い映画でした。決して派手ではないのですが、主題歌のメロディーが頭から離れません。10代の頃と大人になった今では、見終わった後の余韻が少し違いそうな気がします。
舞台は学校の中だけで登場人物は5人ほどなのに、赤の他人だった5人が絆を深めていく様がまさに青春。高校時代にしか感じられない傷付きやすさやもどかしさ、人を信じていいのかという不安、そういったフラストレーションを上手く描いていました。純粋に心が繋がるってこういうことなんだなあと、心に沁み渡る青春名作映画。大人にこそ観てほしい作品です。