ウォーターホースの紹介:2007年アメリカ映画。スコットランドに伝わる伝説の海獣ウォーターホースと少年の心温まる友情を描くファンタジー作品。旅行で来ていた男女は壁に飾られた「ネッシー」の写真を見て、「インチキだ」と言った事から一人の老人に話しかけられる。そして老人から一人と一匹の生物に纏わる物語を聞く事となる。
監督:ジェイ・ラッセル 出演者:エミリー・ワトソン、アレックス・エテル、ベン・チャップリン、デヴィッド・モリッシーほか
映画「ウォーターホース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォーターホース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウォーターホース」解説
この解説記事には映画「ウォーターホース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【老人との出会い】
旅行中に立ち寄った店で一枚の写真を見て女性が「これ何?」と連れの男性に聞くと、「有名なネッシーの写真だ、インチキだよ」と答えると一人の老人が「その写真は偽物だ」話しかけて来た。すると男性は「有名な話だよ」と彼女や老人に言った。老人は「その写真にはそこに写ってない物語があるが真実を知りたいかい?」と男女に言ってくる。男性は止めておこうと言うが女性は興味津々で「聞きたい」と言うと、老人は物語について話始める。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【アンガス・マクマロウ】
その話は第二次世界大戦の頃の話で、この町には一人の少年アンガス・マクマロウという名の少年が母と姉と共に暮らしていた。少年の父は軍人で長い間家を留守にしていて、少年は大好きな父が帰って来る日を楽しみにしていたが、実は父は一年も前に船が沈み亡くなっていた。少年の住む町には大きな湖があり、アンガスは湖に魅せられながらも反対に湖を死ぬほど怖がっていた。アンガスは大きな湖を見ながら、自分が湖に入り溺れる様を想像していた。しかし父に子供の頃に教わった「潮だまりには面白い生物が居る」と言う話を思い出すと、潮だまりからダチョウの卵程の大きさのごつごつした石みたいなものを見つける。その石をバケツに入れると、母と共に家へと帰って行った。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【不思議な石】
家に着くとバケツに入った石を父の仕事場だった小屋へと持って行き、水で洗いナイフで外側を削ってみると中から青く光るモノが現れアンガスは驚く。その時母に呼ばれ慌てて家の中へと入って行くが、アンガスが去った後その石はまるで鼓動をしているように動き始める。夜になりアンガスが部屋のベッドでラジオを聞いていると、小屋から物音が聞こえ様子を見に行くと台の上に置いてあったはずの石が地面に落ちて割れていた。すると何かの動く気配と鳴き声を聞き驚きながらも、その正体を確かめようと探し始める。そして草むらの陰から見たことも無い生物を見つけ、驚き触ろうとするがその物体はアンガスに噛み付こうとする。アンガスはキッチンへと行くとジャガイモを一つ持って来て、一口大に切りその生物に与えると美味しそうに食べた。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【軍人の寄宿舎に】
次の朝、家の前には大勢の軍隊と兵士達が押し寄せてきた。軍は「今日からこの家を軍の寄宿舎にする」と言う。母親のアンには初耳だったが、決まってしまった以上受け入れるしかなく、しぶしぶ軍人を家の中へと入れるのだった。食料がないと心配するアンだったが、ハミルトン大尉は軍から支給があるから心配ないと言い、また腕の良いハンターが居るので安心だとアンに語った。大尉が言った通り調理兵が大量の食糧を保管庫に保存し、その保管庫は調理兵の愛犬が守っていた、また兵士はシカを狩って来て見せびらかした。兵士達が家に居る事に興奮する姉のカーティスにアンガスは、秘密は守れるかと聞くと夕べの話をしようとする。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【名前はクルーソー】
