牢獄処刑人の紹介:2013年フィリピン映画。刑務所にいる囚人を殺し屋に仕立て、高い報酬で邪魔者を消す殺しが多発していました。囚人でありながら殺し屋のタタンは、若いダニエルを殺し屋にするために教育をしています。一方NBI捜査官のコロネルは、マンレク議員の娘婿となりパチェコ将軍を紹介されます。このパチェコ将軍こそ、囚人に殺しを命ずるボスであり…という内容の、高評価を得たフィリピン発のクライムサスペンス映画です。
監督:エリック・マッティ 出演者:ジョエル・トレ(タタン)、ピオロ・パスカル(コロネル)、ジェラルド・アンダーソン(ダニエル)、ジョーイ・マルケス(アコスタ)ほか
映画「牢獄処刑人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「牢獄処刑人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
牢獄処刑人の予告編 動画
映画「牢獄処刑人」解説
この解説記事には映画「牢獄処刑人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
牢獄処刑人のネタバレあらすじ:起
人通りの多い市場を歩く中年のタタンとダニエル。ダニエルがタタンに教わりながら進んでいくと、タタンがターゲットを見つけて銃弾を撃ちこみ、倒れた男の頭にとどめで撃ち抜きます。二人はテルマの待つ車に乗り、ダニエルは報酬を前借りし、それぞれ別々にその夜は過ごします。タタンは家族の元に帰り、妻の体を求め、娘のティナには学費の足しにと札束を渡します。
翌日、二人は刑務所に戻り、タタンは看守たちにプレゼントを渡し融通を通します。タタンは囚人ながら、殺しの依頼を受けると賄賂を渡した看守たちに檻から出してもらいターゲットを殺しているヒットマンでした。いざ疑われると、刑務所に収監中という事でアリバイがある仕組みでした。そしてダニエルを殺し屋に仕上げるべく、タタンが教育しています。
今回タタンが殺したターゲットはチューという麻薬密売人でした。このチューは政界や政府に数々のコネがあり、捜査していたアコスタは、大物が裏で命じたものだとふんでいました。
そのころ政治家のマンレク議員は、娘婿のフランシス・コロネルをパチェコ将軍に紹介していました。パチェコ将軍は「コロネルの父親は、我々を暴こうとしていた男だ。信頼できるのか?」とマンレクに聞きます。マンレクは「大丈夫だ」と言います。
牢獄処刑人のネタバレあらすじ:承
マンレクは、NBI捜査官のコロネルを権力を使ってチューの捜査担当を命じます。チューは若手の相棒を連れてアコスタから捜査を引き継ぎます。
刑務所ではタタンの出所が決まりました。タタンはテルマに電話をし「出所しても仕事を回してくれ」と頼みますが、テルマは「出所したら仕事は出来ない」と一蹴します。タタンは妻に電話し「今の仕事を辞めることになった」と言うと、妻は「ティナの学費はどうするの!」と怒ります。
刑務所長のレックスがタタンを呼び、出所前の仕事のターゲットを見せます。テルマの指示を受け、タタンはダニエルに看守への賄賂など、刑務所内での振る舞いを教え始めます。タタンは次なるターゲットのリンダを殺すべくダニエルを連れて街に出ます。ダニエルにリンダを殺させますが、手際が悪く手間取りました。
リンダの死を知った夫のポルが、アコスタに泣きつきます。ポルはアコスタの同僚だった元警官で「警官を辞めて、金がいい囚人を使って殺しをやる仕事をしている。チューはオレのボスだ。最近チューに殺しの仕事の依頼が無く、用心していた時にチューが殺された。オレも狙われる。助けてくれ」と言います。
一方、コロネルはチューの運転手だった男を拷問し「ポルが詳しい事を知っている」と吐かせます。次のターゲットのポルを狙うタタンとダニエル、ポルを確保しようと向かうコロネルが動き出します。
牢獄処刑人のネタバレあらすじ:転
ポルを見つけたダニエルが銃撃するもの、とどめを刺せず乗り込んできたアコスタ、コロネルらと銃撃戦になります。ポルは病院に運ばれ一命を取り留めます。タタンはテルマに「ミスを犯した。病院でポルを殺せ」と命じられます。
病院にはコロネルらNBIの面々が警備し、アコスタもいました。タタンは病院内でダニエルに銃撃させ警官たちを別の場所に集めます。その間にポルを射殺しました。しかしアコスタに見られて追われます。どうにか逃げ切ったものの、アコスタはタタンの顔を覚えており似顔絵を描かせます。
似顔絵が公開されると刑務所内では「タタンが容疑者になっているぞ」と囚人らが騒ぎ出します。レックス所長がダニエルを呼びます。タタンは「殺される」と感じ取ります。
アコスタの助けを借り、調べを進めていたコロネルは、囚人による殺人事件にパチェコ将軍が絡んでいることを知ります。そしてマンレクに「パチェコ将軍には協力できない」と言います。マンレクは「いずれわかる日が来る」と言います。
妻のニッキーにも相談したコロネルでしたが、ニッキーは「政治とはこんなものよ」と答えます。そのころネットで、犯人の似顔絵を見たティナは、父のタタンが殺し屋をやって金を稼いでいることを知ります。
牢獄処刑人の結末
アコスタはタタンを呼び事情聴取をしますが、タタンは「刑務所にいたので犯人ではない」と突っぱねます。
コロネルはタタンの家に行っていました。そこにはタタンの妻の愛人のポイがいました。コロネルがアコスタに電話して教えると、アコスタは「奥さんは今、愛人のポイと家にいる、お前はこのままでは殺されぞ」とタタンに話します。タタンは「妻と子供の為に殺し屋になったのに」と怒りがこみ上げてきます。
アコスタはコロネルに「チューの父親が証言してくれることになった」と言います。更に「お前の父親は、パチェコ将軍らの不正を告発しようとして殺されたんだ」と教えます。悩んだコロネルは、家に帰りマンレクに話します。マンレクは「よく言ってくれた、パチェコ将軍がチューの父親の口封じをしてくれる」と言います。
その後コロネルはアコスタに電話をし「パチェコ将軍を逮捕する」と言います。アコスタに会いに行ったコロネルはダニエルに射殺されました。車で見届けたのはマンレクとパチェコ将軍でした。それを見て怒ったアコスタは銃を乱射しながら追いかけますが、パチェコ将軍は部下たちに「手を出すな」と言います。
刑務所ではダニエルが一人前になっていました。タタン出所の日、別れを告げに来たダニエルをタタンは刺殺します。コネのあった看守に出してもらい、妻の愛人のポイを射殺しました。一方、アコスタは無差別乱射を犯したことで懲戒免職になっていました。
以上、映画「牢獄処刑人」のあらすじと結末でした。
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