ミクロキッズの紹介:1989年アメリカ映画。サリンスキー家の父ウェインは発明家で、物質を小さくする装置を屋根裏部屋で作っていた。しかし装置は完成するどころか、失敗の毎日だった。そんなある日、ひょんな事から装置が完成してしまうが、その事で大事件が発生する。
監督:エド・ナハ 出演者:リック・モラニス、ロバート・オリヴェリ、エミー・オニール、トーマス・ブラウン、ジャレッド・ラシュトンほか
映画「ミクロキッズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミクロキッズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ミクロキッズ」解説
この解説記事には映画「ミクロキッズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【サリンスキー家】
サリンスキー家は発明家の父ウェインと、仕事をバリバリこなす妻ダイアン、父似の発明好きな長男のニックと、しっかり者で美人の長女のエミーの4人暮らしであった。ウェインは物体を小さくする装置の発明に没頭していたが、装置は完成する様子も無く小さくしようと置いたリンゴを粉々にしてしまうなど失敗続きであった。ダイアンはウェインの研究の為に、仕事をバリバリこなし家計を切り盛りしていた。ニックは小さいながらも、父のマネをし発明する事が好きだった。エミーは美人でませており、その夜も彼とデートの約束をしていた。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【トンプソン家】
トンプソン家の父は大柄で体にも自信があり、子供達にも厳しく長男がフットボールのチームを除名された事を恥じていた。また隣のウェインの発明の音に悩まされており、いつも変人一家と怒っていた。妻は穏やかな人で、厳しすぎる父から子供達の間に入り平和を保っていた。長男のラスは背が小さい事がコンプレックスで、父から押さえつけられる生活にうんざりしていた、また隣のエミーに密かに恋心を抱いていた。二男のロンは変わり者で、庭にテントを張り庭に入ってくる侵入者を捕まえる装置を作って父を怒らせる。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【装置が完成】
ロンがバットで打ったボールがサリンスキーの家の屋根裏の窓ガラスを割り、ボールが装置を作動させ装置の上に乗ったボールがレーザーの強度を調整したせいで、なんと物を小さくする装置が完成してしまう。ロンはガラスを割った事を内緒にしようと逃げようとするが、兄のラスはロンを連れ謝りに行く。その頃屋根裏の装置は勝手に操縦を合わせると、ウェインの大事なソファーや椅子などいろんな物を小さくしていた。そこへボールを取る為にやって来たロンとニックも、装置により小さくされてしまう。弟達がなかなか降りて来ない為に、エミーとラスも様子を見に行きマシーンにより小さくされてしまう。板間の溝も大きな深みで、死んでいたハエは子供達よりも大きかった。装置が角度を変えた事で、ボールが落ちて電源が切れてしまう。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【壊された装置】
ウェインが学会から帰って来ると、掃除をする様に命じてあった部屋は散らかったままで、ニックとエミーを探しに屋根裏へとやって来た。子供達は必死にウェインの事を呼ぶが、小さくなった体は声まで小さくなりウェインの耳に届かない。ウェインはいつもの様に考えるソファーに腰を下ろすが、ソファーが無くなっており引っくり返ってしまう。窓ガラスが割れていた事や、ソファーが無くなっていた事もあり、学会で装置が完成しなかった事をなじられた腹いせに装置を叩き壊してしまう。子供達は必死で叫んで止めたが、装置の部品がバラバラになり壊れてしまった。また部品があちこちへと散らばり子供達の頭上に降り注ぎ逃げ惑う。ガラスや散らばった装置を掃除する為にウェインはほうきを取り出すと、子供達もろともゴミ箱へと捨て外のゴミ置き場へと持って行ってしまう。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【子供達の冒険の始まり】
家の外へと捨てられてしまった子供達は、ゴミ袋をガラスの破片で破ると外へと出る。その目の前には草がお生い茂り、小さくなった子供達にはまるでジャングルの様に見えた。しかしそれはニックの家の庭であり、草を刈っていなかった為にジャングルの様に見えていた。家に帰りウェインに元に戻して貰おうとするが、隣のロンは「お前の家になんか帰りたくない」と言い自分の家に帰ろうとする。しかし小さな体では帰れるはずも無く、仕方なくみんなと一緒にニックの家へと旅する冒険が始まるのだった。ニックの計算では自分達の身長は大体6ミリくらいで、家からは25メートルあるから、4キロ離れているのと同じだと言うと、そんなに歩くのかとげんなりする。しかしエミーは夜にはデートがあるので、それまでに家へと戻ると言う。目の前に現れた大きな川が犬のおしっこだと分かると、飼い犬のクワークの事を思い出しす。小さくなった自分達の声でも、犬になら聞こえるとニックが言うと、皆でクワークの事を呼ぶ。クワークも子供達の声が聞こえ庭へと出て来るが、隣の猫がやって来て追い返されてしまう。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【逸れる4人】