アンガスは本棚から自然博物学紙を持ち出すと、小屋へと行きまずは生物の正体を知ろうと考えた。小屋へ行くと生物は父親の大事な靴を銜えて暴れていた、アンガスが慌てて引きはがすと靴を食べた事を叱る。しかしお腹が空いている事が分かると、キッチンへと行き食料庫を開けたが犬に吠えられ、また料理兵からは許可が無いと食料は持ち出せないと言われてしまう。仕方なくゴミ箱を小屋へと運ぶと、アンガスは生物の名前を考え出した。そして並んでいた本の中から「ロビンソン・クルーソー」を見つけると、「此処へ流れ着いたから、クルーソーだ」と言うと、生物にクルーソーという名を付けた。クルーソーはゴミ箱の残飯を食べ始めた、その様子を見ながら書物で生物と同じ絵を見つけようとするが、当てはまるものはなかった。あっという間にゴミ箱のゴミを全部食べてしまったクルーソーの体を触ると、その皮膚は乾いておりアンガスは空いたゴミ箱のドラム缶に水を張ると、そこにクルーソーを入れた。するとクルーソーは水を得た魚の様に、嬉しそうに泳ぐ。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【軍隊の秘密】
軍隊がこの町にやって来てアンガスの家を寄宿舎に選んだのには訳があった、それは海へと続く湖がある事だった。軍は敵国がこの湖から責めて来ると見越して、それを迎え撃つ為に此処へとやって来た。敵国はまずは潜水艦でこの深い湖の底から偵察に来るだろうと、大尉は敵の動きを読んでいた。また海と湖の間には防御ネットがあり、「敵国が責めて来たときには降ろしておき潜水艦を通し、通してからネットを上げそこで敵を打つ」という作戦であった。しかしその事は軍だけの極秘の任務で、誰にも知られては行けなかった。けれど酒場では軍が湖で何かをしている事、また大砲が設置されていた事が話に持ちあがっていた。丁度そこにアンガスの家に下働きとして雇われる予定の、昔は兵士だったモーブリーがその話を聞いていた。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【下働きのモーブリー】
アンガスを探して小屋へとやって来た母のアンが見たものは、カレンダーに父が帰る日に記しを付け、亡くなって帰らない父を待ちわびているアンガスの様子が伺えるものだった。そこへ突然モーブリーがやって来て驚くが、下働きの者が来る事は聞いていたので、すぐこの小屋の物全てを運び出し空にして欲しいと命じた。モーブリーは言われた通りに小屋を掃除し始めた、ドラム缶の中にあった水を外へ捨てると、そこへアンガスがやって来て、「ここで何か見なかった?」と聞くのがモーブリーは「何も見ていない何か居るのか?」とアンガスに聞いた。アンガスは動物を飼ってはいけない事になっていた為、話をはぐらかしモーブリーに「誰なの?」と質問する。するとモーブリーは此処に雇われた下働きで、「この小屋を仕事部屋にするから勝手に入るな」言う。それを聞いたアンガスは「ここはパパの仕事部屋だ」と、今は戦争に行っていて居ないだけだとモーブリーに訴えた。面倒はごめんだと言わんばかりにアンガスに「分かった、パパが戻ってくるまでだ」と冷たく言った。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【クルーソー探し】
実はクルーソーはアンガスが小屋を出た後、アンガスの後を追いドラム缶から飛び出すと家の中へと入っていた。そんな事と露とも知らないアンガスは、外でクルーソーの事を懸命に探していた。その頃クルーソーは家の中で出くわした犬に追いかけられていたが、犬は紐で繋がれていた為それ以上は追いかけこらず間一髪の所で助かっていた。そして姉のカーティスがお風呂に入ろうと浴槽に水を貯めていると、カーティスが気づかないうちに浴槽に忍びこんでいたクルーソーを見て悲鳴を上げる。その声を聞いたアンガスは急いで風呂場へと行くと、そこにはさっき見たよりも更に大きくなったクルーソーが居た。カーティスにクルーソーの事を話すと、母には内緒にしてくれると約束してくれる。しかしアンに「風呂の配管が壊れているから直して」と命じられモーブリーが風呂場へとやって来た。何とか誤魔化そうとしたがモーブリーに母に言うと言われ、仕方なく風呂場の扉を開けた。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【ウォーター・ホースの話】
