ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリーの紹介:2009年アメリカ映画。日本発の人気格闘ゲーム『ストリートファイター』の登場キャラクターである春麗(チュンリー)を主人公とするアクション映画です。ゲーム本編および1994年公開の映画『ストリートファイター』では語られなかった春麗の知られざる過去がオリジナルストーリーで描かれていきます。
監督:アンジェイ・バートコウィアク 出演者:クリスティン・クルック(春麗)、ニール・マクドノー(ベガ)、ロビン・ショウ(ゲン)、クリス・クライン(チャーリー・ナッシュ)、ムーン・ブラッドグッド(マヤ・スニー)、タブー(バルログ)、マイケル・クラーク・ダンカン(バイソン)、ジョジー・ホー(カンタナ)、エドマンド・チャン(シアン)、エリザヴェータ・キリュクヒナ(ホワイト・ローズ)ほか
映画「ストリートファイター ザ・レジェンドオブチュンリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストリートファイター ザ・レジェンドオブチュンリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリーの予告編 動画
映画「ストリートファイター ザ・レジェンドオブチュンリー」解説
この解説記事には映画「ストリートファイター ザ・レジェンドオブチュンリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストリートファイター ザレジェンドオブチュンリーのネタバレあらすじ:起
良家の令嬢として生まれた幼き日の春麗(5歳時:アイネズ・ヤン、10歳時:キャサリン・ペンバートン)は父・シアン(エドマンド・チャン)と母・ジーン(エミリゼ・ジュンケイラ)に連れられ、サンフランシスコから香港に引っ越してきました。
春麗は厳格ながらも優しいシアンから中国拳法を習い、ピアノの練習に励むなどして幸せな暮らしを送っていました。しかしそんなある日、シアンは屋敷を訪れた謎の男ベガ(ニール・マクドノー)とその部下バイソン(マイケル・クラーク・ダンカン)に連れ去られてしまいました。
時は流れて10年後、美しく成長した春麗(クリスティン・クルック)は世界的なピアニストとして活躍しながら病床のジーンを支え続けていました。そんなある日、公演を終えた春麗の元に謎の絵巻物が送られてきました。春麗は絵巻物を解読してもらおうとある古本屋を訪れ、古本屋の主人から「バンコクへ行き、“ゲン”という男を捜せ。そのためには今の生活全てを捨てなければならない」と告げられました。程なくしてジーンは亡くなり、春麗は住み慣れた屋敷を手放し、使用人たちと別れを告げると単身バンコクへと旅立ちました。
ストリートファイター ザレジェンドオブチュンリーのネタバレあらすじ:承
バンコクに辿り着いた春麗は、スラム街で寝泊まりしながらゲンを捜し続けていましたが、一向に手がかりは掴めませんでした。そんな時、老人がチンピラたちに襲われているところに遭遇した春麗は、シアンから習った中国拳法でチンピラたちを叩きのめしましたが、疲労困憊に達していた春麗はその場に倒れ込んでしまいました。
目を覚ました春麗は、自分を家まで運んだ男と対面しました。この男こそが探し求めていたゲン(ロビン・ショウ)でした。ゲンはかつてシアンを誘拐したベガの親友でしたが、悪事に手を染めることを嫌って袂を分かち、今では「スパイダーウェブ」という組織を率いて弱者のために戦い続けていました。
ゲンはかねてから春麗のことを密かに見守っており、彼女をバンコクへ導いたのもゲンだったのです。ゲンはシアンが生きていること、シアンは世界中の要人とコネクションを築いていることからベガに利用されていることを春麗に伝え、彼女に修行を施すことにしました。
ゲンは、ベガと戦うためには“真の強さ”を身につけなければならないと教え、そのためには余計な感情を排するよう諭しました。春麗はゲンの教えに従って心を鍛え、拳法の腕を磨いていきました。
その頃、表向きは投資会社シャドルーの総帥を務めるベガは自らの影響力を高めるべく、配下の暗殺者バルログ(タブー)を使ってシャドルーの幹部たちを粛清しました。
続いてベガはシアンを利用してバンコクの要人たちを脅し、スラム街を丸ごと買い占めました。ベガはスラム街を再開発して自らが君臨する犯罪都市を創り上げようと目論んでいたのです。
ストリートファイター ザレジェンドオブチュンリーのネタバレあらすじ:転
ベガは長年探し求めていた“ホワイト・ローズ”が見つかったとバイソンから報告を受け、ただちに自らの手元に運ぶよう命じました。
その一方、インターポール捜査官のチャーリー・ナッシュ刑事(クリス・クライン)は現地のバンコク警察のマヤ・スニー刑事(ムーン・ブラッドグッド)と組んでベガの悪事を追っていました。
ナッシュとマヤはベガの部下カンタナ(ジョジー・ホー)を見張っていたところ、そこに春麗が現れ、カンタナから情報を聞き出そうとしました。春麗はナッシュたちが突入してきたためその場から逃げ出し、ゲンから改めてベガのことを聞きました。
ベガは“儀式”によって自らの良心の全てを妻が身籠っていた胎児に注ぎ込み、その結果完全に良心を失った悪の権化と成り果てたのです。春麗は必ずシアンを助け出すと誓いましたが、ベガの手下が迫っていることを察したゲンは春麗を買い物に外出させました。その直後、ゲンはバイソンたちの襲撃を受け、家は火を放たれて炎上しました。
ゲンの家に戻ってきた春麗は、ベガが自分を消すため差し向けてきたバルログに襲われました。バルログを返り討ちにした春麗は“ホワイト・ローズ”の存在に気付きましたが、その直後のベガの一味に捕らえられ、目の前でシアンをベガに殺害されてしまいました。
辛うじて脱出した春麗は生き延びていたゲンに助けられ、彼から奥義“気功拳”を授けられました。
ストリートファイター ザレジェンドオブチュンリーの結末
春麗はナッシュたちと手を組み、“ホワイト・ローズ”が港へと運ばれる機会を狙ってベガ一味を一気に叩こうと動きました。
ナッシュたちはベガの手下たちと銃撃戦を展開、ゲンはバイソンを死闘の末に倒すと“ホワイト・ローズ”が実はベガの娘(エリザヴェータ・キリュクヒナ)であることを知りました。ベガの良心を注ぎ込まれたホワイト・ローズこそがベガの最大の弱点であり、ベガはホワイト・ローズを安全な場所に隠すとゲンを始末しに向かいました。
ゲンを助けた春麗はベガの圧倒的な強さに苦戦を強いられましたが、春麗は気功拳を炸裂させてベガを倒しました。ホワイト・ローズの身柄を確保したナッシュたちは、春麗にこの場は任せて逃げるよう促しました。
両親の墓参りを終えた春麗は自宅に戻ると、そこにはいつの間にかゲンが訪れていました。ゲンは『ストリートファイター』のトーナメントが行われることを春麗に伝え、“リュウ”という強者が出場するから腕試しに出場しないかと誘いました。休養を取りたい春麗は出場しないことを伝えました。
以上、映画「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」のあらすじと結末でした。
精神的な強さに惹かれた作品でした。秘術のシーンが感動的で、映画を見終わっても、しばらくは頭から離れませんでした。悪党をやっつけるスカッとするストーリーは最高です。最後のクライマックスシーンは、本当にドキドキしました。