ドント・スクリームの紹介:2016年アメリカ映画。あるアクシデントから、携帯を失くしてしまった女子高生ジェシー。弟マイルズの追跡アプリを使い、辿りついたのは一軒の古い屋敷だった。しかしそこには不気味な“家族”が住んでいて…。現代社会で深刻化する、スマホがきっかけで起こる個人情報の流出や数々の事件。そんな状況に警鐘を鳴らすサスペンスホラー。絶体絶命のヒロインを演じるのは、「グリーン・インフェルノ」(2013)のカービー・ブリス・ブラントン。
監督:ダレル・ウィート 出演者:カービー・ブリス・ブラントン(ジェシー)、レイチェル・ディビロ(キム)、アレックス・シェイファー(マイルズ)、サミュエル・ラーセン(ローガン)、ジェームス・ランドリー・ヘバート(エドワード)、マイケル・フィリポーウィッチ(エドワードの父親)、ジュリー・ミレット(エドワードの母親)ほか
映画「ドント・スクリーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドント・スクリーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドント・スクリームの予告編 動画
映画「ドント・スクリーム」解説
この解説記事には映画「ドント・スクリーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドント・スクリームのネタバレあらすじ:起
古びた屋敷の中。エドワードという青年が正装をし、緊張した面持ちで立っています。父親らしき男がエドワードに近づき、「自信を持てばうまくいく」と勇気づけます。どうやらエドワードは、今から愛する女性にプロポーズをするようです。母親もバラを花瓶に挿しながら、エドワードを心配しています。父親は一輪のバラをエドワードに手渡し、「頑張れ」と背中を押します。意を決したエドワードでしたが、なぜか地下室へと下りて行きます。そこには大きな箱があり、中に若い女性が閉じ込められていました。必死で箱から這いだした女性は、エドワードが下りてくる足音を聞いて物陰に隠れます。エドワードが近づくと、女性は握り持っていたバットで襲いかかり、エドワードの顔面を叩きつけました。顎をくだかれ血まみれで崩れ落ちるエドワード。地下室に下りてきた父親は、怒りのあまり女性の首を絞め上げます。悲惨な光景を目にして震える母親の足首は、太い鎖で拘束されていました。
ドント・スクリームのネタバレあらすじ:承
女子高生のジェシーは、彼氏のケントと共に卒業式のパーティーに来ていました。ジェシーはしょっちゅう、ケントとラブラブの姿をSNSに投稿しています。しかし今夜は違いました。ケントはジェシーの目を盗み、他の女の子といちゃついていたのです。腹を立てたジェシーに、見知らぬ女性が話しかけてきました。女性はキムと名乗り、ケントといちゃついているあの女に自分も彼氏を奪われたと言うのです。同じ境遇だと知った2人は意気投合。一緒にクラブへ行って踊り明かそうという話になります。服を着替えたいと言うジェシーがキムを連れて自宅へ戻ると、オタクの弟マイルズがキムに一目ぼれ。自分もクラブに連れていけと言って聞きません。マイルズは機械モノに強く、ジェシーが両親からプレゼントされた新しい携帯に、あっという間に古いデータを移してくれました。ジェシーは仕方なく弟の同行を許し、3人は車で出発します。途中、ジェシーはローガンという青年を拾います。ローガンはジェシーが出会い系アプリで知り合った年上の男性で、ちょっと不良っぽい雰囲気です。クラブに着いた4人は、さっそく踊り狂います。一方、パーティー会場を出たケントは、ドクロの絵が描かれたバンダナで顔の下半分を隠している男に襲われ、刺殺されます。その男はエドワードでした。エドワードに追われる途中、ケントはジェシーに携帯で助けを呼んでいました。しかし、クラブで騒いでいるジェシーは全く気づかなかったのです。夢中で踊っていたジェシーが我に返ると、キムの姿が消えています。キムはジェシーの携帯を預かっていました。携帯の中にはジェシーの個人情報だけでなく、他人に見られると都合の悪いプライベート写真も入っています。ジェシーはキムの身を案じると同時に、携帯を返してほしくて焦ります。幸運なことに、マイルズがジェシーの携帯に追跡用アプリを入れていました。3人はアプリに誘導されるまま、街から離れた一軒の屋敷に到着します。
