遠い喇叭(ラッパ)の紹介:1963年アメリカ映画。『リオ・グランデ』の原作者であるポール・ホーガンの小説『A Distant Trumpet』を基に製作された西部劇です。インディアン討伐隊のため砦に赴任した新任士官が指揮官の妻に恋をしてしまい、やがて彼女の夫を殺したインディアンを追撃すべく仲間たちと出撃するのですが・・・。
監督:ラオール・ウォルシュ 出演者:トロイ・ドナヒュー(マシュー・ハザード少尉)、スザンヌ・プレシェット(キティ・メインウェアリング)、ジェームズ・グレゴリー(アレキサンダー・クエイント少将)、ダイアン・マクベイン(ローラ・フレリーフ)、クロード・エイキンス(シーリー・ジョーンズ)、ウィリアム・レイノルズ(テディ・メインウェアリング中尉)ほか
映画「遠い喇叭(ラッパ)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「遠い喇叭(ラッパ)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
遠い喇叭(ラッパ)の予告編 動画
映画「遠い喇叭(ラッパ)」解説
この解説記事には映画「遠い喇叭(ラッパ)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
遠い喇叭(ラッパ)のネタバレあらすじ:起
1883年、アメリカ・アリゾナ準州。陸軍士官学校を首席で卒業したマシュー・ハザード少尉(トロイ・ドナヒュー)は、南アリゾナのデリバリー砦に就任しました。砦はハイラム・プレスコット少佐(バートレット・ロビンソン)が赴任するまでの間、テディ・メインウェアリング中尉(ウィリアム・レイノルズ)が代理で指揮を執っていました。
程なくしてメインウェアリングは軍馬を調達するためベイヤード砦に向かい、留守の間はハザードが砦の指揮を執ることになりました。宿舎に案内されたハザードは、メインウェアリングの妻キティ(スザンヌ・プレシェット)とも対面、翌日にも里帰りのためワシントンD.C.へ旅立つことからゼラニウムの鉢を預かることになりました。
遠い喇叭(ラッパ)のネタバレあらすじ:承
翌日、メインウェアリングとキティはそれぞれ出発、留守を託されたハザードは部下を引き連れて建築資材用の木材の伐採に出かけるも途中でアパッチに襲撃されました。部下は逃げ出し、一人何とか逃げ延びたハザードは暴走するキティの馬車を見つけ、彼女を救い出しました。待ち伏せしていたアパッチに護衛も御者も殺されたキティをハザードは砦に連れて帰ろうとしたところ雨が降り出し、洞窟で休息を取ることにしたハザードとキティは急速に惹かれ合っていきました。
翌日、砦に戻ったハザードは、軍医のセドリック・グレイ大尉(ジャドソン・プラット)に新兵を徹底的に鍛え上げると告げ、砦の兵士を集めて猛特訓を開始しました。ハザードは砦の周辺で娼婦を連れて商売しようとする商人シーリー・ジョーンズ(クロード・エイキンス)を無理やり追い払いました。
一方、キティはハザードの荷物から、ハザードの陸軍士官学校時代の恩師であるアレキサンダー・クエイント少将(ジェームズ・グレゴリー)の姪で、ハザードの婚約者でもあるローラ・フレリーフ(ダイアン・マクベイン)の写真を発見しました。しかし、互いに恋人や夫がいる身でありながらもハザードのキティへの想いは強まるばかりでした。
遠い喇叭(ラッパ)のネタバレあらすじ:転
そんなある日、プレスコット少佐は妻そしてローラを連れて砦に到着、ハザードとローラの結婚式の準備を開始しました。しかし、ローラと面識のあるキティは彼女のことを快く思っていませんでした。
数日後、メインウェアリングの部隊がアパッチに襲われて全滅しました。夫の死に気落ちしたキティをハザードは慰めるも、キティは既に砦を離れる決意をしていました。翌日、クエイント将軍の部隊が砦に到着、ハザードらはクエイント率いるアパッチ討伐隊に参加しますが、部隊の動きはアパッチと通じていたシーリーによって筒抜けになっており、プレスコットは戦死、討伐作戦は失敗に終わってしまいます。
そこでクエイントは対立路線を転換して話し合いで解決しようと考え、ハザードを使者に立ててアパッチの酋長の元へ交渉に出向きました。アパッチはハザードを殺そうとしたシーリーを殺し、ハザードが提案した降伏を受け入れて安全なアリゾナの居留地に移動することを受け入れました。
遠い喇叭(ラッパ)の結末
ところが、ワシントンに戻ったクエイントの代わりに着任した指揮官がアパッチに差別的な人物であり、政府からの命令も変更されていました。ワシントンに向かったハザードはクエイントや陸軍上層部にアパッチの置かれている不当な扱いを訴え、アパッチを降伏させた功績で名誉勲章を授与されることになっても除隊覚悟で返上、ローラからも間違った行動だと非難されました。それでもクエイントは自ら大統領にアパッチの苦境を伝え、当初の命令通りにアパッチは無事アリゾナの居留地へと向かっていきました。
その後、ハザードは大尉に昇格、砦の指揮官となり、晴れてキティを妻に迎えました。クエイントは自ら砦に赴いてハザードに改めて名誉勲章を授け、ハザードはキティ共々砦の兵士たちから敬意を受けていました。
以上、映画「遠い喇叭(ラッパ)」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する