デビルジャンクの紹介:1989年アメリカ映画。「13日の金曜日(1980年)」等で知られるショーン・S・カニンガムが製作を務めるホラー作品。凶悪な殺人鬼の悪霊に挑む刑事の戦いを描く。大量殺人犯ジェンキを逮捕したルーカス刑事は、トラウマに苦しみ悪夢に悩まされていた。ジェンキの死刑執行で楽になるかと思われたが、予め電気の耐性をつけていたジェンキは物質世界を離脱し悪霊になる。ルーカスは復讐を誓ったジェンキから家族を守ることが出来るのか。
監督:ジェームズ・アイザック、デヴィッド・ブライス 出演者:ランス・ヘンリクセン(ルーカス・マッカーシー)、ブライオン・ジェームズ(マックス・ジェンキ)、リタ・タガート(ドナ・マッカーシー)、ディディ・ファイファー(ボニー・マッカーシー)、アーロン・アイゼンバーグ(スコット・マッカーシー)ほか
映画「デビルジャンク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デビルジャンク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デビルジャンクの予告編 動画
映画「デビルジャンク」解説
この解説記事には映画「デビルジャンク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デビルジャンクのネタバレあらすじ:復讐の叫び
舞台はアメリカ、ターナー郡。最悪の大量殺人鬼マックス・ジェンキの死刑執行が目前に迫っていました。彼は凶器の肉切り包丁で110人以上もの犠牲者を出した殺人狂です。彼を逮捕した刑事ルーカス・マッカーシーは、逮捕の夜からずっと恐ろしい悪夢に囚われ続けていました。惨たらしく損壊された人体、両腕を切断された相棒刑事、目の前で首を落とされた人質の少女。彼らを救えなかったルーカスは後悔と罪悪感に苦しんでいます。
状況を打開したいと思ったルーカスは、ジェンキの死刑執行に立ち会うことにしました。妻ドナが止めるのも聞かず、州立刑務所の公開処刑場に向かいます。遺族が集まる中、ふてぶてしい態度のジェンキが連行されて来ました。電気椅子に固定されるジェンキは、ルーカスを睨み「悪夢に出てやるぜ ルーカス」と言い出します。
刑が執行されましたが、驚くべきことにジェンキは電気に耐え、死亡どころかダメージもあまり受けていませんでした。機械が壊れるほどの電圧を受けたジェンキは火だるまでベルトを引きちぎり、ルーカスの前に立ちます。そして「お前の世界を引き裂いてやる」と叫んで絶命しました。
デビルジャンクのネタバレあらすじ:異変
その後、ジェンキの遺体は安置所に運ばれます。遺体を調べるため、「教授」と呼ばれる男がやって来ました。すると彼の目の前で遺体から電気が溢れ、笑い声と共に悪霊となったジェンキが飛び去っていきます。それはマッカーシー家の地下室のボイラーに宿りました。教授はルーカスに話しかけ、ジェンキが戻って来ること、その時にルーカスの家族が狙われることを説明します。しかしルーカスは耳を貸さず、車で走り去りました。
ルーカスにはドナとの間にもうけた2人の子どもがいます。年頃の娘ボニーは恋人ビニーに夢中で、彼をこっそり家に招く計画を練っていました。息子のスコットは音楽好きで、いつもヘッドフォンをつけています。ボニーは両親の留守を狙ってビニーを招き、時間が来るまで地下室に隠れているよう言います。1人で地下室にいたビニーの前に現れたのは、ジェンキでした。恐怖に震えるビニーはジェンキに惨殺されてしまいます。
帰宅してベッドに入ったルーカスのもとに電話がかかってきました。声の主はジェンキです。眠気が吹っ飛んだルーカスは地下室へ降り、響き渡るジェンキの声に向かって怒鳴り散らしました。その声を聞いたボニーとスコットは、ビニーが見つかったのだと顔を青くします。
デビルジャンクのネタバレあらすじ:ジェンキを滅ぼす方法
ルーカスは次第に酷い幻覚を見るようになりました。日常のふとした場面に現れるジェンキ。それを追い払おうとするルーカスは、家族から怯えた目を向けられてしまいます。ルーカスは幻覚に対処するため、ジェンキが住んでいた部屋に行ってみることにしました。室内に侵入していた教授は、またしてもジェンキは死んでいないと繰り返します。
ジェンキは電気処刑によって物質世界から離脱し、悪霊となって別次元に存在しているのだと。教授はコロンビアで電磁エネルギーによる霊の研究をしていました。はじめは取り合わないルーカスでしたが、ジェンキ特製の電気椅子を見つけて表情を変えます。ジェンキは電気への免疫力をつけるため、密かに鍛えていたのです。教授は大電流を使ってジェンキを物質世界に呼び戻すしか滅ぼす方法は無いと言いました。
教授の話を聞いたルーカスが帰宅すると、家がパトカーに囲まれています。ボニーが地下室でビニーの遺体を発見したのです。子ども達の証言により、ルーカスはビニー殺しの容疑者として警察署に連行されてしまいました。ルーカスは友人の刑事に教授のことを話します。しかし教授は既にジェンキによって殺害されていました。教授殺害の容疑もかけられたルーカスは、家族を守るため警察署を脱走して家に急ぎます。
デビルジャンクのネタバレあらすじ:命懸けの戦い
家に駆け込んだルーカスの前に、おぞましい光景が広がっていました。ベッドに横たわったスコットは人相の判別もつかないほど血まみれになっています。ボニーの腹部は異様に膨れ上がり、皮膚の下からジェンキの顔が浮かび上がっていました。恐怖に呻くボニーは、ドナがジェンキに連れ去られたと言います。ルーカスは心を強く持ち、これはトリックだと言い聞かせました。
すると子ども達の姿が消え、ジェンキの笑い声が響きます。ルーカスは怒りも顕に地下室へ乗り込み、ジェンキの世界へ足を踏み入れました。そこはルーカスがジェンキを逮捕した場所でした。皿に盛られた教授の生首が、「発電機の電気を――使うんだ」と告げて爆発します。ルーカスはドナを連れ戻すべく工場へ入り、ジェンキを追いかけました。
ドナ自身の援護もあり、何とか彼女を奪還したルーカス。夫妻は追って来るジェンキから逃げ、発電機を発見しました。2人は現れたジェンキに電線を押し当て電気を流します。ジェンキの絶叫が響き、3人は物質世界に引き戻されました。ルーカスはジェンキに銃を向け、執拗に何発も発砲します。実体化していたジェンキはついに絶命しました。
デビルジャンクの結末:悪夢の終わり
ジェンキの悪夢から解放されたマッカーシー一家は、家を売り払って引っ越すことにしました。引越し当日、地下室から戻って来たボニーが喜びの声を上げます。ジェンキに殺害されたと思われていた愛猫が、生きて発見されたのです。ドナは大喜びし、ルーカスと子ども達の写真を撮影しました。家族が幸せそうに笑い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「デビルジャンク」のあらすじと結末でした。
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