ノー・エスケープの紹介:2016年アメリカ映画。さまざまな心の痛みを抱える女性達が参加した、あるサバイバル・キャンプ。それは厳しい自然環境を体験することで自身と向き合い、新しい人生を踏み出すことが目的だった。恋人からDVを受け、心身ともに傷ついていたキャットは、兄の勧めでキャンプに参加することを決める。ところが、森へ足を踏み入れたキャットと6人の女性達の前に“人間狩り”を楽しむ謎の男達が現れる…。究極の状況下に放り出され、勇敢に立ち向かっていくオンナ達の痛快B級サスペンス・ホラー。
監督:ニルス・テイラー 出演者:ニコル・マリー・ジョンソン(キャット)、キャリー・フィンクリー(レン)、ニコール・デュポート(エイプリル)、レイシャ・ヘイリー(マディソン)、サラ・モーネル(ジーン)、ジョイ・マケルヴィーン(ジョイ)、ジェームズ・デヴォティ(テッド)、ウェズ・マクジー(ゼブ)ディーン・アリオート(コーディ)ほか
映画「ノー・エスケープ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ノー・エスケープ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ノー・エスケープの予告編 動画
映画「ノー・エスケープ」解説
この解説記事には映画「ノー・エスケープ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ノー・エスケープのネタバレあらすじ:起
2人の若い男性が、リュックを背負って自然の中を歩いていました。木陰で休憩をとっていた彼らは、いきなり現れた4人の男達に銃で襲われ殺害されます。そこは以前、鉱山事故で大勢の死者と行方不明者が出た場所で、今もなお州兵が鉱山地区を占拠していると新聞報道は伝えていました。そんないわくつきの場所へ兄とやってきた、“キャット”ことキャサリン。キャットの目的は、ここで行われるサバイバル・キャンプに参加することでした。自然の中に身を置くことでおのれを見つめ直し、新しい人生を歩むための強さを身に着けるのが目的です。恋人からDVを受け、それでも別れられずに悩むキャット。その姿を見た兄が、このサバイバル・キャンプに連れてきたのです。しかしキャンプのリーダー、ジーンとコーディは今回のコースに不安を抱いていました。山火事が起こったせいで、目的地までのルートを変更せざるを得なくなったのです。それは今まで通ったことのない道でした。コーディが目的地に先回りして待つことにし、ジーンが女性6人を引き連れて出発します。
ノー・エスケープのネタバレあらすじ:承
ジーンとキャットの他、メンバーはレン、ジョイ、エイプリル、マディソン、ブリットです。岩を登り、川を越え、過酷な山道に女性達はさっそく弱音を口にします。一方、車で目的地を目指していたコーディは、あの4人の男達に襲われて殺されます。何も知らない女性達は、山中で最初の夜を迎えます。キャットは、何度も電話をかけてくる恋人のメッセージを必死で無視します。翌日、森に潜んでいた4人の男達がキャット達を狙っていました。男達のリーダー、テッドは、鎖につないでいた凶暴な手下の男を森に放ちます。ジーンは岩壁で足をすべらせ、右肩の関節を痛めてしまいました。元救急隊員だったキャットは的確な処置を行い、ジーンを驚かせます。そうこうするうち、男達はジョイとジーンを襲います。必死で逃げ出したキャット達は、男達の目につかないよう、危険な岩壁を降りようとします。レンが足をすべらせて落ちた石で頭部を打ち、ブリットが息絶えます。レンは自分を責めます。
ノー・エスケープのネタバレあらすじ:転
翌日、歩き続ける女性達を、テッドの手下が襲います。手下ともみあうエイプリルを助けようとしたマディソンは、逆に刺されて倒れます。キャット達は手下の死体を崖の下に捨て、痛みに苦しむマディソンを支えながら道を急ぎます。再び夜になりました。4人の前に、古びた小屋が現れます。中は無人のようです。救急箱を探し、レンとエイプリルがマディソンの手当をしている間、キャットはひとりで外へ出ます。朽ちた吊り橋を恐る恐る渡り、向かいの民家に忍び込みました。マディソンの傷は深く、手当てもむなしく息絶えます。マディソンと同性愛カップルだったエイプリルは激しく泣き出します。民家のキッチンで武器になるものを探していたキャットに、テッドの仲間のジークが摑みかかって来ました。無我夢中で抵抗したキャットはジークを刺殺。ジークの死体を見たテッドは怒り狂い、もう1人の仲間ゼブに女達を生け捕りにしろと命じます。
ノー・エスケープの結末
小屋の外に出たレンは、テッドの銃撃を受けて負傷します。吊り橋を渡って戻ったキャットがレンに駆け寄りました。そこに死んだはずの手下が再び現れ、今度はエイプリルに襲いかかりました。2人が取っ組み合いを繰り広げている間、突然現れたテッドがキャットとレンに銃口を向けて脅します。マディソンを失った悲しみに、エイプリルは半狂乱で手下の体にナイフを突き立てます。手下はこと切れ、さらにエイプリルはテッドの背中をナイフで切りつけます。驚いたテッドは、銃を持ったまま逃げて行きます。肩を撃たれて座り込んでいたレンに、ゼブが近寄ります。レンはゼブの隙をつき、ナイフで首を掻っ切ります。そこへエイプリルが駆け寄り、レンを抱き起します。よろよろと歩くテッドを追ってきたキャットが、背後から殴りかかります。しかし反対に殴り返されて地面に倒れます。テッドが背中の痛みをこらえながら、銃に弾を込めています。キャットが力をふりしぼり、ころがっていたナイフを握りしめテッドを刺し、銃を奪い返して引き金を引きました。夜が明け、返り血を浴びたキャットは走り続けます。ようやく車が通りそうな車道にたどりつき、ホッとしたところでエイプリルとレンを見つけます。3人は固く抱き合いました。
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