トップ・シークレットの紹介:1984年アメリカ映画。人気ロック歌手が世界征服の陰謀に巻き込まれていくコメディ作品。アメリカのロック歌手ニックは、東ドイツで行われる国際文化フェスティバルに招待され現地に向かう。しかし東ドイツの真の目的は、フェスティバルを隠れ蓑に新兵器を用いて世界征服することだった。ニックは兵器開発のために拉致された天才科学者の娘、ヒラリーを助けたことから陰謀に巻き込まれてしまう。果たして世界征服の野望を阻止することは出来るのか。数々の名作映画のパロディをふんだんに盛り込んでいることでも有名。
監督:ジム・エイブラハムズ 出演者:ヴァル・キルマー(ニック・リバース)、ルーシー・ガタリッジ(ヒラリー・フラモンド)、オマー・シャリフ(エージェント・セドリック)、クリストファー・ヴィリアーズ(ナイジェル)、ジェレミー・ケンプ(ストレック将軍)ほか
映画「トップ・シークレット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トップ・シークレット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トップ・シークレットの予告編 動画
映画「トップ・シークレット」解説
この解説記事には映画「トップ・シークレット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トップ・シークレットのネタバレあらすじ:国際文化フェスティバル
舞台は東西冷戦下の東ドイツ。軍の最高司令部は、とある極秘作戦の準備を着々と進めていました。拉致した天才科学者に新兵器を開発させ、それを使って世界征服を目論んでいたのです。首謀者は将軍ストレック。彼は各国の目を誤魔化すため、世界中のアーティストを招待して国際文化フェスティバルを開催しようとしていました。
アメリカ代表として招待されたのは、国民的人気を誇るロック歌手ニック・リバースです。自由を当然のように享受する彼は、初めて訪れた堅苦しい東ドイツの空気に辟易しました。イギリスはドイツの動向を怪しみ、既にスパイであるセドリックに調査させています。
しかしそのセドリックも軍部に目を付けられ命を狙われていました。彼の仲間であるヒラリー・フラモンドも警察に追われています。警察から逃げたヒラリーは高級レストランに身を隠そうとしました。しかし満席を理由につまみ出されそうになります。そんな彼女に声をかけたのは、招待されていたニックでした。
ヒラリーに一目惚れしたニックは彼女を自分のテーブルに誘い、ダンスも楽しみます。ニックが上機嫌で歌を披露するとレストランは大いに盛り上がり、拍手喝采が湧き起こりました。しかしその騒ぎの中で、ヒラリーは姿を消してしまいます。
トップ・シークレットのネタバレあらすじ:フラモンド親子
ホテルでセドリックと接触したヒラリーは、バレエの会場に現れるはずのレジスタンスのリーダーに会いに行きました。実は拉致された天才科学者とは、ヒラリーの父親ポール・フラモンドだったのです。彼は1年ほど前に東ドイツの秘密警察に連れ去られており、ヒラリーはその行方を追っていました。
警察に見つかってしまい、銃で脅されていたところにニックが居合わせます。ヒラリーを逃がしたニックは捕まり、刑務所に収容されてしまいました。ニックは政府の招待客だからと高をくくっていましたが、ストレック将軍の命令で拷問にかけられます。独房に戻されたニックが何とか脱出口を見つけ体をすべり込ませると、行き着いた先は地下牢でした。
そこは囚われの身となっていたフラモンド博士の研究所です。フラモンド博士は磁気を使った機雷の開発を強要されていました。家族に危害が及ぶのを恐れ、逆らうことも出来ません。
翌日、国際紛争を避けるためニックのコンサートは予定通り行われます。会場中を熱狂させたニックは、現れたヒラリーに助けられ逃げ出しました。ヒラリーはニックに全てを明かします。父を探していること、レジスタンスに協力を求めるつもりだということ。ヒラリーの父がフラモンド博士だと気付いたニックは、彼が刑務所の地下牢に囚われていることを教えました。
トップ・シークレットのネタバレあらすじ:レジスタンス
ニックとヒラリーは、レジスタンスの協力者である古本屋の主人から一夜の宿を提供されました。
ヒラリーは幼い頃、海で遭難し泳ぎ着いた島で過ごしたことを話します。島でナイジェルという少年に出会ったヒラリーは、数年彼と2人きりで過ごしました。共に暮らす内に男女の関係になった2人。しかしある日、ナイジェルは漁に出て戻りませんでした。ヒラリーは数ヵ月後通りかかった船によって救助されたそうです。互いの過去について語り合うニックとヒラリーの愛は炎のように燃え上がり、熱い一夜を過ごしました。
翌日、ニックとヒラリーはレジスタンスのアジトに向かいます。そこで思いがけない人物と再会しました。レジスタンスのリーダーは、死んだと思われていたナイジェルだったのです。再会を喜ぶヒラリーに、ニックの心は嫉妬でいっぱいになりました。
ニックからの情報を受け、レジスタンスはすぐにフラモンド博士の救出に向かおうとします。しかしアジトは警察に囲まれていました。どうやらレジスタンスの中に裏切り者がいて、ストレック将軍に情報を流しているようです。
トップ・シークレットのネタバレあらすじ:救出作戦
壮絶な銃撃戦を繰り広げたレジスタンスは、飛行場そばの店で落ち合いました。ナイジェルはニックのことを裏切り者と疑っているようです。ニックはその場で一曲披露し、ロック歌手という身元を証明しました。
その後ニック達は飛行機からパラシュートで降下し、刑務所を目指します。ヒラリーはニックに対し、愛しているのはナイジェルではなくニックなのだと伝えます。ニックは感激して彼女を抱きしめ、熱いキスを交わしました。
刑務所に到着したニック達は三つの班に分かれます。まずナイジェル達が牛に紛れて忍び込み、電流スイッチを切った後ニック達が壁を登って侵入。博士を救出後、ヒラリーが待機するトラックに乗って逃げるという計画でした。
ニック達は無事博士を救出し、急いで刑務所から逃げようとします。しかし警報が鳴り響きました。実は裏切り者はナイジェルで、彼が電流スイッチを入れてしまったのです。
トップ・シークレットの結末:自由の地へ
ナイジェルはヒラリーを脅し、トラックに乗せて逃げ出しました。それを知ったレジスタンスは、フラモンド博士を逃がすために飛行場へ向かいます。ニックは単身バイクでヒラリー達を追いかけました。猛追したニックはナイジェルを殴り飛ばし、無事ヒラリーを救出します。
ニックとヒラリーも飛行場に到着し、フラモンド親子は1年ぶりの再会を果たしました。ヒラリーは東ドイツに残って戦おうとしますが、レジスタンスは危険だからと反対します。ニックの歌がある限り、自分達はいつも一緒だと笑うメンバー達。ニックは一緒にアメリカに行って欲しいと伝えました。ヒラリーはそれを受け入れてキスをします。
ニックとフラモンド親子を乗せた飛行機が飛び立ち、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「トップ・シークレット」のあらすじと結末でした。
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