ファントム・スレッドの紹介:2017年アメリカ映画。成功し金持ちや王族まで顧客にするオートクチュールの仕立屋、レイノルズ。彼は気むずかしく仕事に没頭する人生です。そんなある日、彼は郊外で出会った平凡な女性と恋に落ち、彼女をモデルとして使いますが、関係は悪化します。女性は関係修復のため異常な行動に出ますが、二人の関係は修復されるのでしょうか?『ファントム・スレッド』は平凡な女性が有名人と幸運にも結婚し、愛を実現していくストーリーです。本作は2018年の第90回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞しています。
監督:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:ダニエル・デイ=ルイス(レイノルズ・ウッドコック)、レスリー・マンヴィル(シリル)、ヴィッキー・クリープス(アルマ)、カミーラ・ラザフォード、ジーナ・マッキー、ブライアン・グリーソン、ハリエット・サンソム・ハリス、ほか
映画「ファントム・スレッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファントム・スレッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファントム・スレッドの予告編 動画
映画「ファントム・スレッド」解説
この解説記事には映画「ファントム・スレッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファントム・スレッドのネタバレあらすじ:起・レイノルズの孤独とアルマとの出会い
1950年代のロンドン。レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は社交界のセレブや金持ちを顧客とするオートクチュールの仕立屋です。姉のシリル(レスリー・マンヴィル)と自らのファッション・ブランドを運営しています。レイノルズは朝食時も仕事をするほどで、恋人にも無愛想に接します。シリルはそんな彼の態度に慣れた様子です。
郊外の別荘へ向かったレイノルズ、立ち寄ったレストランでウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)に出会います。レイノルズは平凡に見えるアルマにモデルとしての才能を感じ、愛情をも感じ交際を申し込みます。アルマは交際を受け入れます。
レイノルズはアルマを仕事場に連れて行き、体のサイズを測り、服を着せます。レイノルズはアルマのモデルとしての才能を確信します。
ファントム・スレッドのネタバレあらすじ:承・レイノルズとアルマの交際
レイノルズとアルマは交際を続けます。アルマはレイノルズが一流のデザイナーであることがわかり始めますが、その一方で彼の仕事への没頭ぶり、物音にも敏感に反応する姿勢をも理解し始めます。
アルマはモデルとしてショーにも登場し才能を見せます。ショーの後、疲れ果てたレイノルズをアルマはいたわり、やがてはレイノルズのアシスタントのようにもなります。
バーバラというひいきにしている資産家の女性が結婚式のドレスをレイノルズに注文します。その後嫌々ながらレイノルズはアルマと共にバーバラの結婚式に出席します。結婚式当日のバーバラは酔った挙句醜態をさらし、せっかくのドレスを台無しにしてしまいます。バーバラはドレスを着たままベッドで横になっていましたが、結婚式での醜態にレイノルズは激怒、ドレスをバーバラから取り返します。同じ気持ちだったアルマに、ドレスを取り返したレイノルズは彼女とキスをするのでした。
ファントム・スレッドのネタバレあらすじ:転・アルマの毒キノコの理由は?
次にレイノルズはベルギーのプリンセス・モナのウエディングドレスの仕事を受注します。アルマはシリルに、レイノルズを驚かせるための相談をします。夕食を作り、レイノルズを驚かせるということです。
しかし、帰宅したレイノルズはモナの仕事で不機嫌、夕食を見てレイノルズは嫌いなバターがアスパラガスに使われているのを見てアルマに文句をいいます。動転するアルマはレイノルズと口論し日頃の不満をぶちまけます。アルマはレイノルズに反撃すべく、毒キノコの本を読んで粉末状にし、レイノルズの飲み物に混ぜます。シリルはレイノルズに「アルマを追い出すのか?」と聞きますが、レイノルズはアルマとの関係を続けます。
モナのドレスをチェックしていた時、レイノルズは毒キノコ入りの飲み物を飲んでしまったことで気分を悪くします。アルマはベッドに寝るレイノルズを献身的に看病します。シリルは医師を呼びますが、レイノルズは医師の診察を拒絶します。アルマは自分の悪事がばれるのを恐れたのかレイノルズの言う通り医師を追い返します。
シリルはモナのドレスづくりをレイノルズに代わって指揮し、徹夜でモナのドレスを完成させます。回復したレイノルズはアルマへの愛を告白し、プロポーズします。アルマは結婚を決意します。
ファントム・スレッドの結末:結婚生活の行方は?
レイノルズとアルマは結婚しましたが、関係はうまくいきません。アルマはパーティに誘われても、仕事熱心なレイノルズに気兼ねして行くことができません。
大晦日の日、パーティに行きたいアルマですが、レイノルズは家で仕事をすると言います。一人でパーティに行くアルマ、いても立ってもいられないレイノルズは会場に駆けつけ、アルマを連れ帰ります。レイノルズはシリルに、アルマは仕事の邪魔になり集中できないと本音を言います。アルマは影で本音を聞いてしまいました。
アルマは再び毒キノコを入れた食事を作り、レイノルズに出します。アルマはレイノルズの嫌いなバターをつけ、わざとらしく物音をたててレイノルズをイライラさせます。レイノルズは毒入りだと分かっているのか、見せつけるように食べます。無言で怒りの表情を見せるレイノルズに、アルマは「私だけがあなたを助けられる」と語りかけます。
倒れていくレイノルズはアルマとキスします。看病するアルマは「あなたを回復させる」とレイノルズに優しく語りかけます。映画は、赤ちゃんが生まれたのかベビーカーを引くアルマ、レイノルズとダンスをするアルマ、などアルマの想像シーンが流れ、アルマは愛を語ります。薄れゆく意識のレイノルズを看病するアルマは、レイノルズを自分のものにしました。
以上『ファントム・スレッド』のあらすじと結末でした。
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