デンジャラス 見えない殺人鬼の紹介:2019年アメリカ映画。外界から閉ざされた孤立無援の施設内で発生した連続殺人事件。その緊迫した3日間を描いたサイコスリラーです。ドラッグ中毒の女性帰還兵はとある治療センターで治療を受けることになりますが、立て続けにトラブルを起こして警察沙汰になろうとした時、施設内で殺人事件が発生。帰還兵は疑惑の目を向けられることとなるのですが…。
監督:ジョン・リャン 出演者:ステファニー・ピアソン(ベロニカ・“ロニー”・プライス)、ホープ・クアットロッキー(ジェシカ・バーンズ医師)、リズ・フェニング(メグ・チャールズ)、マイク・スター(テイラー医師)、アリエル・ヘイダー(ダナ・チャールズ)、アイリー・ケイ(キャサリン)、ターニャ・アレクサンダー(ルイーズ)、アンディ・レーン・クリステンセン(ベス)、ジョシュア・D・ルイス(ラベル警備員)、マリコ・ファン・カンペン(カーラ)、ステファニー・ウッドバーン(ティナ)ほか
映画「デンジャラス 見えない殺人鬼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デンジャラス 見えない殺人鬼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デンジャラス 見えない殺人鬼の予告編 動画
映画「デンジャラス 見えない殺人鬼」解説
この解説記事には映画「デンジャラス 見えない殺人鬼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デンジャラス 見えない殺人鬼のネタバレあらすじ:起
ある冬の日、1台の車が人里離れた薬物治療センターに到着しました。この日施設に入ったのは女性帰還兵の“ロニー”ことベロニカ・プライス(ステファニー・ピアソン)でした。ロニーは優秀な兵士でしたが、戦場で味わった過度のストレスから薬物中毒に陥っており、治療のためにこの施設にやってきたのです。
ロニーは女医のジェシカ・バーンズ(ホープ・クアットロッキー)に部屋まで案内されますが、そこには入所者のキャサリン(アイリー・ケイ)が入り込んできました。ロニーはキャサリンを部屋から追い出したところに、メグ・チャールズ(リズ・フェニング)とダナ・チャールズ(アリエル・ヘイダー)という同性愛の女性カップルが入所してきました。メグはロニーに気さくに話しかけ、ダナと出会ったことでようやく薬物から足を洗う気持ちになったことを伝えました。
この施設の入所者はロニー、キャサリン、メグ、ダナの他にもスタンダップコメディアンのティナ(ステファニー・ウッドバーン)、老女のカーラ(マリコ・ファン・カンペン)、ベス(アンディ・レーン・クリステンセン)、ルイーズ(ターニャ・アレクサンダー)といった面々です。スタッフは施設を仕切るテイラー医師(マイク・スター)とジェシカ医師、警備員のラベル(ジョシュア・D・ルイス)です。
デンジャラス 見えない殺人鬼のネタバレあらすじ:承
この施設では毎日グループセラピーを開くのが決まりでした。しかし、元々この施設に入りたくなかったロニーは全く乗り気ではなく、他の入所者の話を聞いているうちにロニーの中に戦場での凄惨な光景がフラッシュバックとして蘇りました。気がつくとロニーはいつの間にかベスとルイーズに暴力を振るってしまっていました。
ラベル警備員に取り押さえられたロニーは鎮静剤を打たれて眠らされ、ことを重く見たテイラー医師は、警察に通報したうえでロニーを施設から退所させて刑務所に送ることを決定しました。しかし、外は猛吹雪で車を出せず、近隣には民家すらないため施設は陸の孤島状態に陥りました。施設側はやむなく警察の到着を待つことにしました。
翌日。ロニーは仕方なくメグと一緒に施設の掃除をすることになりました。禁断症状に苦しむメグはテイラー医師に退所させてほしいと訴えましたが却下されていました。そしてまたもやフラッシュバックを起こしたロニーはメグに殴りかかってしまいました。
