NONSTOPノンストップの紹介:2016年ギリシャ映画。<人間爆弾>にされた男、爆発解除の鍵を探して走り続けろ!死にたくなければ!! というキャッチコピーの、ギリシャ発の手に汗握るノンストップ・アクション映画です。目覚めると人間爆弾にされた元弁護士が絶体絶命の状況の中、事態の真相を追う姿を予測不能の展開で描いたサスペンスドラマです。
監督:アンドレアス・ランプロプーロス、コスタス・スキフタス 出演:アポストリス・トッチカス(アレス・アポストル)、エフゲニア・デミトロプールー(アナ)、タソス・ノウシアス(ミルトス)、コンスタンティン・マルクーラキス、ニコス・オルファノス、マノス・ガヴラス、ヨルゴス・カラミホス、ほか
映画「NONSTOP ノンストップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「NONSTOP ノンストップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
NONSTOP ノンストップの予告編 動画
映画「NONSTOP ノンストップ」解説
この解説記事には映画「NONSTOP ノンストップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
NONSTOP ノンストップのネタバレあらすじ:1.謎の男
「ドアを開けろ!こんなことしてただで済むと思うなよ!」目を覚ました謎の男は叫びました。ドアは電子ロックされ、部屋には監視カメラがありました。男は諦め、タバコに火をつけました。すると、スピーカーから大音量で音楽が流れ、ダクトからガスが流れ込んできました。爆発すると思った男は、慌ててタバコの火を消しました。しかし、ガスは止まりません。ドアの電子ロックは解除されましたが、その直後、男は意識を失ってしまいました。
NONSTOP ノンストップのネタバレあらすじ:2.癇癪
1年前、弁護士のアレス・アポストルはある学校の放火事件の真相を追っていました。その証拠となる写真を巡り、ティモスという証人に対して暴力事件を起こしてしまい、アレスは事務所をクビになってしまいました。失業したアレスは宅配便のドライバーをしながら、弁護士事務所への再就職活動をしていました。
ある日、アレスはある弁護士事務所に面接に行きましたが、暴力事件を起こした過去などを理由に相手にもされませんでした。しかし、それは弁護士である父が動いていました。「お前は弁護士には不向きだ。短気で衝動的過ぎる」「親父は自分が大切なだけだ」「母さんを事故で亡くして、私も辛い。セラピストに…」「俺が邪魔なんだろ!お袋と一緒に俺も殺せばよかったんだ!」憤ったアレスは父のもとを訪ね、不満をぶつけました。
アレスの母は、アレスがまだ幼い頃、家族でドライブをしている最中に、交通事故で亡くなったのでした。その事故は運転中の父の不注意からでしたが、実はその原因はアレスが車の中でボール遊びをしていたからでした。アレスはその事を受け入れられず、ずっと父と仲たがいしていました。
NONSTOP ノンストップのネタバレあらすじ:3.恐怖のゲーム
ある夜、そんなアレスは校外のある屋敷に荷物を配達に行きました。そこでアレスは何者かに突如、襲われ、意識を失ってしまいました。意識が戻ると、携帯電話が鳴り、謎の男が出ました。「君はカッとなりやすい。自覚すべきだ。行動は結果に影響をもたらす。小包は君宛てだ。中身は君が着ている」慌てて身体を調べると、アレスの体にはC4爆弾が巻きつけられていました。爆弾のタイマーは動き始めていました。残り時間は60分を切っていました。遠隔操作で謎の犯人が作動させたのです。解除するには犯人の命令に従い、ゼロになる前に解除する鍵を見つけなければいけませんでした。恐怖の「ゲーム」が始まりました。
「時間を止める権限はお前にはない。車に乗れ」犯人の指示に従い、アレスは車を暴走させ、最初の目的地に向かいました。途中、警官に逮捕されそうになるも振り切り、何とか目的地に辿り着きました。残り時間はあと30分でした。そこは怪しげなクラブで、凶悪なギャングのボス・ミルトスの店でした。アレスは解除キーを得るため、ミルトスとの交渉に臨みました。「お前を殺して奪いたいところだが、賭けをしないか?」「俺はバッグが欲しいだけだ」「お前の意見は関係ない。撃たれたいか!」ミルトスが出してきたのはチェスボードでした。「人間は外見じゃない…大事なのは脳みそだ…」「うるせえ!さっさと始めろ!」残りあと17分しかないアレスは癇癪を起し、怒鳴りました。凍りつく店内で、「お前の魂胆はお見通しだ」とミルトスは笑みを浮かべ、チェスをうち始めました。二人のチェス勝負が始まりました。刻一刻と時は流れ、残りあと1分となりました。痺れを切らしたアレスは銃を奪い、ウェイトレスのアナを人質にして、解除キーを奪って逃走しました。
NONSTOP ノンストップのネタバレあらすじ:4.究極の選択
