赤毛のアンの紹介:2015年カナダ映画。L・M・モンゴメリの不朽の名作『赤毛のアン』を映像化。引き取られた孤児の少女の成長を描くドラマ作品。農家のマリラとマシュウは孤児の男の子を引き取り、仕事を手伝わせようと考えていた。しかしやって来たのはアンと名乗る11歳の女の子。しかたなく一時的にアンを受け入れたマリラ達だったが、共に過ごす内に3人に家族の絆が芽生え始める。
監督:ジョン・ケント・ハリソン 出演者:エラ・バレンタイン(アン・シャーリー)、サラ・ボッツフォード(マリラ・クスバート)、マーティン・シーン(マシュウ・クスバート)、ジュリア・ラロンド(ダイアナ・バーリー)、ドリュー・ヘイタオグルー(ギルバート・ブライス)ほか
映画「赤毛のアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤毛のアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赤毛のアンの予告編 動画
映画「赤毛のアン」解説
この解説記事には映画「赤毛のアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤毛のアンのネタバレあらすじ:赤毛の女の子
舞台はカナダ、プリンス・エドワード島。農家のマシュウ・クスバートとその妹マリラは、年齢で仕事が辛くなってきたこともあり、養子を取ることにしました。希望は働き手になってくれる11歳の男の子です。その男の子がやって来る日、マシュウは馬車で駅まで迎えに行きました。しかし待っていたのは赤毛でそばかすだらけの女の子です。困惑するマシュウに構わず、女の子はアン・シャーリーと名乗りました。駅に置いて行く訳にもいかず、アンを連れて帰ることにしたマシュウ。アンはおそろしくおしゃべりで、到着するまでの間ずっと口を動かしていました。空想と美しいものとロマンチックなものが大好きなアンは、豊かな自然を気に入ったようです。クスバート家、通称グリン・ゲイブルス(緑の切妻)ではマリラが首を長くして待っていました。しかしアンを見て「どういうこと?」と顔を顰めます。手違いを知ったアンは深く絶望しました。マリラは明朝アンを孤児院へ送り返すべく手紙を送ることにします。自己主張をあまりしないマシュウはアンを気に入っていましたが、厳格なマリラは空想ばかり口にするアンを気味悪がっていました。翌日、食事の後アンは家畜の世話を初めて体験します。マリラはアンの生い立ちを尋ねました。アンは5歳で両親を熱病で亡くし、その後一般家庭や孤児院を転々としてきたそうです。話を聞いたマリラは、アンのために温かい家庭を探して欲しいとシャーロットタウンの教会へ頼みました。きちんとした家族が決まるまでは家に置くと話すマリラに、アンは感動して喜びます。
赤毛のアンのネタバレあらすじ:喧嘩と和解と友情
事の顛末を知ったマリラの友人レイチェル・リンドは呆れ返ります。そしてアンの姿を見て、赤毛でそばかすだらけだと言ってしまいました。赤毛に強烈なコンプレックスを抱くアンは、激怒して「大嫌いよ」と叫びます。マリラはレイチェルに謝るまで部屋から出さないと言いますが、アンは絶対に謝らないと譲りません。翌日、マシュウの説得でレイチェルと和解したアン。その様子をマリラが笑みを浮かべて見ていました。後日、マリラは教会用と学校用に新しい服を用意します。喜ぶアンでしたが、ちょうちん袖の服が欲しいとマシュウの前でぼやきました。どうにも常識に疎いアンに、マリラは同じ年齢の友人が必要だと考えます。そこで裕福なバーリー家にアンを連れて行きました。アンと同じ年齢の娘、ダイアナと引き合わせるためです。アンとダイアナはすぐに仲良しになり、友情の誓いを立て親友になりました。
赤毛のアンのネタバレあらすじ:最悪の出会い