施設では唯一ジェシカ医師だけは、自身の兄がアフガニスタンへ出征していたことからロニーに対して同情していました。ジェシカ医師は何とかロニーと打ち解け合おうとしますが、ロニーは彼女に心を開くことはありませんでした。
ロニーの入所から3日目。吹雪は一向に止む気配はなく、道路は封鎖されたままで警察の到着も更に遅れることになりました。グループセラピーを受けたロニーはメグに暴力を振るったことを謝罪しました。メグは特に気にしていない様子でした。その夜、ロニーはまたしてもフラッシュバックに苦しめられていました。
デンジャラス 見えない殺人鬼のネタバレあらすじ:転
ロニーの入所から4日目の朝。ベスの姿が忽然といなくなりました。やがて施設の外を捜索していたラベル警備員は雪の中からベスの遺体を発見しました。施設側は直ちに警察に通報しましたが、未だに雪が収まらないことからいつ到着するのかメドは立たず、テイラー医師はロニーの仕業だと断定しました。
その時、施設で停電が発生しました。施設を見回りしていたラベル警備員は何者かにナイフで刺殺され、続いてティナが部屋に戻ったところを殺害されました。ラベル警備員とティナの遺体は犯人によってクローゼットの中に隠され、二人の遺体を発見したジェシカ医師もまたロニーの犯行ではないかと疑いました。ロニーは「キャサリンと一緒にいた」と容疑を完全否定、テイラー医師は入所者たちに警察が来るまで各自部屋で待機するよう指示しました。
そんな時、具合が悪いと言い出したダナが薬を出してほしいと訴え、ルイーズと揉め出しました。ダナを庇ったメグはルイーズを殺害、更にはテイラー医師までも殺害しました。一連の事件の真犯人はメグだったのです。
デンジャラス 見えない殺人鬼の結末
メグは2、3年前から人を殺したいという衝動を抑えられず、ダナはそんなメグを庇って犯罪に加担していたのです。メグとダナはこの際だから施設の者全員を抹殺して全ての罪をロニーに着せようと目論み、一方のロニーはジェシカ医師と共に施設から脱出することを考えていました。しかし、相変わらず吹雪は止む気配はなく、窓も扉も凍ってしまいどうすることもできませんでした。
ロニーは元軍人としての経験を生かして真犯人に反撃する意思を固め、額縁を叩き割ってガラス片を武器代わりにすることにしました。そしてロニーはジェシカ医師にも戦う方法を伝授、興奮状態に陥ったキャサリンのためにロニーがテイラー医師の部屋にある薬を取りに行くことになりました。
同じ頃、ダナはカーラを殺害していました。ダナと出くわしたロニーは彼女と戦って怪我を負わせますが、ダナは姿をくらましてしまいました。ロニーはダナの気配を探りつつジェシカ医師やキャサリンと合流、一方のダナもメグと合流していました。
夜明けが近づき、ロニーに傷つけられたダナは出血多量で死亡しました。彼女の死にメグは怒りの声を上げ、メグの叫びを聞いたロニーは彼女が襲ってくることを確信しました。ロニーはジェシカ医師とキャサリンを逃がし、現れたメグと戦いました。ロニーは死闘の末にメグを殺しましたが、自らも致命傷を負っており、ジェシカ医師にキャサリンを託すと息を引き取りました。メグを倒したロニーは、腹に傷を負っていました。
それからしばらくして、施設は凄惨なあの事件のことなどまるでなかったかのようにいつも通りに営業していました。あの事件で生き残ったキャサリンはロニーに助けられたことで生きる意味を見出し、ジェシカ医師のサポートもあって、ようやく薬物中毒から立ち直ろうとしていました。グループセラピーに参加したキャサリンは、命の恩人であるロニーの話をしようとしたところで物語は幕を閉じます。
以上、映画「デンジャラス 見えない殺人鬼」のあらすじと結末でした。
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