大襲撃(別題:アパッチ族大襲撃)の紹介:1964年アメリカ映画。先住民を差別していた青年将校が考えを改め、平和への道を模索する姿を描いた西部劇。先住民を嫌悪するスタントン大尉は、アパッチ族を保護区に戻す任務に就いた。先住民を差別して憚らない彼だったが、先住民や混血の伝道師との交流を経て次第に心を入れ替えていく。しかし周囲の白人は先住民を排除するため、卑劣な罠を仕掛けるのだった。
監督:ウィリアム・H・ウィットニー 出演者:オーディ・マーフィ(ジェフ・スタントン大尉)、マイケル・ダンテ(レッド・ホーク)、リンダ・ローソン(ドーン)、L・Q・ジョーンズ(グリーア)、ケン・リンチ(ホッジス)ほか
映画「大襲撃(1964年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大襲撃(1964年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「大襲撃(1964年)」解説
この解説記事には映画「大襲撃(1964年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大襲撃のネタバレあらすじ:人種間の争い
舞台は1879年アメリカ、アリゾナ準州。族長ビクトリオ率いるアパッチ族は、白人の蛮行に耐えかねて保護区を去り、再び宣戦布告しました。保護区の金鉱を目当てに白人の作業員が侵入し、横暴を繰り広げていたのです。合衆国陸軍大尉ジェフ・スタントンは、アパッチ族を保護区へ戻す任に就きました。スタントンはタフな虐殺者として知られています。軍人だった彼の父親は、先住民を信用したことで大勢の騎兵を失い、軍法会議で除隊させられました。スタントンは父の罪を先住民討伐で償おうとしているのです。騎兵隊を率いてアパッチ族を探すスタントンは、ビクトリオの息子レッド・ホークの捕縛に成功。彼を囮にしてビクトリオを取引の場に引きずり出しました。ビクトリオは作業員が去れば保護区に戻ると約束します。スタントンは自分が責任を持って侵入者を排除し、新しい代理人も派遣すると言いました。スタントンはその場で白人女性ドーンを見つけます。彼女は捕虜ではなく、伝道師として自分自身の意志で先住民と行動を共にしていました。先住民を見下しているスタントンはその考えを理解出来ず、彼女を軽蔑して去っていきます。
大襲撃のネタバレあらすじ:争いの火種
スタントンが作業員を追い払ったことでアパッチ族は保護区に戻り、アリゾナは一時休戦となりました。スタントンは保護区に物資を運び、新しい代理人トンプソンをビクトリオに紹介します。その頃、スタントンに追い出された作業員達は怒りを募らせていました。そこで町の顔役であるオーウェンが行動を起こし、代議士を味方につけます。作業員達は公然とスタントンに逆らい、勝手に金の採掘を始めました。作業員のグリーアとホッジスは、遭遇したレッド・ホークが純金を身につけていたことに目をつけ、彼を拷問して金の在り処を吐かせようとします。駆けつけたスタントンがレッド・ホークを救出しますが、息子を傷つけられたビクトリオが黙っているとも思えません。不穏な空気が流れる中、新しく赴任した司令官ペリー大佐はアパッチ族の襲撃に備え騎兵隊を招集しました。部下達はスタントンの努力が水の泡だと怒ります。
大襲撃のネタバレあらすじ:1本の矢
何とか金脈に近付きたいグリーア達は、ビクトリオを陥れることにしました。翌日、先住民の矢が刺さったトンプソンの遺体が発見されます。グリーアは先住民の犯行だと騒いで町の人々を煽り、保護区に襲撃をかけました。騎兵隊を率いたスタントンが駆けつけますが、グリーア達は先住民を皆殺しにするつもりです。止めようとしたドーンも被弾し、重傷を負ってしまいました。騎兵隊はやむなく発砲し、双方に死者が出てしまいます。スタントンは急いでドーンを救護テントまで運びました。怒った先住民は隠していた武器を集め、戦いの準備を始めます。スタントンはペリーに「アパッチは無実だ」と訴えますが聞き入れられず、それどころか懲罰として逮捕されてしまいました。
大襲撃のネタバレあらすじ:争いの真実
ついに騎兵隊とアパッチ族は戦いに突入し、双方に死者が続出します。レッド・ホークは救護テントに忍び込みドーンを連れて行こうとしました。そこに現れたスタントンは反対します。スタントンとドーンは静かに惹かれ合っていました。ところが、レッド・ホークがドーンの母は先住民だと明かすと、スタントンは動揺します。ドーンに流れる先住民の血を受け入れられるのかと問われたスタントンは、何も答えられません。失望したドーンはレッド・ホークに抱えられテントを去って行きました。スタントンは軍医に応援を要請するように頼み、町へ向かいます。トンプソン殺しについて詳しく調べるためでした。オーウェンとグリーアを問い詰めたスタントンは、全ては金を手に入れたい彼らの犯行だと知ります。スタントンはグリーアを戦場のペリーのもとへ連行し、真実を話してビクトリオと和解すべきだと訴えました。ペリーの許可を貰い、ビクトリオとの面会を求めるスタントン。しかしビクトリオは既に戦死していました。新たな族長となったレッド・ホークに和解を持ちかけたスタントンは、ペリーと引き合わせることにします。
大襲撃の結末:新たな絆
レッド・ホークとペリーが交渉に臨みます。しかしペリーは和解するつもりなどなく、密かに応援の到着を待っていました。騎兵隊に囲まれたレッド・ホークは逮捕されてしまいます。裏切りに激怒した彼は、「ウソつきめ」と杖をスタントンに突き刺しました。軍に失望したスタントンは、退役を決意します。レッド・ホーク達はテキサスへ送られることになりました。スタントンが退役することを伝えると、意外にもレッド・ホークは反対します。次に来る部族のために、スタントンは必要な人材だと話すレッド・ホーク。ドーンを視界に入れた彼は、「テキサスに訪ねてこい。子どもとな」と言って手を差し出しました。スタントンとレッド・ホークは強く握手を交わします。そしてスタントンとドーンが再会し、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画大襲撃のあらすじと結末でした。
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