風呂場に入って来たモーブリーにクルーソーを見られてしまい、その正体に驚くモーブリーだったが、何かを思い出した様に話始める。それはモーブリーが昔話に聞いた、ウォーター・ホースに似ているという事だった。しかしそんなはずがある訳がないと、モーブリーはすぐに否定する。モーブリーの話に興味津々の二人は、ウォーター・ホースの事を聞きたがる。モーブリーが聞いた話によるとそれは非情に珍しい動物で、この世には常に一匹しか居ないと言い伝えられて、その一匹が老いる時に卵を一つだけ産んで死ぬと説明した。するとアンガスが「じゃ、メスなの?」と質問すると、モーブリーは「違うメスでありオスでもある」と言うと、続けて産んだ卵が孵る前にウォーター・ホースは死ぬ、だからウォーター・ホースに親はいないと教えた。その時母のアンガスとカーティスを呼ぶ声が聞こえ、二人はクルーソーの事を黙っていて欲しいとモーブリーに頼む。モーブリーは仕方なく、この珍しい動物を母に隠しておいてくれた。母の目を逃れる事が出来たが、モーブリーはアンガスに「いつまでも便器に隠しておくわけにはいかない、クルーソーは湖に返すべき」と諭す。しかしアンガスは「クルーソーは僕と居た方が良い」と言って、湖へ返す事を反対する。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【パーティーでの騒ぎ】
夜にアンが主賓で軍のパーティーが開かれた、しかしそのパーティーで大変な騒ぎが巻き起こってしまう。風呂場に隠しておいたクルーソーが、風呂場から抜け出し廊下へと出てしまった。家の中を探索するクルーソーだったが、犬が気配に気づき再び追われる事となる。アンガスが犬が居なくなっている事に気づき、クルーソーの様子を見に行くが風呂場にはおらず慌て探す。その頃クルーソーは一階のパーティー会場に居てテーブルの下を逃げていた、そのテーブルの上を犬が走りパーティーが台無しになってしまう。外へと逃げ出したクルーソーは噴水にあった銅像に化け、犬の目を誤魔化し逃げ切る事に成功した。ホッしたクルーソーの目の前には噴水の中で泳ぐ魚が居た、興奮したクルーソーは噴水へと飛び込むと魚を全て食べてしまう。大騒ぎとなったパーティーはお開きとなり、モーブリーはアンの命令でアンガスを部屋へ戻す様に命令された。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【湖へ】
翌朝クルーソーを噴水で見つけたモーブリーは驚いて、急いでアンガスの元へ行くとクルーソーが見つかったと告げる。するとアンガスは寝ぼけ眼で「じゃ、便器に戻しておいて」と言うが、「そうも、いかなくなった」と言うとアンガスに噴水の中に居るクルーソーの姿を見せる。クルーソーは一晩で牛程の大きさに成長し、とても家に置いておける状態ではなくなっていた。仕方なくクルーソーを湖へと運ぶことにしたアンガスは、モーブリーと共に湖へやって来た。クルーソーを湖へ戻すが寂しがり、なかなかアンガスから離れようとしなかった。モーブリーは餌を湖に投げクルーソーの気を反らすと、アンガスに「走れ」と言いクルーソーの前から姿を消す様に促す。モーブリー達が帰った後、老人二人が小舟を出し釣りをしていると、強烈な力で船ごとを引っ張られる。このままでは船が沈むと感じた老人は、糸を切り難を逃れたがその目の前で見た事も無い生物が飛び跳ね驚く。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【クルーソーとの再会】
アンガスは母親に軍人になる様に命じられ、その日から軍の仕事を手伝う。しかし軍の仕事をしながらも湖に放した、クルーソーの事が気になって仕方なかった。大尉の目を盗み湖へやって来たアンガスは、クルーソーの名前を呼ぶが姿が見えなかった。アンガスにとって恐怖の湖に小舟で漕ぎ出すと、再びクルーソーの名前を呼ぶがやはり反応がなく諦めかけていた時、頭上から水が滴り落ちてきて、後ろを振り返るとそこには大きく成長したクルーソーが居た。その大きさに驚くアンガスだったが、再びクルーソーと会えた事を嬉しく思う。しかしクルーソーが何かの気配を感じたかの様に、アンガスの前から去ろうとする。アンガスはクルーソーの背中に跨ると、そのまま湖の中へと潜って行ってしまった。最初は怖かったが、湖の中はとても美しく次第にその水の中の景色に見とれる。