砂漠の女王の紹介:1960年アメリカ映画。旧約聖書でタビデ王の先祖とされるモアブ人女性ルツの物語。イスラエル出身の新人エラナ・イーデンがルツを演じる。監督は『聖衣』等のヘンリー・コスター。2017年の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』の中で映画館で上映されていた映画です。
監督:ヘンリー・コスター 出演者:エラナ・イーデン(ルツ)、ヴィヴェカ・リンドフォース(高位の女神官)、スチュアート・ホイットマン(ボアズ)、トム・トライオン(マフロン)、ジェフ・モロー(トブ)、ペギー・ウッド(ナオミ)その他
映画「砂漠の女王」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「砂漠の女王」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「砂漠の女王」解説
この解説記事には映画「砂漠の女王」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
砂漠の女王のネタバレあらすじ:生け贄の少女
ユダと隣接するモアブの人々はケモシュ神の偶像を崇拝し、毎年少女の生け贄を供える。ルツの父親は貧困ゆえにルツを生け贄の候補として神官に売る。ルツを始めとする候補の少女たちは高位の女神官のもとで教育される。そして一度はルツがその年の名誉ある生け贄に選ばれたが、腕に突然あざが現れたせいで他の少女と取り換えられる。
砂漠の女王のネタバレあらすじ:生け贄を疑う
ルツは特権階級の一員である巫女として成長した。その年の生け贄の少女テバを教育し祭壇に導かなければならない。テバが儀式でかぶる純金の冠は、飢饉から避難してモアブに定住したユダヤ人職人エリメレクの店が作る。ルツは、エリメレクの息子マフロンが生け贄やケモシュへの信仰を批判するのを見る。ルツはマフロンと何度か会ううちに、マフロンの信仰する目に見えない神に関心をもつ。マフロンは十戒を記した小さな銘板をプレゼントする。生け贄の制度に疑いを持つようになったルツはとうとう、生け贄の儀式でテバに剣がつきたてられようとするときに悲鳴を上げて式場から逃げてしまう。
砂漠の女王のネタバレあらすじ:マフロンと結婚する
ルツに邪教をふきこんだという理由でマフロンと父、弟が連行される。父と弟は牢で殺され、一家の資産は没収され、マフロンは石切り場で一生働かされることになる。ルツも長い髪を切られ、牢に監禁される。六か月後、ルツに恩赦が告げられる。しかし、その代わり王宮に入らなければならない。ルツはマフロンを石切り場から逃がして共に逃げることに決める。しかし、石切り場から出ようとする時にマフロンは追手により背中を斬りつけられる。命を落とす直前にルツと結婚の儀式をする。
砂漠の女王のネタバレあらすじ:差別と闘う
マフロンの母ナオミは故郷のベツレヘムに帰ることにし、ルツは彼女に同行する。だが、モアブ人に対する差別や憎しみにさらされる。困窮するナオミとルツを、ナオミの吝嗇な親族トブがルツへの下心から助ける。もう一人のナオミの親族の大地主ボアズはモアブ人に対する差別意識のせいでルツに嫌われたが、ルツは彼の生来の優しい心に気づいていく。モアブの王のスパイが御尋ね者のルツを陥れるためにルツが偶像を崇拝しているという噂を流す。ルツは長老たちによる裁判にかけられる。長老の一人であるボアズは十分にルツを弁護できず、トブがルツの弁護を買って出る形になる。二人のスパイがルツの偶像崇拝を偽証し裁判はルツに不利だったが、ルツがスパイに十二部族の名や十戒を言えと要求したことにより彼らが偽ユダヤ人であることがばれ、ルツは無罪となる。
砂漠の女王の結末:結婚相手
トブはルツに結婚を迫る。ルツは彼を愛していないが、法律によりトブにはルツと結婚する権利があった。ナオミは収穫祭の夜にボアズの床に行くようにルツに勧める。ボアズは収穫祭の夜、ルツに求婚し、トブに権利を放棄させると誓う。ボアズと結婚できると思ってルツは喜んだが、ボアズの説得にもかかわらずトブは権利の放棄を拒否した。ついに結婚式の日が来る。ボアズは式に行かないつもりだったが、ルツが落とした十戒の銘板を見つけてそれを式場のルツに届ける。結婚の儀式の直前、ルツが収穫祭の夜にボアズを探し求めたことを話すと、トブはふしだらな女は嫁にしないと言って権利を放棄する。ルツとボアズはその場で結婚し多くの人々に祝福される。
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