映画「監禁モーテル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
監禁モーテルの紹介：2018年アメリカ映画。銀行強盗に成功し、あるモーテルに宿泊した二人組に、次々と不可解な出来事が降りかかる様を描いた不条理サスペンス・スリラーです。組織の指定したモーテルに到着した強盗たち。ところが、車のトランクにはいつの間にか謎の女が入れられており…。
監督：ケヴィン・ジェームス・バリー 出演者：ジョナサン・トムソン（ハリー）、ダン・リーブマン（ミック）、エヴァレナ・マリー（シド）、マイケル・リード（モーテル受付の男）、セーラ・ニックリン（ジンジャー）、ボビー・ケニー（グレイハースト）、ニコラス・アポストリデス（キース）ほか
この解説記事には映画「監禁モーテル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
冬のアメリカ・ニューイングランド州。銀行強盗のハリー（ジョナサン・トムソン）とミック（ダン・リーブマン）は、仲間のキース（ニコラス・アポストリデス）と共に銀行に押し入り、警備員を射殺して逃亡しましたが、キースも撃たれて瀕死の重傷を負いました。
ハリーとミックは所属する犯罪組織が指定した海沿いのモーテル「サン・アンド・サーフ」に偽名と偽身分証明書を使って宿を取りました。ハリーとミックはここで組織の仲間であるグレイハースト（ボビー・ケニー）の到着を待ちましたが、一向に現れませんでした。ちなみにハリーは今回の強盗を最後に犯罪から足を洗ってプラハに高飛びするつもりでした。
いつまで経ってもグレイハーストが来ないことにしびれを切らしたハリーとミックは車の中に組織からの指示書があるのか確認しようとしたところ、トランクの中に見知らぬ女・シド（エヴァレナ・マリー）が両手足を縛られた状態で入っていました。この車は本来、強盗に使用する予定だった車とは別の車であり、ハリーとミックは夜になるのを待ってシドを部屋に入れ、これからシドをどうするか相談しました。
ハリーとミックはこのモーテルにもう1泊することにしました。ハリーは公衆電話で組織と連絡を取り、いつグレイハーストが来るのか確認しましたが、組織側は既にグレイハーストはハリーたちの元に向かっているとのことでした。
モーテルに戻ったハリーはミックと共にシドを尋問しました。シドは自分がトランクに入れられた経緯については覚えておらず、グレイハーストについては元恋人なら知っていると答えました。その後、ミックは娼婦のジンジャー（セーラ・ニックリン）を呼び、シドとレズプレイをさせるなどして楽しみました。
ジンジャーが去った後、ハリーとミックはシドを部屋に置き去りにして町に繰り出し、別々にグレイハーストを探しました。結局グレイハーストを見つけられなかったハリーとミックはモーテルに戻りましたが、シドは何者かによってクローゼットに拘束されており、二人が盗んだ大金も姿を消していました。シドは金の行方については知らないと答え、その夜はハリーが寝ずの番で見張ることにしました。
翌日、ハリーはシャワーを浴びていましたが、なぜか鼻血が出て止まりません。そのうちハリーはシャワールームの外に何やら怪しい気配を感じましたが、外には誰もいませんでした。ハリーとミックはシドを手錠でベッドに縛り付け、外に出ることにしました。その際、二人はモーテルの受付の男（マイケル・リード）に部屋に怪しげな人がいなかったか尋ねましたが、知らないという答えが返ってきました。それからハリーとミックは証明写真ボックスで偽造パスポート用の写真を撮り、組織の使いの者に金を渡して依頼しました。
モーテルに戻ったハリーとミックはシドから何をやっているのか問われ、唐突にシドの首を絞めて壁に宙吊りで押し付けました。ハリーはなおも鼻血が止まらず、シドは近くにある原子力発電所の影響なのではと示唆しましたがハリーはこれを否定しました。
その夜、ハリーは悪夢にうなされました。ミックからゆっくり休むよう促されたハリーは明日にもここを出ると言い出し、シドも自分を連れて行ってほしいと頼みました。その後、ハリーとミックはシドにショットガンを渡して外に出、再三グレイハーストを待とうとしたその時、何者かが二人に銃撃してきました。ハリーとミックは手持ちの武器で反撃、何とかモーテルに戻りましたがシドの持っていたショットガンや他の武器がどうしたことか紛失していました。
ハリーとミックはシドに電話番号のメモを渡し、強盗事件の逃走中にバッグを投げ捨てた橋に向かいました。二人はバッグを回収、中には拳銃1丁と銃弾10発が入っていました。シドから何者かが入って来るとの電話を受け取ったハリーとミックがモーテルに戻ったところ、シドは手錠で繋がれたまま頭をベッド下に突っ込まされていました。
目を覚ましたミックは、シドの顔が殴られて腫れているのを目の当たりにしました。ミックはハリーを疑いましたが、ハリーは笑ってごまかすのみでした。そのうちヒートアップしたミックはハリーとシドに向けて発砲、浴室に逃げ込むと自殺を図ろうとしました。何とか難を逃れたハリーとシドはミックから拳銃を取り上げ、とにかく3人で車で逃げようとしましたがなぜか車までもが忽然と姿を消していました。
ハリーは車を調達するために外に出、モーテルで待機することにしたミックでしたが体の不調を訴えてシドの介抱を受けました。やがてモーテルに戻ってきたハリーでしたが、何者かに連れ去られてしまいました。シドはミックにハリーを助けようと呼びかけ、ミックに手錠をはめた手を砕いてもらい拘束から逃れました。
一方のハリーは、血まみれになっていたグレイハーストと共にどこかに拘束されていました。ハリーとグレイハーストを拘束したのは何とモーテルの受付の男と、死んだと思われていたキースでした。受付の男はカッターナイフでグレイハーストの首を切りつけて殺害しました。
モーテルの外に出たミックとシドは血の跡を見つけ、辿ってみるとモーテルの受付へと続きました。その先には地下室への階段があり、ミックとシドは降りてみることにしました。地下室に入ったミックとシドはグレイハーストの死体を見つけ、受付の男がハリーを拷問しているところに遭遇しました。ミックは「もう遅い」と謎めいた言葉を発する受付の男を射殺、続いてキースを撃ち倒しました。
ハリーは瀕死のキースを墓場まで運んで墓の前に座らせ、ミックと共に車に乗って走り去っていきました。
以上、映画「監禁モーテル」のあらすじと結末でした。
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