すると二人の目の前に防御ネットが現れ慌てて湖面へと浮上すると、そこは海との境で二人の目の前には大海原が広がっていた。クルーソーに湖の桟橋まで送ってもらうと、アンガスは湖の冒険がよほど楽しかったのか嬉しそうに笑った。その時、調理兵の散歩中の犬が湖へと走って来た、また調理兵も犬の名前を呼びながら湖の方へと近づいてくるのが分かり、急いでクルーソーに「早く行って」と逃げる様に促す。しかし調理兵にほんの少しだが、クルーソーの姿を見られてしまった。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【湖での発砲】
酒場で老人二人が湖で見たクルーソーの話をしていた、また偶然その酒場で飲んでいたモーブリーもその話を聞いていた。次の日老人とカメラを持ったジミーが金を稼ごうと、クルーソーの姿を写真に収める為に湖へとやって来た。しかしその日は軍により湖でのデモンストレーションが行われる日でもあった。母や姉カーティスと共にアンガスも、大尉によりその場所へと連れられてきていた。そして大尉の話では今から大砲を湖に撃つと言う事だった、その話を聞きアンガスは母に湖にはウォーター・ホースという生き物が居るから、大砲を撃ってはダメだと訴える。しかし母は兵隊の邪魔をしてはいけないと、アンガスの言う事を聞いてはくれなかった。そしてついに湖に向けて大砲が撃たれてしまった。アンガスは撃つのを止めさそうと、大砲目掛けて走って行った。その様子を見てアンは自分達が居る場所ではないから家に帰ると言い、また大尉もアンに「アンガスには躾けが必要だ」と言う。その日からクルーソーは姿を見せなくなり、またアンガスも湖に近づく事を禁じられてしまう。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【クルーソーの写真】
大砲を撃たれた事でモンスターは現れないと感じたジミーは、模型でクルーソーに見立てた物を湖に浮かべると、その様子を写真に収めた。その写真こそが男女が立ち寄った店に飾られていた、ネッシーと呼ばれる写真だった。写真が新聞に載ると町中がその話で持ちきりとなった、しかしアンガスだけは一切その話に触れる事は無かった。酒場へとやって来た調理兵がクルーソーの写真の見ると、「このモンスターなら俺も見た」と言うと、一緒に来ていた兵士が「本当に居るなら俺が捕まえる」と言うと、調理兵を連れクルーソーのハンティングへと出かける。その酒場には丁度モーブリーも居合わせその話を聞き、アンガスにクルーソーをもっと上手く隠そうと提案する。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【変わってしまったクルーソー】
モーブリーと共に湖へとやって来たアンガスは、クルーソーの名前を必死で呼び自分の所に来る様に何度も叫んだ。アンガスの目の前に現れたクルーソーは、アンガスの事を忘れ威嚇しとても凶暴な生物へとなっていた。アンガスは「湖に帰すのが一番だって言ったじゃないか」とモーブリーを責める、しかしモーブリーもまさか大砲を湖に撃つとは思ってもいなかった。すっかり変わってしまったクルーソーを見て、モーブリーのせいだと責める。その頃、調理兵と兵士を乗せた船は湖へと出てクルーソーを探していた。調理兵の犬が湖に向かって吠えると、犬の目の前にクルーソーが現れ犬を食べてしまう。また犬の声を聞いた調理兵の船も、湖岸へと向かっていた。しかし犬の姿もクルーソーの姿もそこには無かった、不思議に思っていると兵達の目の前にクルーソーが現れ襲い始める。兵達は攻撃されたと無線で助けを要請する、それが敵国から攻撃だと思った大尉達は湖へと急ぐ、またアンはカーティスによりアンガスが湖に居る事を知り急いでその後を追う。船から落ちた兵をクルーソーが襲い、それを止めようとアンガスは湖へと入って行くが、突然深みにハマり沈んでしまう。それを見たクルーソーは口に銜えていた兵を岸に放り投げると、アンガスを助け岸へと置いた。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【母アンの心情】
