K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝の紹介:2008年日本映画。北村想の原作を元にしているものの、怪人二十面相が超人的身体能力を備えた人物だったり、、時代設定を第二次世界大戦が「回避」されたというパラレルワールドとしての1949年とするなど、大胆な舞台設定でストーリーが展開されています。アクションにはワイヤーアクションの他、邦画の大作としては初めてパルクールにおける動作を採用しています。主人公の遠藤平吉と怪人二十面相の一連の動作をロシア人スタントマンがパルクールで培われた身体能力を駆使して表現しています。美しい映像と奇想天外なアクションが見どころです。
監督:佐藤嗣麻子 出演:金城武(遠藤平吉)、松たか子(羽柴葉子)、仲村トオル(明智小五郎)、國村隼(源治)、小日向文世(南部先生)、大滝秀治(羽柴会長)、鹿賀丈史(殿村弘三)
映画「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」解説
この解説記事には映画「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝のネタバレあらすじ:「K-20」
。舞台は、1949年、第二次世界大戦が回避されたもうひとつの日本で、19世紀からの華族制や財閥支配が継続された帝都は、極端な格差社会となっていました。特権階級にあるの華族は裕福で贅沢のかぎりを尽くしていましたが、貧しいものは辛い生活を強いられていました。そんな中、裕福な華族のみを狙って、骨董や美術品を盗む怪盗がいました。世の人々は彼を怪人二十面相、通称「K-20」と呼んでいました。その二十面相は学術会議で革命的な新エネルギー機関・テスラ装置の模型を盗み、今度はテスラ装置を奪うと大胆に宣言したことから、警務局の浪越警部は名探偵・明智小五郎に捜査を依頼していました。そんな中、サーカス団のエースである遠藤平吉は、自分の芸と身体能力で、貧民街で暮らす人々を喜ばす日々を送っていました。そしてある日のこと、その敏捷な身のこなしを認められて、謎の紳士から奇妙な依頼を受けました。
K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝のネタバレあらすじ:羽柴葉子
謎の紳士から奇妙な依頼とは、怪人二十面相を追いかける名探偵である明智小五郎と財閥の娘である羽柴葉子の結納の儀を写真に収めるというものでした。しかし、その依頼は罠で、その撮影の途中で正体がバレた平吉は、小林少年や浪越警部から怪盗二十面相の嫌疑をかけられてしまいます。彼は怪人二十面相に謀られ、見事に替え玉として仕立て上げられ、全国指名手配されてしまいました。追い詰められた平吉にとっての味方は、サーカス団の源治とその妻でした。そしてもう一人、平吉が逃亡する際に、二十面相から襲われたところを平吉が助けた羽柴葉子でした。それまで華族として暮らしていた葉子は、平吉と生活を共にすることで貧民たちの実態を知ります。裕福な暮らしの中で、敷かれたレールを歩んできた彼女にとっては、それは大きな衝撃でした。
K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝のネタバレあらすじ:二十面相との対決
平吉は逃げることを辞め、本物の二十面相との対決を決意します。変装や逃走の術を泥棒たちから学び、抜群の資質を持つ彼は、本物の二十面相と言ってもおかしくないくらいの力量を得ました。やがて二十面相と平吉、直接対決の時が来ました。葉子は本物の二十面相の手を握った時に、その手が自分のよく知る人の手であることに気づきます。本物の二十面相の正体は、なんと明智小五郎だったのです。本物の二十面相こと明智小五郎は、義賊などではなく、新エネルギー機関・テスラ装置を使って日本のみならず、世界を支配しようともくろんでいました。すさまじい死闘が繰り広げられますが、間一髪のところで、平吉は葉子に救われます。平吉は本物の二十面相こと明智小五郎を追い詰めます。その時に二十面相から「俺が死んだら、お前は自分の濡れ衣をはらすことができず、一生、二十面相として生きなければならない。」と脅されます。
K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝の結末:「義賊」二十面相の誕生
二十面相からの脅しに平吉はたじろくことなく、こう言い放ちます。「俺が本物の二十面相として生きてやる」と、二十面相こと明智小五郎を倒します。対決には勝った平吉ですが、一生二十面相として追われる日々が待っていました。しかし、平吉は落ち込むことなく、貧しい人々を助ける「義賊」二十面相として生きることを決意します。平吉と葉子はともに愛情を感じていましたが、お互いの立場上一緒にいられることは叶わなくなりました。平吉から離れられずにいる葉子に平吉は「俺はいつでもお前を見守っている」という言葉を残して、得意の手品を披露している間に姿をくらましてしまいます。葉子は寂しさを感じつつも、しっかりと自立した、弱い者を助けることができる強い女性として生きることを決意します。
以上がK-20(TWENTY)怪人二十面相・伝のあらすじと結末です。
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