映画「ボーイハント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボーイハントの紹介：1960年アメリカ映画。フロリダ州フォートローダーデールに、春休みの2週間だけ全米から2万人もの大学生が押し寄せる。男子は太陽とビールを求めて。女子が来るのはそこに男子がいるから。中西部の女子大から来た4人の春休みの成長物語。歌手として大人気だったコニー・フランシスが映画初出演。主題歌を担当するだけでなく劇中でも歌声を披露している。普通の女の子の結婚前のセックスが普通に映画で話題にできるようになった作品です。
監督：ヘンリー・レヴィン 出演者：ドロレス・ハート（メリット・アンドリュース）、ジョージ・ハミルトン（ライダー・スミス）、ポーラ・プレンティス（タグル・カーペンター）、イヴェット・ミミュー（メラニー・トールマン）、ジム・ハットン（TV・トンプソン）、コニー・フランシス （アンジー）、バーバラ・ニコルス（ローラ）、フランク・ゴーシン（バジル）その他
この解説記事には映画「ボーイハント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
春休み1週間前、アメリカ中西部の女子大学は吹雪に見舞われていた。風邪気味で、授業中ぼーっとしていたメリットが教授に意見を求められる。男女交際について、テキストを時代遅れと言い、女子学生の性行為は当然だとうっかり本音の主張をしたせいで、学生部長のオフィスに行かされるはめに。でも友人のメラニーはメリットの発言にかなり感化される。
春休みが来た。メリット、メラニー、5フィート10.5インチと高身長のタグル、ホッケー部主将のアンジーは、1台の自動車に同乗してフロリダへ。もっとも、メラニーはアンジーのシカゴの実家で春休みを過ごすと、家族に嘘をついてきた。そこまでしてフロリダへ行く目的は、男の子に会うこと。さっそく途中で「フォートローダーデール。行けないと自殺する」というカードをぶらさげた、ヒッチハイクのミシガン州立大生、TV・トンプソンを拾う。
一行はフォートローダーデールに到着、モーテルの部屋を4人、ではなく宿泊費の足りないオハイオ州から来た女子学生2人を入れて6人で借りる。メラニーは下の階にアイヴィー・リーグの学生たちがいると言って期待を膨らませる。
翌朝、メラニーは下の階の、イェール大生だというディルと、早くも仲良くなる。他の3人は一緒にビーチへ行くが、街でTVと再会。タグルはTVと一日二人で過ごし、彼が変人だけれど誠実なことが分かってきたが、セックスの話は避けようとする。翌朝、部屋には7人いる。ビーチにいたウェルズリー・カレッジの女子を連れてきてしまったのだった。
二人でビーチで過ごすようになるアンジーとメリット。先にメリットにブラウン大生のライダーが声をかける。誘われて行った彼の大富豪の祖父の別荘には、豪華なクルーザーまである。ライダーは知的なメリットに魅かれていく。もっとも、セックスの誘いにはメリットは乗ってこない。アンジーはというと、自分のバンドを率いてビーチにやってきたジャズミュージシャンのバジルと親しくなり、間もなくバンドと一緒に歌うようになる。
ある晩、メラニーがひどく酔っぱらって帰ってくる。メラニーはこの間までディルを愛していると言っていたのに、今は父親に呼ばれたディルが、フォートローダーデールを離れた後に付き合い始めたディルの友人のフランクリンについて同じことを言っている。メラニーを心配するメリットは翌日、二日酔いのメラニーと口論になるが、結局ライダーのクルーザーに、彼女も連れて行く。
春休みはあと二日。フォートローダーデールの最後の晩を、TVの提案でドレスアップして高級クラブに出掛けて過ごすことにする。参加するのはTVとタグル、メリットとライダー、アンジーとバジル。メラニーはフランクリンからの誘いを期待して、部屋に残る。
クラブではTVが水中ショーの美女ローラに心を奪われ、泳げないくせに水槽に飛び込んでしまう。他の5人も彼の救出のため、あるいは単に足を踏み外して水槽に飛び込んでショーがめちゃくちゃに。警察沙汰になるが、「泳げないのに私を崇めるあまり水槽に飛び込むなんてTVはなんて勇敢なの」とローラが証言したおかげで放免になる。6人はバジルのバンドやローラを交え、他の学生たちとビーチでバカンスの最後の晩を楽しむ。でも、タグルはローラにべったりのTVに不満をぶつけてモーテルに帰る。
タグルはモーテルでメラニーからの電話を受ける。フランクリンと待ち合わせたモーテルで、代わりに現れたディルにレイプされたメラニーは「メリットと話したい」と訴える。タグルとメリットはライダーの自動車に乗ってメラニーを探す。車道の真ん中をふらふら歩いていたメラニーが、自動車にかすられて倒れたところをライダーが救出し、メラニーは病院に運ばれる。メラニーの悲劇を見てセックスについて、ますます頑なになるメリットを前にしてライダーは仕方なく帰るが、タグルは病院に駆け付けたTVと仲直りする。
タグルとアンジーはTVとバジルを伴って自動車でモーテルを去る。メリットは、新学期の開始に遅れるが、メラニーが落ち着くまで二、三日残ることになった。砂浜には先日とうって変わって、人っ子一人いない。そこへライダーが現れて、メリットに「自分もここに残って後でメラニーとメリットを送る」と申し出る。お互い愛し合っているのを感じている２人。長く付き合ってお互いのことをもっと知ろうと約束するのだった。
以上、映画「ボーイハント」のあらすじと結末でした。
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