ザ・イーストの紹介:2013年アメリカ映画。元FBI捜査官で潜入捜査専門の民間企業に勤めるジェーンは、環境破壊テロ組織であるザ・イーストの潜入捜査に入ります。リーダーのベンジーらの行動や考え方は、一般的なテロ集団とは違うと感じ始めたジェーンは、徐々にイーストに感化され始めます。そしてテロが実行され…という内容の、女性潜入捜査官の葛藤を描いたサスペンス映画です。
監督:ザル・バトマングリ 出演:ブリット・マーリング(ジェーン/サラ)、アレクサンダー・スカルスガルド(ベンジー)、エレン・ペイジ(イジー)、パトリシア・クラークソン(シャロン)、トビー・ケベル(ドク)、ジェイソン・リッター(ティム)、シャイロ・フェルナンデス(ルカ)ほか
映画「ザ・イースト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・イースト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・イーストの予告編 動画
映画「ザ・イースト」解説
この解説記事には映画「ザ・イースト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・イーストのネタバレあらすじ:起
元FBI捜査官のジェーンは、潜入捜査専門の民間会社ヒラー・ブルードに勤めています。極秘任務の為、同棲中のティムに「海外に出張に行く」と嘘をついて、環境テロ組織『ザ・イースト』の潜入捜査に向かいます。
上司のシャロンと連絡を取りながら、自分をサラと名乗ってニコらのグループに近づきます。ニコが「貨物列車のコンテナに乗ろう」と言って目的地に向かいますが、途中で職員に見つかりました。警察がかけつけると、怪しいと思っていたトレバーがFBIの潜入捜査官でした。ジェーンは列車に手錠で拘束されますが、隠し持っていた金属で開錠し、逃げます。
ジェーンを助けてくれたのがニコでした。車に乗るとゴミを漁って食事を用意しました。怪しまれると思ったジェーンは自分で腕を切り、血を流します。傷を見たニコはジェーンを『ザ・イースト』のアジトへ連れて行きます。ドクが手当てをしてくれ、目覚めると、口のきけないイブが見張っていました。しばらくしてイジーが入って来て「食事だから拘束服を着ろ」と言われます。
テーブルの周りにはリーダーのベンジー以下全員が拘束服を着ています。皿に食べ物とスプーンが乗っていました。ベンジーがジェーンに「食べ方のルールはない、どうやって食べる?」と言います。ジェーンは皿を咥え、食べ物を流し込みます。するとベンジーらは、スプーンを咥え、隣の人に順番に食べ物を与えました。面白くないジェーンは部屋を出ます。
ザ・イーストのネタバレあらすじ:承
翌日、森で活動中にイジーがジェーンに「出て行け」と言うと、ルカが止めます。その夜、儀式をするベンジーらを隠れて撮影していました。背後からイブが襲いかかります。ジェーンが逆に押さえ込み、手話でイブに「テロは犯罪だ」と言って、テロをすることの間違いを説きます。ジェーンの話に自分を見つめなおしたイブはアジトを出て行きます。
翌朝、ベンジーらが「企業を攻撃するのにイブがいなくなったことで一人足りない」と話し合っていました。ジェーンが「私が代わりにやる」と言うと、ベンジーが認めますが、詳細は話しませんでした。
実行日の当日、全員が正装して車に乗り込みます。向かった先は製薬会社『マケーブ・グレイ』でした。この会社が作ったデノキシンという薬は、副作用が多く問題視されていました。特にドクは自身が副作用で脳障害を受けていました。しかし行政の指導もなく、会社は製造を続け、膨大な利益を得ています。
そこでベンジーらはパーティーに潜入し、出されるシャンペンにデノキシンを混ぜ、関係者に飲まそうというものでした。この作戦は成功し、ベンジーは「後2回やるが、いったん解散する。戻りたくない人は帰って来なくていい」と言います。
ザ・イーストのネタバレあらすじ:転
ティムの元に帰ったジェーンは「結婚しよう」というティムの言葉に反応できませんでした。その時、『マケーブ・グレイ』のCEOがテレビで「テロは失敗だ、私に何の影響もない」と言っていました。会社でシャロンに報告し、「イーストは後2回やる」と言うと、「残りの2回も潜入捜査すれば顧客が2つ増える』とシャロンが言います。
『ザ・イースト』に再び潜入したジェーンは、ベンジーに会って嬉しそうでした。次のターゲットはイジーの両親が経営する会社『ホースストーン』でした。この会社の工場の排水により、ヒ素が湖や川に流され、近隣住人が死亡していました。会社の会議に乗り込み、イジーが両親を薬で眠らせ、湖に連れて行きます。そして二人を湖に突き落としました。
しかし警察が突入してきて、逃げる途中にイジーが撃たれます。アジトに帰るとドクが弾を取ろうとしますが、後遺症の為、手が震えてメスを入れられませんでした。そこでジェーンが代わりにメスを入れ、弾を取り除きます。ベンジーはジェーンを仲間と認め、抱き寄せて二人はキスをしました。
ザ・イーストの結末
イジーが死亡し、見守られながら埋葬されました。ベンジーは「イーストを解散する」と言います。会社に戻ったジェーンはシャロンに報告し、イーストの潜入捜査は終わりました。ジェーンは一人で泣いていました。そんな時、シャロンから「イーストが再結成された、もう一回潜入して!」と言われ、ジェーンはベンジーに会います。
アジトに着くと、ドクもいました。ベンジーは「最後にもう一回やる」と言います。止めるジェーンでしたが「手伝ってくれ」と言われ、車に乗り込みます。しばらく走り、眠りから覚めたジェーンが見た場所は、ヒラー・ブルードでした。ベンジーは「僕とニコは君が潜入捜査官であることを最初から知っていた、ここの潜入捜査員を監視する、その為に潜入捜査員のデータを取って来てくれ」と言います。
会社内でデータを見つけたジェーンはパソコンの画面を携帯に全て収めます。そしてSDカードを飲みこみました。しかし会社を出る時、セキュリティーに引っ掛かり携帯を押収されます。ベンジーに「携帯を取られたので、データはない」と言うと、「一緒に逃げよう」とベンジーが言います。しかしジェーンは行きませんでした。
その後、ジェーンはSDカードを吐きだし、潜入捜査官の中から協力できる人間を選び、環境破壊する企業に報復を始めるのでした。
以上、映画「ザ・イースト」のあらすじと結末でした。
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