馬上の男の紹介:1951年アメリカ映画。アーネスト・ヘイコックスの1938年発表の小説「Man in the Saddle」を原作に製作された西部劇です。自分よりも裕福な牧場主に恋人を取られたうえに、嫉妬心により命を狙われる羽目になった牧場主の戦いを描きます。
監督:アンドレ・ド・トス 出演者:ランドルフ・スコット(オーウェン・メリット)、ジョーン・レスリー(ローリー・ビドウェル・アイシャム)、エレン・ドリュー(ナン・メロッティ)、アレクサンダー・ノックス(ウィル・アイシャム)、リチャード・ローバー(フェイ・ダッチャー)、ジョン・ラッセル(ヒュー・クラッグ)ほか
映画「馬上の男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「馬上の男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「馬上の男」解説
この解説記事には映画「馬上の男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
馬上の男のネタバレあらすじ:起
とある牧場主のオーウェン・メリット(ランドルフ・スコット)は恋人のローリー・ビドウェル(ジョーン・レスリー)を裕福なスカル牧場の牧場主ウィル・アイシャム(アレクサンダー・ノックス)に奪われ、この日はまさにローリーとアイシャムとの結婚式が行われようとしていました。オーウェンは仲間のバーク・プライン(グイン・“ビッグ・ボーイ”・ウィリアムズ)とペイ・ランカーシム(クレム・ビヴァンス)から何か行動を起こさないのか促されましたが、オーウェンにはその気はなく、ただローリーの幸せを願うのみでした。
その後、オーウェンは牧童のジューク・ヴァード(リチャード・クレイン)とジョージ(キャメロン・ミッチェル)のヴァード兄弟に絡んできたスカル牧場の牧童頭フェイ・ダッチャー(リチャード・ローバー)を諫めました。バークはローリーに笑顔がなかったことをオーウェンに告げ、自分ならローリーを連れて逃げると話しました。結婚式への参加を断ったオーウェンは、ローリーの友人でもある隣人のナン・メロッティ(エレン・ドリュー)に声をかけた後にローリーと対面、幸運を祈るだけだとキスをしてその場を立ち去りました。
馬上の男のネタバレあらすじ:承
結婚式は終わり、ナンはダッチャーの仲間ヒュー・クラッグ(ジョン・ラッセル)から土曜の夜のダンスに誘われました。一方、アイシャムはペイから5万ドルで牧場を買い取る話を持ちかけており、ペイは仕方なくその話を受けることにしました。金目当てでアイシャムに近づいてきた父ラヴ(ドン・ベドー)を追い払ったローリーは、アイシャムからに結婚は“契約”かと尋ねられました。アイシャムとダッチャーは早く手を打たないとローリーはいつまでもオーウェンを忘れないだろうと考えました。
翌日、ペイがアイシャムに牧場を売ったことを知ったナンは、オーウェンにローリーのことは忘れるように助言しました。ナンはオーウェンに自らの牛を任せるのですが、その夜、オーウェンらの野営地はダッチャーらに襲われて牛は暴走されてしまい、ジュークが殺されてしまいます。ジョージは兄弟の仇を討つためにダッチャーのもとへと向かい、銃撃戦の末に牧童一人を倒すもダッチャーには逃げられてしまいます。翌日、ローリーは危険を承知でオーウェンのもとに向かいますが、既にオーウェンはアイシャムらと決着をつける意志を固めていました。
馬上の男のネタバレあらすじ:転
ジョージが何者かに撃たれて殺害されました。オーウェンはダッチャーの仕業だと断定、コックでナイフ使いのカルタス・チャーリー(アルフォンソ・ベドヤ)と共にスカル牧場へと殴り込みましたが果たせず、逆にダッチャーに攻撃されて足を負傷してしまいます。銃声を聞き付けたナンはオーウェンを自宅に匿って傷の手当てをしました。しかし、ヒューはナンの家から血のついた布を見つけ、ナンがオーウェンと一緒だと知って激怒、山小屋で静養中のオーウェンに襲い掛かりました。取っ組み合いの末にヒューには逃げられましたが、オーウェンはナンから人殺しはやめてほしいと懇願されました。
一方、ヒューはアイシャムに、オーウェンが“男のために平気で裏切る女”と一緒にいると告げますが、その相手がローリーだと勘違いしたアイシャムはヒューを射殺しました。
アイシャムがオーウェンを探し回るなか、バークやチャーリーらはダッチャー一味のリー・レップ(フランク・サリー)を捕らえ、ジュークとジョージを殺したのはアイシャムとダッチャーであることを白状させました。オーウェンとアイシャムの決着の時は刻一刻と近づいていました。
馬上の男の結末
オーウェンたちはメキシコ人に扮して保安官事務所に向かい、レップにアイシャム一味のヒュー殺害を証言させました。オーウェンは告発状を手に単身でアイシャムのいるホテルに向かい、牧場を売って町を去るようにとアイシャムに取引を持ち掛けました。しかし、ローリーはあくまでもアイシャムの妻としてついていくと告げ、アイシャムは君も勝ったが自分も勝ったとオーウェンに勝ち誇りました。しかしその直後、その場に現れたダッチャーは制止するアイシャムを撃ち、入ってきたナンを人質に取りました。瀕死のアイシャムはローリーが契約を守ってくれたことに感謝し、牧場は彼女に譲ると言い残して息を引き取りました。ダッチャーは「雇い主が死ねば争う理由がない」と命乞いしましたが、オーウェンはヴァード兄弟の仇を取るためにダッチャーを追い詰めて射殺しました。チャーリーは風に舞ってきたダッチャーのテンガロンハットを手に入れ、オーウェンは駆け寄ったナンと共にその場を後にしました。
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