「2つめを探せ」謎の犯人はアレスに次の命令を授けました。アレスはアニと共に次の目的地に向かいました。そこは放火事件起こった学校でした。そこで突如、ティモスが殴りかかってきました。ティモスも爆弾を体に巻かれ、必死の形相でした。「一人とはこれが最後になる」謎の犯人はヒントを言うと、電話を切りました。二人は必死で解除キーを探しました。残りあと20秒でアレスは鍵を奪い、爆弾を解除しました。争奪戦に敗れたティモスは、アレスの目の前で木っ端微塵に吹き飛びました。
「生きてたか」「よくもティモスを殺したな!」「彼は報いを受けただけだ。生きたければ従え。従わなければ父親が死ぬぞ」謎の犯人はアレスの父に同じ爆弾をセットしたと脅迫してきました。次に犯人が指示した場所は、アレスの母が交通事故で亡くなった場所でした。残り時間は1時間です。その場所とはアレスは父の命を助けるため、アレスは近くにあったスポーツカーを奪い、急行しました。アレスはそこで解除キーを見つけました。しかし、鍵は一つだけで、アレスがそこで使えば、父を助けることはできません。アレスは鍵を持って、父のもとに向かいました。
すると、警官たちが追ってきました。アレスは車を爆走させ、警察の検問を突破しました。それでも警察は執拗に追跡してきました。アレスは故障した車を乗り捨て、警察の追撃をかわし、父のいる廃墟ビルへと辿り着きました。
そこには父が同じ爆弾を巻き付けられ、縛られていました。「犯人は放火事件の奴だ」「奴なら、無罪放免にしてやったろ」「鍵は一つしかない」「どっちか選ぶしかない」二人はどちらが生き残るか究極の選択を迫られました。「鍵はお袋が死んだ場所にあった。俺のせいでお袋は死んだ」アレスは父の爆弾を解除しようとしました。しかし、鍵は入りませんでした。「どっちを選ぼうと結果は決まってた。アポストル家は消える。お前のせいで無実の人間が死んだ」謎の犯人はハナから二人を抹殺するつもりでした。「解除できない」死を覚悟したアレスでしたが、父は諦めていませんでした。「私の家族は傷つけさせない」残り10秒、父はアレスの爆弾を切り外すと、ビルから身を投じました。父は自らを犠牲にして息子アレスの命を救ったのでした。
NONSTOP ノンストップのネタバレあらすじ:5.犯人は誰だ
強烈な爆風で意識を失ったアレスが気が付くと、そこは病院のベッドの上でした。警察はアレスを使ってミルトスたちを検挙しようと考え、爆発で行方不明としました。「俺のせいだ。親父を殺した」アレスは病院を密かに脱走しました。怒りに燃えるアレスは単身、ミルトスのクラブへ潜入しました。そこでアレスは、ガス攻撃に耐えかねた謎の男が地下室で自爆する映像を目にしました。この自爆した男が1年前の放火事件の実行犯だとアレスは考えました。そこでアレスはあるマークを目にしました。自分を苦しめ、父を殺した謎の犯人の正体を突き止めるため、アレスはアニとそこへ向かいました。
そこは湾にある倒産した輸出業者でした。その廃墟には至る所に監視カメラと地雷などが仕掛けられていました。アレスとアニは二手に分かれて忍び込みました。「よかった。休むと爆弾が爆発しちまうんだ」アニが見たのは、汗だくになってルームサイクルをこぐミルトスでした。それには爆弾が仕掛けられていました。ミルトスはアニを脅迫し、強引に爆弾を解除させました。そして、逃げようとしたアニを銃で狙ったミルトスは、犯人が仕掛けた地雷を踏み、木っ端微塵に吹き飛び、絶命しました。
一方、アレスの目の前には意外な男が現れました。それは味方と思っていた刑事でした。「泥棒、殺人鬼、強姦魔を捕まえてきたが、お前たちのほうがタチが悪い。弁護士こそが諸悪の根源だ」刑事はアレスに答えました。アレスは引き金を引きました。銃弾は刑事の頭上にあった監視カメラを破壊しました。咄嗟にアレスは、刑事の様子に違和感を覚えたのでした。刑事も爆弾を仕掛けられ脅迫されていました。「銃を下せ」真犯人がアレスの背後に現れ、銃を突きつけました。真犯人はアレスに無実の罪を着せるため、狡猾な絵を描いたのでした。そんな犯人の隙をつき、アレスは犯人を追い込んでいきます。
NONSTOP ノンストップの結末:6.終焉
犯人はアレスが全く知らない男でした。犯人は1年前に起きた一連の放火事件で、愛する妻の命と生きる希望を奪われた男でした。その放火を指示したのは、ミルトスでした。「放火を指示した男と実行犯。癇癪を起して、犯人を無罪にしたお前だ!お前のせいで、妻は焼け死んだ」犯人はミルトスやアレスに強烈な復讐の念を抱き、今回の犯行に及んでいたのでした。「何人か殺せば…奥さんが生きかえる?もうやめよう。元の自分に戻れ。奥さんを愛した自分に」静かにアレスは、興奮する犯人に語りかけました。それでも起爆装置に手をかける犯人に、アレスは引き金を引きました。犯人は倒れ、静かに目を閉じました。
そして、この恐怖の「ゲーム」は終焉しました。アレスは幼い頃からお守り代りに持っていたニコちゃんボールを海に投げ捨てました。彼の傍にアニがそっと寄り添いました。
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