ギルダの紹介:1946年アメリカ映画。戦後間もない頃の違法カジノを舞台に繰り広げられる愛憎劇。リタ・ヘイワーズ演じるギルダの登場シーンは「ショーシャンクの空に」の中でも男たちを騒然とさせている。
監督:チャールズ・ヴィダー 出演:リタ・ヘイワース、グレン・フォード、ジョージ・マクレディ、ジョセフ・カレイア、ジョー・ソーヤー、ルース・ローマン、ほか
映画「ギルダ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ギルダ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ギルダ」解説
この解説記事には映画「ギルダ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ギルダのネタバレあらすじ:カジノでの再会
第二次大戦末期のアルゼンチン。イカサマ賭博で稼ぎを得ていたジョニーは、ある晩、稼いだ金を奪われそうになったところを違法カジノのオーナー、マンスンに助けられる。カジノを訪れたジョニーは命を救ってくれた代わりにマンスンのために働くことを申し出、雇い入れられた彼はやがてマンスンの片腕ともいえる存在になる。戦争が終わり、人々が浮かれる中、店をジョニーに任せて旅に出ていたマンスンが女性を伴って帰ってくる。旅先で出会い結婚したというその女性ギルダはジョニーのかつての恋人だった。再会の驚きを隠して初対面を装うジョニーとギルダだったが、マンスンとジョニーにあてつけるかのようにギルダは奔放に振舞い、ジョニーはマンスンへの忠誠心と自らの嫉妬からギルダの行動を厳しく監視する。そんな2人の様子にマンスンも疑いを持ち始める。
ギルダのネタバレあらすじ:マンスンの計画
そんな中、カジノにはギャンブルもせず酒も飲まない男オブレゴンや、マンスンを執拗に追い回すドイツ人の2人組みなどの不審な人物が現れる。ある時、ドイツ人の1人を殺したマンスンは店とギルダをジョニーに任せ、国外逃亡を計るが、後を追ったジョニーとオブレゴンの目の前でマンスンの乗った飛行機が爆発、彼は死んだものとされた。残された書類からジョニーはマンスンが世界的権力を手中に収めようと大掛かりな不正を行っていたことを知り、オブレゴンはそんなマンスンを怪しむ警察の人間だった。ドイツ人の1人からマンスンがドイツを相手に詐欺を働いていたことを聞いていたジョニーは、オブレゴンからカジノは大目に見るが詐欺は見逃せない、と詐欺に関わる証拠書類の提出を求められていた。
ギルダの結末:愛憎の果てに
ほどなくジョニーはギルダと結婚し、店の権利を手に入れる。ギルダは喜ぶが、ジョニーはかつて自分を裏切り、夫にも不実だったギルダを憎み、結婚してからも家には帰らず、孤独なまま自由を奪う。耐え切れず家を出たギルダはモンテビデオでクラブ歌手となり、そこで出会った弁護士トムの助言でジョニーとの離婚手続きをするために再び彼のいる店に戻る。しかしジョニーは彼女への憎しみをぶつけ、離婚に応じようとしない。店に戻ったギルダはジョニーに見せ付けるように妖艶な姿で歌い踊っていた。ギルダを責めるジョニーだったが、彼女の悲痛な様子に、愛するがゆえの憎しみであったことを認め、2人は互いに素直な思いを確かめ合う。そこへ死んだと思われていたマンスンが現れ、事後は身を隠すための偽装だったことが明らかになる。2人の仲を知ったマンスンが銃を向けるが、そこで古くからの従業員ピオの手によってマンスンは殺される。ジョニーは詐欺の証拠書類をオブレゴンに渡し、ピオの免罪を求めるが、オブレゴンはマンスンはすでに事故死しているとして殺害については黙認する。
そしてジョニーとギルダは揃って家路に向かう。
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