ディセンバー・ボーイズの紹介:2007年アメリカ映画。孤児院育ちの4人の少年たちが、友情や家族との絆の大切さを学び、成長していくひと夏を描く感動ドラマ。「ハリーポッター」シリーズで一躍有名になったダニエル・ラドクリフがハリーポッターの撮影の合間に挑み完成した作品です。養子になりたい4人の少年の年長者マップスを見事に演じています。舞台となったオーストラリアの大自然の美しさはため息の出るほどでした。
監督:ロッド・ハーディ 出演:ダニエル・ラドクリフ(マップス)、クリスチャン・バイヤーズ(スパーク)、リー・コーミー(ミスティー)、ジェームズ・フレイザー(スピット)、テリーサ・パーマー(ルーシー)、ジャック・トンプソン(バンディー・マクアンシュ)、ほか
映画「ディセンバー・ボーイズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディセンバー・ボーイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ディセンバー・ボーイズの予告編 動画
映画「ディセンバー・ボーイズ」解説
この解説記事には映画「ディセンバー・ボーイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディセンバーボーイズのネタバレあらすじ:起
舞台はオーストラリア内陸部、厳格なカトリック教会付属の孤児院で育った10代の少年4人、マップス(ダニエル・ラドクリフ)、スパーク(クリスチャン・バイヤーズ)、ミスティ(リー・コーミー)、スピット(ジェイムズ・フレイザー)。同じ12月生まれということでディセンバーボーイズと呼ばれていました。
普段はイタズラや少し背伸びした事をやっている彼らでしたが、心の中では養子として引き取られて幸せな家庭で暮らす事を夢見ていました。しかし、大きくなり、なかなか引き取り手も現れず、次第に焦りを感じていました。そんなある日、誕生日のお祝いで夏休みを海辺で過ごす事を許されて、大喜びで出かけて行きます。
初めての海辺に大はしゃぎの4人。そこで出会ったのはフィアレス(サリバン・ステイプルトン)とテレサ(ビクトリア・ヒル)の若い夫婦。テレサは彼らにとっては魅力的な妖艶さがありました。フィアレスも炎の中をバイクで走り抜けるスタントをしていて、彼らにはカッコ良く憧れの存在でした。訳あって子供を持てない2人は、4人にとても優しくしてくれました。
ある日、ミスティは偶然、フィアレス夫妻が4人の中から養子を選びたいと考えていると話しているのを聞いてしまい、自分が選ばれようと常にいい子でいるように努めようとします。出し抜こうとその事を内緒にしていたミスティでしたが、他の3人にも知ることとなり、誰が養子になるかの小競り合いが始まってしまいました。
ディセンバーボーイズのネタバレあらすじ:承
4人の中で1番年長者だったマップスは、養子に行くことにあまり興味がなく、そこで出会ったルーシー(テリーサ・パーマー)に惹かれていきます。ルーシーも同様にマップスに惹かれていて、抜け出しては2人の秘密の場所で会っていました。
マップスにとっては初めての恋、初めてのキス、そして初めての経験をし、このまま2人ずっと一緒だと思っていた矢先にルーシーが父親の元に帰り、いなくなってしまいました。それをマップスは裏切りと感じ、深く傷ついてしまうのです。
傷心のマップスは家を抜け出して、フィアレスの働いている場所へやってきます。しかしそこにいたバイクのスタントマンは、フィアレスではなく別の人で、フィアレスはそこで雑用係として働いていたのです。何もかもが信じられなくなったマップスはフィアレスを殴り、去っていきました。戻ってきたマップスは他の3人に声をかけ、孤児院に強引に帰ろうとします。そこでミスティの大事に書いていた絵をぐちゃぐちゃにしてしまい、ミスティと喧嘩になってしまいます。
ディセンバーボーイズのネタバレあらすじ:転
その後、ルーシーとの秘密の場所にいたマップスの元に、フィアレスがやってきます。そこで自分が起こした事故のせいで子供が出来なくなってしまったこと、マップスら4人を大切に思っている事を話します。落ち着いたマップスが戻ってきたら、険悪になりバラバラになっていた3人の内のミスティが、溺れているのを見つけます。
マップスは泳げないのに海に飛び込み、ミスティを助けにいきます。ミスティにたどり着くも、上手く泳げない2人はやがて沈んでいきます。苦しみもがく中、2人は海の中に聖母マリアを見るのでした。と同時に2人をフィアレスが救いだしてくれました。
やがて4人が帰る日が近づいてきました。養子の件は答えが出ないままです。待ちきれなくなったミスティがフィアレス夫妻に答えを聞きに行きます。4人が揃い、悩みながらも夫妻が出した答えはミスティでした。
ディセンバーボーイズの結末
夫妻はミスティを子供しようと決めたのです。残された3人はミスティを選んだ事に納得し、孤児院へ帰る準備をしに向かいます。その姿を見たミスティは、フィアレス夫妻に謝罪し、4人でいる事を選びます。そしていつものように仲良く帰っていくのでした。
時は過ぎて、年老いたミスティがこの思い出の場所に帰ってきました。ミスティはマップスに頼まれてやってきたのです。マップスは嫌がっていた司祭になり、やがてその生涯を終えました。そしてマップスの希望で遺灰を思い出の場所に撒いて欲しいと頼んだのです。
年老いたスパーク、スピットもやってきて、3人で「ディセンバーボーイズ!」と高らかに声を上げ、マップスの遺灰を撒くのでした。マップスの遺灰は、思い出の変わらない美しい場所に広く舞い上がっていきます。
以上、映画「ディセンバー・ボーイズ」のあらすじと結末でした。
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