マンドロイドの紹介:1993年アメリカ映画。超伝導体で稼働する最強の兵器を巡り、様々な陰謀が渦巻くSF作品。カール・ジマー博士とドラゴ博士は、共同で不滅の最強兵器「マンドロイド」を作り出した。しかしカールが超伝導体とマンドロイドの売却を決めてしまったことから、ドラゴは激怒。マンドロイドから得られる利益を独占するために強奪を企てる。更にCIAや秘密警察の目論見も絡み、事態は一層混迷していくのだった。
監督:ヨアキム・エルスガード 出演者:ブライアン・カズンズ(ウェイド)、ジェーン・コールドウェル(ザナ)、マイケル・デラフェミーナ(ベンジャミン)、ロバート・シモンズ(カール・ジマー)ほか
映画「マンドロイド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マンドロイド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マンドロイドの予告編 動画
映画「マンドロイド」解説
この解説記事には映画「マンドロイド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マンドロイドのネタバレあらすじ:史上最強の兵器
舞台は東欧の田舎町、プロヒバ。地図にも載っていない秘密の街で、とある科学実験が行われていました。研究者の名前はカール・ジマー博士とイワン・ドラゴ博士。2人は炭鉱から採掘した鉱石を用いて「超伝導体」を製造し、それを決して壊れない不滅の兵器「マンドロイド」の動力源としていました。
マンドロイドはヘルメットなど様々な装置で人間と繋がり、多大な体力と精神力を使ってようやく動かせるロボットのような代物です。
しかしマンドロイドがやっと完成した頃、2人の研究者にいさかいが起きてしまいました。カールが超伝導体とマンドロイドをアメリカ政府に売却すると勝手に決めてしまったのです。カールは発明品の有用性を詳しく研究し、世界の役に立てようと考えていました。
しかしアメリカと密約を交わすことは、ドラゴにとって許しがたいことです。怒り狂う彼に、助手のベンジャミンやカールの娘ザナは呆れた目を向けていました。
その後、研究所を2人の男が訪ねて来ます。アメリカの科学者ウェイド・フランクリンと、CIAのジョー・スミスでした。彼らは超伝導体とマンドロイドの性能を確認し、アメリカ政府として取引を交わすことにします。
マンドロイドのネタバレあらすじ:ドラゴの企み
取引成立を祝い、一行はレストランへ繰り出しました。しかし面白くないのはドラゴです。彼はジョーに対し、マンドロイドにはまだ改良の可能性が残っていることを告げました。ドラゴの手にかかれば、最強の戦闘マシンにでも成りうるのだと。そのための出資を要求しますが、ジョーは既にマンドロイドも超伝導体も売約済みだと相手にしませんでした。
そこで研究所に戻ったドラゴは、作業中のベンジャミンを襲って超伝導体を盗み出そうとします。しかし駆けつけたザナが発砲し、超伝導体を直接浴びたドラゴは激痛にうめいて外へ逃げ出しました。冷凍保管されていた超伝導体を浴びたベンジャミンも重体になってしまいます。
しかし事を明るみに出したくないジョーは、警察への通報も病院へ連れて行くことも禁止しました。皮膚がただれおぞましい姿になったドラゴは、夜の製紙工場跡に忍び込みます。そこで生活していた発話障害の男を脅し、自分の手足として使うことにしました。
マンドロイドのネタバレあらすじ:卑劣な逆襲
翌日。カールとザナ、そしてジョーはマンドロイドを車に乗せ炭鉱へ向かいました。研究所からマンドロイドを操作するのはウェイドです。80km以内であればマンドロイドを操ることが出来ると説明するカール。ドラゴが開発中の新ヘルメットを使用すれば、思考するだけでマンドロイドを操作出来るようになるはずでした。
炭鉱に入り、超伝導体の元となる鉱石をマンドロイドに採掘させたカール達。ところがその後、ドラゴの襲撃によってマンドロイドのヘルメットが奪われてしまいます。ドラゴはマンドロイドを操ってカール達を襲い、車の事故を引き起こしました。
この事故でマンドロイドや取引のことが秘密警察に露見してしまいます。研究所に戻ったザナは、超伝導体の新製法についてウェイドとジョーに明かしました。カールが独自に発見したもので、これを使えばパワーは最大になるそうです。ジョーは隠されていた事実に腹を立て、アメリカ政府に確認をするため席を外しました。
一方、ドラゴはついに思考するだけでマンドロイドを操作出来る新ヘルメットを完成させます。それを使ってマンドロイドに研究所を襲撃させた彼は、超伝導体の新製法を渡すよう脅し、ジョーを人質として連れ去りました。
しかし実はドラゴとジョーはグルであり、ジョーは超伝導体とマンドロイドのため、ドラゴは莫大な金のために手を組んでいたのです。そうとは知らないカールは、ドラゴの指示に従うことにしました。
マンドロイドのネタバレあらすじ:決戦
翌日。カールはザナとウェイド、そして要望してきた秘密警察を連れ製紙工場跡に向かいました。ドラゴが操るマンドロイドとジョーも現れます。カールが新製法のマイクロフィルムを渡すと、直後にマンドロイドにより射殺されてしまいました。
マンドロイドは止めに入ったジョーを払い除けて逃走します。ジョーは計画のためにドラゴの信用を得ようと、仲間になった振りをしていたのです。しかし結果としてカールは死亡してしまいました。怒るウェイドと秘密警察は、ジョーの案内で工場跡に踏み込みます。
銃を手にしたマンドロイドとの銃撃戦が始まりますが、圧倒的な力の前に警察は次々殺害されてしまいました。マンドロイドは唯一目の部分に被弾すると苦しむ様子を見せましたが、破壊には至りません。
ジョーは発話障害の男と銃を撃ち合って死亡しました。ウェイドはマンドロイドに挑戦し殺されかけますが、損傷した目の部分に棒を突き刺し停止させることに成功。更に爆弾を使ってドラゴを瓦礫の下敷きにしました。
マンドロイドの結末:終わらない希望と憎悪
ウェイドは大怪我を負い、研究所で車椅子生活を送ることになりました。彼は復元した超伝導体管をメイン・データに対応させることで、壊れたマンドロイドを直します。体も同じように治るか落ち込む彼を励ましたのは、ザナでした。
ザナはウェイドの体を治すための研究だと言い、静かにキスを交わします。2人が新たな希望の道を歩み始めた頃、とある雷の夜に娼婦を買った男がいました。男の正体は顔を醜く歪ませたドラゴでした。彼は生き延びていたのです。
悲鳴を上げる娼婦に「キスしておくれ」とドラゴが囁き、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「マンドロイド」のあらすじと結末でした。
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