クワークに見つかりやすくする為に花の枝を伝い、上へと登っていたニックが振り飛ばされ花粉の真ん中へと落ちてしまう。そこに花粉を集めに来た蜂がニックの事を、花粉と共に一緒に持って行ってしまう。ニックを助ける為にラスも蜂に飛び乗り、ニックが落ちない様にしっかりと掴むが、蜂はお構いなしで庭を飛び回った。蜂は庭に出ていたウェインの近くも通り、ウェインは落ちていたバッドを振り回し蜂を追い払った。しかしそのせいでニックとラスは蜂から落ちてしまうが、幸い怪我はなかったがエミーとロンの二人と逸れてしまった。兄のラスが蜂に連れ去られた事で、弟のロンはラスに何かあったらサリンスキー家のせいだとエミーを責めた。エミーは口うるさいロンに「装置は完成したの、あなたが家に帰る頃には、家は大金持ちよ後悔しないでね」と言うと、ロンは掌を返した様に「実はあんたの家族の事は好きなんだ、ニックやあんたの事も実の兄弟の様に思ってるんだから」と調子の良い事を言う。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【居なくなった子供達】
ダイアンが戻って来て大きな家の契約が取れたと喜ぶが、ウェインは装置が完成しなかった事を告げると、普通の暮らしに戻ると妻に告げた。しかし屋根裏部屋にあった自分の考えるソファーが無くなっている事を疑問に思い、ダイアンにその事を告げる。何時まで経っても子供達が戻って来ない為に、心配したダイアンは隣の家に行き自分達の子供が来てないか確かめると、隣のトンプソン家の子供達も居な事を知る。ウェインは蜂を追い払ったバッドと割れた窓ガラスを見て、ニックは野球をやらないのにどうして庭にバッドが落ちているか不思議に思う。慌てて屋根裏へと行くと足元に落ちていた小さくなった、ウェインの考えるソファーを見つける。それを見て装置が完成した事が分かると、床に這いつくばりニックとエミーの名前を呼び探し始めた。探している内にほうきが目の前に見え、そこで初めて子供達をゴミと一緒に捨ててしまった事を知る。急いで外のゴミ袋を見に行くが、子供達が抜け出す為に開けた切れ目を見つけ、ウェインは子供達が庭に居ると確信する。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【子供達を探し始める】
ウェインは頭に望遠鏡を付け竹馬を持ち出すと、芝生の中を慎重に進み子供達を探し始める。しかし竹馬の足に絡まったホースの先が邪魔で引っ張ると、水道の蛇口が開かれ庭の水やり器が伸び始め、庭に大粒の水をまき始める。子供達は突然降ってきた水から逃げ惑いエミーとロンは庭の真ん中に置いてある石に身を隠し、ラスとニックも石の方へと走って来たのを見つけてエミーは「こっちよ」と声をかける。4人は再会する事が出来たが、エミーの背後に水が落ちその拍子の石の上から水たまりへと落ちてしまう。ラスはエミーを助ける為に、泥水へと飛び込むと何度も潜りエミーを見つけた。しかしエミーは息をしておらず、ラスが人工呼吸をすると水を吐きエミーが目を覚ました。ウェインは竹馬から降りると、一目散に水道へと駆け寄り水を止めた。今度は庭の真ん中に棒を立て宙に浮かびながら探せる装置を作ると、片方に重りとつけもう片方に乗ると庭をグルグルと探し回るが、クワークが面白がり紐を引っ張られウェインは振り回され隣のプールまで飛ばされてしまう。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【アリの友達】
お腹が空いた4人の目の前に大きなクッキーが現れた。それはニックが落としたモノで、4人は夢中で食べ始める。しかし頭上から大きなアリが現れ、4人は驚き草陰に隠れた。ニックがアリは力持ちで自分の体重の50倍も支えられ、また足も速いのでアリに乗れば早く家に着けると言う。しかしエミーは危ないと言う理由から反対するが、ニックはまだ子供のアリだから大丈夫だと言った。ラスとロンとニックは一気に飛び出すと、アリを捕まえる為に3人で取り囲むとニックがアリに飛び乗った。アリに苦戦している3人だったが、エミーが機転を利かせてクッキーでアリの気を引き捕まえる事に成功する。アリの目の前にクッキーを吊るすと、アリは4人を乗せ歩き出した。だいぶ遠くまで歩きアリが疲れたと思うと、ロンはアリを放してやろうと提案すると皆もそれに賛同した。アリを放し自分の家に帰る様に言うが、アリはロンに懐き後を着いて来る。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【真実を話す】
