ロボコンの紹介:2003年日本映画。ひょんなことからロボット部に入部した主人公が、ロボコン出場に向けて奮闘する姿を描いたヒューマン・ドラマ。仲間たちとの絆や目標に向けて頑張る高専生たちの姿が爽やかに描かれています。
監督:古厩智之 出演者:長澤まさみ(葉沢里美・操縦担当)、小栗旬(相田航一・設計担当)、伊藤淳史(四谷部長・作戦担当)、塚本高史(竹内和義・組立て担当)、鈴木一真(先生)ほか
映画「ロボコン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロボコン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロボコンの予告編 動画
映画「ロボコン」解説
この解説記事には映画「ロボコン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロボコンのネタバレあらすじ:起
高専生の機械科二年・葉沢里美(長澤まさみ)は、ロボット製作の課題の手を抜いたせいで、担当教員(鈴木一真)から一か月の居残りを命じられます。居残りを免除してもらうための唯一の手段は、落ちこぼれ集団の第2ロボット部に入部し、大会に出場することでした。
大会に出場するためには部員が3人必要ですが、3人いる部員の1人・竹内和義(塚本高史)がサボってばかりいたため、第2ロボット部は大会に出場できないという危機に陥っていたのです。
しかたなく第2ロボット部に入部を決めた里美。やる気のない里美ですが、部長の四谷(伊藤淳史)は彼女がいれば大会に出場できると、大歓迎してくれます。四谷に案内してもらい、部室を見せてもらった里美は驚きます。そこは、第1ロボット部とは正反対の、薄暗くて狭い場所でした。部室には、設計を担当している相田航一(小栗旬)がいました。彼は黙々と設計図を書いていて、里美には無関心です。
入部間もない里美ですが、操縦担当として練習試合に出場することになりました。しかしルールを知らない里美は、相手のロボットに当ててしまい、すぐに反則になってしまいます。負けてしまったにもかかわらず、四谷も航一も悔しそうでもありません。里美は悔しくないのかと尋ねますが、航一は「勝てるわけがない。」と、やる気なさそうに答えます。
そんなやる気のないチームメートにいら立つ里美は、翌日の試合本番でも惨敗してしまいました。里美は悔しくてたまりませんが、すると表彰式で里美たちのチームが技巧の面白さが評価され、なぜか全国大会に推薦されてしまいました。
ロボコンのネタバレあらすじ:承
このことで里美は俄然やる気になるのですが、他のメンバーはこれまでと変わりなく、やる気なさそうにしています。それでも黙々と作業をこなす里美に、四谷は航一の話をしました。航一は、もともと優秀な人材が集まる第1ロボット部に所属していました。しかし単独主義の航一は集団行動になじめず、今の第2ロボット部に入ったのでした。
四谷も元々は第1ロボット部でしたが、気の弱い四谷は自分で小さなロボットが作りたくて第2ロボット部に入りました。しかしロボコン用の大きなロボットを作る必要があり、四谷は今の状況にもあまり満足していない様子です。
すると里美は、「あと3時間頑張って、あいつにありがとうって言わせよう!」と、四谷を鼓舞します。一生懸命頑張って、図面通りに作ったものを見せると、航一は「作り直して…」と悪びれもなく言ってきました。すると里美がきれて、航一の頬を叩いて部室を出て行きます。
それでも翌日も、航一の図面通りの物を作る里美。完璧主義の航一から「合格」と言われて、里美は「ありがとう!」と礼を言います。航一に感謝されるものを作るはずが、自分が感謝していることに首を傾げながらも、里美は充実した日々を楽しむようになっていました。
そんな夏のある日、顧問が海の近くで合宿をしようと言い出します。しかしそれは合宿という名の旅館の手伝いで、里美たちは旅館の手伝いをさせられることになります。くたくたになるまで旅館で働かされる里美に四谷、航一、そして和義。
「試合まであと10日しかないにもかかわらず、何も浮かばない…」と、航一ははじめて里美に弱音を吐きます。里美は初めて見る航一の姿に動揺。これまで一人で突っ走ってきた航一が、「みんなごめん。俺できないよ…」と謝り、顧問もかける言葉がありません。しかし航一が、「実はいいアイデアがあるんだ。」と、部長がいつも何やら書きためていた本にあったアイデアを利用することになりました。
ロボコンのネタバレあらすじ:転
このことで、里美たちは全国大会に向けて一丸となってロボット製作に取り組み始めます。旅館の仕事も順調にこなせるようになり、ついにロボットが完成。試合会場に運ぶのですが、2キログラムも重量オーバーとなってしまいました。
みんなが困り果てていた時、ピンチを救ったのは和義でした。部品を軽量化し、何とか減量することに成功。気がつくと夜中で、そこへ顧問が差し入れでラーメンを持ってきてくれます。みんなでラーメンを食べながら、里美たちは仲間との絆を噛みしめていました。
そして、ついに大会本番がやってきます。チームの司令塔に任命されたのは、キャプテンの四谷です。里美たちは、大技を決めようとしますが、なかなかうまくいきません。それでも何とか勝つことができて、次に進むことができました。
その後も指示を出せない四谷。そして競技中にもかかわらず、和義はかかってきた電話に出てしまいます。このことで航一が怒って和義と喧嘩が始まってしまいます。チームはバラバラとなり、里美はショックが隠し切れませんでした。
その後、それぞれが反省して、四谷も指示を出せるようになります。チームの気持ちが一つにまとまり、次は第1ロボット部との対戦となりました。
ロボコンの結末
準決勝の第1ロボット部との対戦が始まります。試合開始前、ロボット不具合がみつかり航一は急いで修理にかかるのですが、思うように修理できません。すると和義が、自分が持っていた二つ折りの携帯に穴をあけて、蝶番の代わりに携帯電話を使いました。これで修理ができた第2ロボット部は何とか勝利。
次は優勝戦です。しかしまたもや機会に不具合が生じます。それを航一のアイデアでなんとかしのいで、里美たちのチームは見事優勝。大会を見に来ていた里美の父親も大喜びしました。
春になり、四谷は高専を去っていきます。顧問に、「先生のように、高専の教師を目指して頑張ります!」と宣言していました。
一方、里美は、試合終了後にこれまで仮入部だった第2ロボット部に、正式に入部することを決めます。里美が部室を訪れると、そこには部長となった航一の姿がありました。「入部を希望します!」という里美に、「歓迎します!」と、笑顔で迎える航一。笑顔で見つめ合う二人でした。
以上、映画「ロボコン」のあらすじと結末でした。
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