楽しい毎日を送るアンの一番の関心事は、明日行われるピクニックです。特にアイスクリームを生まれて初めて食べることに胸を躍らせていました。ところが思いがけない事件が起こります。マリラの大事なブローチが無くなってしまったのです。マリラはアンが取ったのではないかと疑いました。アンは否定しますが、マリラは信じてくれません。明日に迫ったピクニックのため冤罪を受け入れようとするアンですが、結局外出禁止を言い渡され悲しみに沈みました。翌日。マリラは床に落ちていたブローチを発見し、アンに疑ったことを謝罪します。そしてピクニックに行く許可を貰ったアンは大喜びで出かけました。アンがグリン・ゲイブルスに来て4ヵ月。ついに初登校の日がやって来ました。アンは胸を躍らせて授業に聞き入ります。そんなアンに目を付けたのは、クラスメイトのギルバート・ブライスでした。彼はハンサムでしたが、女の子にちょっかいを出す困った人物でもあります。アンの後ろの席に座った彼は、アンの赤毛を「ニンジン」と馬鹿にしました。アンは激怒して石板でギルバートの頭を殴り、教師から罰を与えられてしまいます。その後ギルバートは何度も謝りに来ましたが、アンは決して彼を許しませんでした。
赤毛のアンのネタバレあらすじ:葡萄酒事件
土曜日、アンはダイアナとお茶会を開きます。アンがケーキとイチゴ水を振る舞うと、ダイアナの様子がどんどんおかしくなりました。実はアンがイチゴ水だと思って出したのは、葡萄酒だったのです。酩酊状態で帰宅したダイアナを見たバーリー夫人は激怒。マリラもアンに悪気はなかったのだと説明してくれましたが、バーリー夫人から二度とダイアナとは遊ばせないと言われてしまいました。プリンス・エドワード島に秋がやって来ます。マシュウは体調を崩し、室内で休むことが多くなりました。そんなある日、血相を変えたダイアナがやって来ます。彼女の幼い妹ミニー・メイの咳が止まらず、どんどん衰弱しているらしいのです。両親も不在で、ダイアナはパニックに陥っていました。アンはダイアナを落ち着かせ、ミニー・メイを救うべく素早く行動します。アンは昔引き取られた家で子守を任されていたため、こういう場面で何をすべきかしっかり理解していました。バーリー家に到着したアンは適切な処置でミニー・メイの命を救います。バーリー夫人は深く感謝し、ダイアナとの交流も認めてくれました。
赤毛のアンの結末:家族の絆
季節は冬。アンはたくさんの思い出を作りました。ソリで遊んだり、凍った池に落ちてマシュウに助けて貰ったり、学校のクリスマスコンサートに参加したり。中でもマシュウがクリスマスプレゼントに贈ってくれた、レイチェル作のちょうちん袖のドレスにアンは感激しました。ところが春を迎えた頃、思いがけない手紙が届きます。アンの引き取り先が見つかったのです。クスバート家よりずっと裕福で、アンと同じ年頃の子どもがいる家庭。マリラとマシュウはアンのためを考え、送り出してやろうと決めました。アンは初めてぬくもりを感じたとグリン・ゲイブルスの生活に礼を言いますが、ショックは隠せませんでした。すっかりアンを可愛がっていたマリラとマシュウも気が重く、3人は眠れぬ夜を過ごします。翌朝。マシュウの馬車で家を後にするアンの姿を、マリラは辛い気持ちで見送りました。そこへレイチェルがやって来て、アンを連れ戻すべきだと訴えます。「あんたたちはかけがえのない 家族だろう?」とレイチェル。マリラはレイチェルが用意してくれた馬車でアンを追いかけます。駅に駆け付けたマリラは「もう家族なんだよ」と話し、「うちで暮らさないかい? この先ずっと」とアンに言葉をかけました。アンは大喜びでマリラに抱きつきます。アンがグリン・ゲイブルスに戻り、この物語は続編「赤毛のアン 初恋(2017年)」へ続いていきます。
以上、映画 赤毛のアンのあらすじと結末でした。
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