子供達が行方不明になった事で警察に捜索願を出したトンプソン家だったが、警察は父親の態度を見て子供はただの家出だと決めつけられてしまう。パトカーに戻ると隣の家のサリンスキー家でも、捜索願が出されている事に気づき不審に思う警察官だった。その頃ウェインはダイアンに子供達は裏庭に居ると告げていた。ウェインは小さくなった自分のソファーを見せると、装置が完成した事を喜ぶダイアンだった。しかし子供達も小さくなってしまった事、隣の子供達も一緒に居る事、ゴミと一緒に捨てて今は庭の何処かに居る事を告げた。その時、警察官が訪ねて来たがウェインは「間違いです、子供達は裏庭に居る」と言って警察を返したが、妻のダイアンは気絶してしまう。気を取り戻したダイアンはウェインと共に、裏庭の装置に宙にぶら下がりながら子供達を探し始める。しかし冷静になったダイアンはいつまでも隣に隠しておけないと、ウェインと共に事情を話に行く。装置が完成して子供達が小さくなった事を話すと、トンプソンは怒り信じようとはしなかった。そしてウェインは装置を直す為に、パーツを集め出すと必死で修復作業を始める。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【サソリの襲撃】
夜になっても家に辿り着けないで居た子供達の目の前に、トンプソンが吸ったタバコの吸い殻が落ちて来た。その吸殻からロンは落ちていた枯れた草の根に火を灯すと、松明を作り上げ暗い夜道でも安心する事が出来た。松明の明かりを頼りに歩みを進める4人の目の前に、ニックのレゴブロックを見つけ今夜はそこで一夜を過ごす事にした。上の穴にはロンとニックが入り、下の穴はエミーに譲るとラスは外で寝る事にした。エミーは命を助けてくれた優しいラスに心惹かれ始め、二人はお互い惹かれあっている事を知るとキスを交わした。その時目の前に一匹のサソリが現れ4人を襲い始める。3人は逃げ出したがロンだけは穴に取り残され、サソリに攻撃されるがアリが助けてくれる。アリは必死に戦うがサソリに刺されてしまい力尽きる、4人は力を合わせてサソリを撃退する事に成功する。しかし命の恩人でもあるアリは命を落としてしまい、4人は悲しむ。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【芝刈り機】
朝になりニックの友達が頼まれていた芝刈りにやって来た。発明家の父が作った芝刈り機はリモコンで操作して動かせる様になっており、ニックの友達は面白そうに芝刈りを始める。妙な風が吹き出した事で不安を感じる4人であったが、ニックがいち早く芝刈り機だと気づき穴へと逃げ込んだ。その音に気付いたウェインは芝刈り機を止める様に、ニックの友人トミーに声を掛ける。声に気づいたトミーは芝刈り機を止めたが、ファンが回ったままになっており、丁度穴の上で止まっていた芝刈り機に4人共吸い込まれると、その勢いで家の前まで飛ばされてしまう。目の前には父のウェインと母のダイアンが居て、必死に叫び呼びかけるがその声は届かなく、二人は家の中へと入って行ってしまう。目と鼻の先に居ても気付かれない事に絶望する子供達だったが、その目の前にクオークが現れその毛に捕まると4人は家の中へと入る事が出来た。
ミクロキッズのネタバレあらすじ【子供達が見つかる】
クオークは子供達の事を知らせる為に食卓へと上がるが、朝食のシリアルを食べていたウェインに行儀が悪いと叱られテーブルから降ろされる。その時、勢いでニックだけがクオークからウェインが食べるシリアルのミルクの中へと落ちてしまう。しかしウェインは気づかず何度もスプーンでシリアルをすくうと、口へと運ぶが間一髪の所でニックはミルクに潜り逃げていた。ついに父がニックの事をスプーンですくって食べようとしてしまう、しかしクオークがウェインの足を噛みスプーンに乗っていたニックを見つける。トンプソン家の人達にも知らせ、修理を終えた装置で子供達を元に戻そうとするが、試したリンゴが粉々になり何故だか分からないウェインであった。するとニックがボールの事を必死で伝えようとしている事に気づき、ウェインもボールが強すぎるレーザー光線を遮った事で今までオーバーヒートをしてリンゴが粉々になっていた事に気づく事が出来た。
ミクロキッズの結末【元に戻る】
これで元に戻る事が出来るとウェインは、すぐに子供達を元に戻そうとする。しかしトンプソン家の父親は目の前で粉々になったリンゴを見て、いきなり子供を元に戻す事に反対する。するとウェインは自分がまずは試すと言うが、ウェインが粉々になっては子供達は一生このままで居なければ聞けない為、トンプソンがその役を買って出る。装置はトンプソンを小さくしたのちに、無事に元の姿へと戻した。成功した事で子供達も4人とも無事に、元の姿へと戻る事が出来た。すっかり仲良くなったトンプソン家とサリンスキー家は、完成した装置で料理を大きくし家族全員で仲良くパーティーをするのだった。
この映画の感想を投稿する