モーブリーが駆け付けるとアンガスは息をしていなかった、必死にアンガスの名前を呼ぶが目を覚まさない、そこで心配そうに見守るクルーソーに向かい「もし魔法の力があるなら、この子を助けてくれ」と言った。アンガスは意識の無い中、父との別れの日を思い出していた。それは父が戦争に行ってしまう日の朝の事で、父はアンガスに「泣いていてはダメだ、お前がここの主人だ強くしっかりしなきゃ」という言葉に、水を吐き意識を取り戻す。その頃大尉達は湖の兵士達に、「敵の船が見えたら、即時に攻撃しろ」と命ずる。アンはそれを聞いてアンガスと姉のカーティスを呼ぶ、しかし姉カーティスによりアンガスが湖に居る事を知ると、急いでカーティスと共に湖へと向かうのだった。意識を取り戻したアンガスの元へ大尉と母達がやって来て、びしょ濡れのアンガスを見て「何があったの?」と心配する。アンガス達や襲われた兵士達はクルーソーの話をするが、アンは取り乱し大尉には大砲を撃った事を責め、モーブリーには子供達に湖の怪物や魔法の話を吹き込んだ事を責め、「モンスター何て居ない、あるのは戦争と死と瘴気を失った人達だけ」と悲しむ。そこへクルーソーが現れそれを見た母は、アンガスや皆が言っていた事が本当だと知ると、やっとその神秘的なクルーソーの存在を信じてくれる。母もまた戦争で亡くした夫の事を悲しみ、またいつまでも戻って来ない父を待ちわびているアンガスに、心を痛めてついきつく当っていたのだった。
ウォーターホースのネタバレあらすじ【大海原へ】
やっと心を通わせる事が出来た時、クルーソー目掛けて大砲が撃ち込まれた。するとアンガスはクルーソーを岸に寄せると、クルーソーに跨り防御ネットの場所まで行く様に導く。その様子を見ていたモーブリーは、クルーソーを海に逃がすのだとピンときた、その間にも砲撃は止まず湖へと撃ち込まれる。アンが大尉に大砲を止めてと言うと、無線が通じない事が分かり止める事が出来なかった。大尉がモーブリーに停めてあった船を操縦出来るかと聞き、それまで信用していなかったモーブリーに助けを求める。モーブリーの運転する船に乗り込んだ、大尉とアン達はアンガス達を追いかけた。その頃アンガス達は敵艦だと勘違いされ砲撃を受けていた、クルーソーに湖へ潜れと命令し攻撃をかわす。しかし海に向かっている事を悟られ、防御ネットを高く上げられてしまう。高く上がったネットを見て考え込むアンガスの元へ、母達が乗った船がやって来てアンガスにモーブリーが「クルーソーから降りろ、彼を行かせろ」と叫ぶ。その言葉を聞いたアンガスはクルーソーに「君は一番の友達だよ、ずっと忘れないから」と言い抱きしめるとそっとクルーソーから離れる。なかなか離れないクルーソーに「行け」と命令すると、クルーソーは姿を消した。船に引き上げられたアンガスは、クルーソーの姿を探すと船から離れた所に姿を現し勢いよく泳ぎだした。アンガスは「ネットを飛び超す気だ」と叫んだ、モーブリーとアンはネットが高すぎて飛べるはずがないと言った。クルーソーは湖へと潜り船の下を通り、ネットの手前で高くジャンプした。しかしネットに引っかかってしまうが、クルーソーの重みでネットの装置が耐え切れずネット事海へと沈み、クルーソーは無事に海へと出る事に成功する。
ウォーターホースの結末【本当の別れ】
大海原へと出て行くクルーソーを見送ると、アンガスは母アンと二人きりになり話をする。アンガスが「もう帰って来ないんだね」と言うと、母は「彼は一人で生きるべきなのよ」と話す。しかしアンガスは「違うクルーソーじゃない、パパ」と言うと、母は「その通りよ、帰って来ないわ」と本当の事をアンガスに話すが、本当はアンガスも分かっていた。その時カーティスがアンガス達を呼ぶ声が聞こえる、崖まで行ってみるとそこには最後の別れを告げるかの様にクルーソーが姿を現した。そして元気に飛び跳ねると大海原へと消えていった。話をしていた老人が「その生き物は友達を探して時々帰って来たと言う者もいれば、何年間も目撃した者もいると言う、だがその少年は二度と会う事はなかった」と男女の旅人に言った。女性が「とても素敵な、お話ね」と言うと、老人は「ああ全て本当に合った事だよ」と言う。話を聞き終わると男性が「ありがとう、えっと」と、おじいさんの名前をまだ聞いていない事に気づいた。すると老人は自ら「私はアンガス・マクマロウだ」と告げた。男女は店を出るとどこまで本当なのか議論をしていた。その後ろで子供を探す女性が居た、その頃女性の子供は湖で青く光る不思議な石を拾っていた。
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