ドント・スクリームのネタバレあらすじ:転
ノックしても誰も出ず、マイルズが地下室の窓から侵入して鍵を開けます。携帯のバッテリーが切れかけたマイルズが、ローガンの携帯を借りようとします。ところがローガンの携帯はガラケーで圏外。姉弟はびっくりします。3人は手分けし、キムを探して屋敷内を歩き回ります。ジェシーとローガンは、無造作に置かれたキムの靴を発見。ビデオテープが積まれた部屋に入ったマイルズは、その中の1本を見て驚きます。女性が拷問される様子が映っていたのです。その頃、屋敷の主が帰宅します。それはエドワードの父親でした。侵入者に気づいた父親は、屋敷の中を探して歩きます。突然ローガンのガラケーのアラームが鳴り、驚いた父親は、屋敷の警報を鳴らして全てのドアを施錠します。ジェシーとローガンは、エドワードの母親と若い女性がベッドに横たわっているのを発見します。2人は薬を打たれていて意識朦朧です。ジェシーはエドワードの母親に「ここから出すわ」と言いますが、母親は悲しそうに「“家族”なら出られないわ」と答えます。マイルズは、父親に襲われますが反撃。気絶した父親を置いてその場を逃げ出します。父親から奪った金槌で壁を破ると、中に何体もの女性の死体がありました。ジェシーとローガンは、エドワードの部屋に迷い込みます。置かれたパソコンの画面にはジェシーの写真が。そこにエドワードが現れ、ローガンと殴り合いになります。父親に捕まったジェシーが目覚めると、エドワードの部屋のベッドに拘束されていました。父親はジェシーに、昏睡と覚醒を繰り返すという薬を点滴します。エドワードと2人きりにされたジェシーは、その気になったような素振りを見せてエドワードを油断させます。騙されたエドワードは、ジェシーにアイスピックで刺されて倒れます。
ドント・スクリームの結末
怪我の痛みに耐えていたローガンの前に、キムが現れました。キムが階段を見上げると、父親がゆっくりと下りて来ました。キムは父親を「パパ」と呼び、驚いたローガンの首をナイフで切りつけ殺害します。キムもまた、この屋敷に住む“家族”だったのです。その場面を見たジェシーはショックを受けて気絶します。再び目覚めると、今度はマットレスの上につながれています。キムがジェシーに真相を話します。キムがジェシーに声をかけたのは偶然ではありませんでした。エドワードがSNSでジェシーに目をつけ、キムもまたジェシーと“姉妹”になりたかったのです。そこへ父親がふらふらとやって来て、エドワードの死を告げます。衝撃を受けたキムはジェシーに怒りを向けますが、そこに現れたマイルズが父親の背中を鍬で刺して殺します。屋敷の外へ駆けだしたジェシーとマイルズをキムが追います。ジェシーと取っ組み合いになったキムは、遊具の鉄の棒に串刺しになり息絶えます。夜が明け、屋敷の敷地を出たジェシーとマイルズがとぼとぼと歩きます。結局、ジェシーの携帯を取り返すことはできませんでした。ヤバい写真があるのに、と力なく笑い合う姉弟の前に、死んだはずのエドワードが立っていました。エドワードはつかつかと歩み寄り、ジェシーの顔面を殴りつけます。…目覚めたジェシーは、ベッドの上で身を起こします。どういうわけか自宅にいるようです。しかし鏡をのぞくと、エドワードに殴られた目の下がアザになっています。訳が分からない様子のジェシーの前に、ジェシーの母親が現れました。ホッとしたジェシーは母親の胸にとびこみます。ふと見ると、母親の足は拘束されています。ギョッとするジェシーに母親が言います。「逆らったらもっとひどくなるわ」。ジェシーが部屋をとび出すと、エドワードが直立しています。恐怖にすくむジェシー。エドワードは胸元に挿した一輪のバラを取り、無言でジェシーに差し出すのでした。
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