ケミカル・ハーツの紹介:2020年アメリカ映画。平凡な高校生の少年が、影のある転校生の少女との恋愛で、初めて愛することを知り、傷つき、悩みながら大人へと成長していくティーンエイジャーの姿を描いた作品。
監督:リチャード・タンネ 出演:オースティン・エイブラムズ(ヘンリー・ペイジ)、リリ・ラインハート(グレイス・タウン)、サラ・ジョーンズ(セイディー)、アディール・カリアン(ケム・シャルマ)、ブルース・アルトマン(トビー)、キャサリン・カーティン(サラ)、ほか
映画「ケミカル・ハーツ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ケミカル・ハーツ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ケミカル・ハーツの予告編 動画
映画「ケミカル・ハーツ」解説
この解説記事には映画「ケミカル・ハーツ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ケミカルハーツのネタバレあらすじ:起
恋愛経験もなくこれと言った出来事もないまま平凡な毎日を送り、高校最後の学年を迎えた17歳のヘンリー(オースティン・エイブラムズ)。書くことが好きで学校新聞編集長になることを目指していた彼は、顧問から呼び出され、そこで杖をつく転校生グレイス(リリ・ラインハート)に出会う。
顧問は共に文才のあるヘンリーとグレイスの2人で編集長を務めるよう提案するが、彼女はその場で断ってしまう。しかし顧問の説得によって編集長補佐として新聞作りに参加することになったグレイスは、あくまで編集だけだと言って頑なに書くことを拒む。
人を寄せ付けない雰囲気のグレイスが気になったヘンリーは、SNSで彼女を検索すると、そこには男物の服を着る今の彼女とは違う、転校前の魅力的な彼女の姿があった。
ケミカルハーツのネタバレあらすじ:承
その後、彼女と行動を共にするうちに、怪我の原因が車の事故で、同乗していた恋人のドミニクが亡くなっていたことを知る。それまで書くことが好きだった彼女だったが、ドミニクの追悼文を求められても書くことができず、以来書くことができなくなってしまっていた。
なんとか彼女の悲しみを癒したいと接するヘンリーに、グレイスも徐々に心を開き始め、笑顔を見せるようになる。
ハロウィンパーティに参加したヘンリーは、いつもの男物の服と違いドレスを着たグレイスの美しい姿に改めて魅了され、その夜2人は結ばれる。
ケミカルハーツのネタバレあらすじ:転
そして彼は先に進みたいのだと言うグレイスと共に事故現場を訪れ、ドミニクとの思い出の指輪を通したネックレスを、そこに建てられた遺影に掛ける彼女を見守る。
この日をきっかけに2人は付き合い始め、グレイスは新聞部の他のメンバーとも打ち解けていき、今年度最初の新聞も出来上がって、全てが上手く運んでいた。
ある日、編集会議にグレイスが欠席する。事故の日だと知り心配して家を訪ねたヘンリーは、それがドミニクの家で、彼女がずっとドミニクの部屋で、彼の服を着て生活していたことを知って愕然とする。
戻ってきたグレイスは、酒に溺れる母親からの逃げ場がここしかなかったのだと話すが、その手には手放したはずの指輪があり、傷ついたヘンリーは「まだ心の準備ができていない、自分でもどうしていいかわからない」と言う彼女を残して部屋を出る。
ケミカルハーツの結末
それからしばらくして、ドミニクの父親からグレイスがいなくなったと、消息を訪ねるメールが届く。慌てて工場跡に駆けつけたヘンリーは、そこでグレイスを発見。事故は自分のせいだったと泣きじゃくる彼女を優しく抱きしめる。
その後しばらくグレイスは休学し、復学してもヘンリーは彼女と顔を合せなかった。彼女がいないまま学校新聞も最終号が発行され、そこにはヘンリーの論説も載せられた。
やがて卒業式の日を迎え、ヘンリーは久しぶりにグレイスと顔を合わる。大学へ進学が決まったヘンリーは、1年休んでセラピーを受け「自分の言葉を取り戻したい」と言うグレイスを「きっと出来る」と励ます。
そして2人はハグを交わしあうと、互いに進むべき道へと向かって歩き始めるのだった。
以上、映画「ケミカル・ハーツ」のあらすじと結末でした。
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