ウィッチサマーの紹介:2020年アメリカ映画。両親が離婚してしまったため、父親側で暮らすことになってしまった17歳の少年ベン。隣に住む少年が妙に母親におびえている事を知ったベンは、隣人夫婦の監視を始めます。やがて少年の母親の様子がおかしい事にベンは気づきますが、少年は行方不明になってしまい…。森に潜む魔女が子供たちを狙うというホラー作品。
監督:ブレット・ピアース、ドルー・T・ピアース 出演:ジョン・ポール・ハワード(ベン)、パイパー・クールダ(マロリー)、ツァラー・マーラー、ケヴィン・ビグリー、ジェイミソン・ジョーンズ(リアム)、アジー・テスファイ(サラ)、ほか
映画「ウィッチサマー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィッチサマー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウィッチサマーの予告編 動画
映画「ウィッチサマー」解説
この解説記事には映画「ウィッチサマー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィッチサマーのネタバレあらすじ:起
35年前、ベビーシッターにやってきた少女。誰もいない家で不審な物音を聞いた少女が、地下室で小さな女の子を食べる何かを目撃します。慌てて逃げようとすると、家の主人らしき男に閉じ込められてしまいました。謎の逆三角形の記号が記されている扉の向こうで、少女の悲鳴が響き渡ります…。
現在。ベン(ジョン=ポール・ハワード)は17歳の高校生、両親の離婚で父親側の住む町にやってきました。長距離バスに乗ってやってきたベン。バスの中で老婆に小さな芸術家ねと話しかけられますが、何の事か分からず、骨折した右腕のギプスに描かれている落書きの事だろうと特に気にしていませんでした。
父リアム(ジェイミソン・ジョーンズ)が一人で暮らす家にベンはやってきました。隣には子連れの若い4人家族が住んでいます。父のコネで波止場でアルバイトをする事になったベン。そこで働くマロリー(パイパー・クールダ)と仲良くなります。
その頃、ベンの隣人夫婦の妻アビーとその息子ディロンは、森の中をハイキングしていました。ディロンはそこで妙な逆三角形の記号が記された古木を見つけますが、アビーに声をかけられると、その古木は消えてしまいます。
その後、アビーは鹿の死骸を見つけて家に持ち帰りました。生まれたばかりの子供の面倒を見ていた夫タイには怪訝にされましたが、アビーは解体する気満々です。しかし失敗に終わり、内臓をぶち撒けてしまいます。
その夜、鹿の死骸の中から怪しげな何かが出てきました。それ以降ベンは何かがいることを感じ、隣人の家の床下にその何かがいることを目撃したのです。気になったベンは何度も確認しようと試みますが、タイやアビーに見つかってしまい、逆に怪しまれてしまいます。
その後、タイ夫婦の長男であるディロンに会い、意気投合したベンは床下で何か見つけたらすぐに報告するように言いました。
ウィッチサマーのネタバレあらすじ:承
父リアムの新しい恋人サラ(アジー・テスファイ)とようやく会う決意をしたベン。リアムとサラと一緒に夕食を食べる約束をしましたが、マロリーにパーティーに誘われ、その約束をすっぽかしてしまいます。
その頃、タイ家の下の子供に床下にいた何者かが迫ります。夜中、目を覚まし赤ちゃんの様子を見に行ったアビーは、シーツをめくると赤ちゃんの姿はなく、木の枝が置かれています。驚くアビーに何者かが襲いかかりました。
それ以降アビーの様子がおかしくなります。そんな母親の異変をディロンは敏感に感じていました。ディロンはベンに助けを求めてやってきます。そこにアビーがディロンを探しにやってきますが、ベンはディロンを匿い「いない」と言います。
やはりアビーは様子がおかしく危険な雰囲気です。ベンはディロンに気をつけるように忠告し、家に帰しました。ディロンはタイに助けを求めますが、タイは取り合ってくれません。そんなタイに、何かに取り憑かれたようなアビーが迫ります。
翌朝、ディロンが受けていたマリーナでの講習にディロンがやって来なかった事をベンは知ります。心配したベンがタイにディロンの事を尋ねると、タイは何と「子供はいない」と言うのです。怪訝にされ追い出されたベンは、タイ家の玄関先に逆三角形の記号が記されているのを目にしました。
ベンは家に帰りあの記号を調べると、森の木や岩に住みつく「闇の母」という存在にたどり着きます。人の姿に化け、子供を襲うとされる闇の母は、人の記憶を消すというのです。
ウィッチサマーのネタバレあらすじ:転
ベンはマロリーに手伝ってもらい、タイ家を監視することにしました。念のため自分の家の周りに塩を撒いています。ベンはタイ家の地下室に忍び込むと、何かの儀式を行ったような跡を見つけました。そこでタイ家の家族写真を見つけたベン、写真は目が削られていました。さらに同じようなマロリーの写真を見つけ、マロリーの妹が危ないと悟ったベンは飛び出していきます。
直ぐ様マロリーに、マロリーの妹リリーの行方を問いますが、マロリーはリリーの事は知らない様子です。すでに記憶を消されていたのです。焦ったベンは森にリリーを連れたアビーを見つけて追いかけ、木の中に引き釣り込まれているリリーを助けようとしますが、強い力にどうすることもできず、ベンは気絶させられてしまいます。
ベンが目を覚ますと辺りはすっかり暗くなっていました。家に帰ると警察がやってきています。ベンが隣人宅の地下室に忍び込んだ事をリアムから咎められました。ベンは懸命に事情を説明しますが、誰も信じてくれません。落ち込むベンにサラは近づき慰めてくれました。
しかしサラの周りにあった花が枯れていくのを見て「サラじゃない」と感じたベンは、サラに塩を投げつけると、本性を現したサラが襲いかかってきました。ベンは手元にあったナイフでサラを切りつけます。
そこにリアムが駆けつけます。リアムにはどうみてもベンがサラを襲ったようにしか見えません。もうベンが何を言っても信じてもらえませんでした。
ベンはパトカーに乗せられ警察に連行されていきます。しかしベンが連れて来られたのは人気のない場所。そこでベンは警官に襲われます。どうやら警官も闇の母に操られているようです。必死で抵抗するベン、警官から逃れると警官は自害してしまいました。ベンは警官から銃と車の鍵を奪い、危険が迫るリアムの元へと引き返していきます。
ウィッチサマーの結末
その頃、リアムはベンの言葉が気になり、あの地下室へと足を向けました。そこでリアムが目にしたのは、地下室で首を吊るタイの姿。そして目を削られた自分の写真を見つけます。その時リアムは動物の頭蓋骨を被った女に背後から刺されてしまったのです。リアムは深手を負いながらも女に反撃しようとしますが、女の力がかなり強くあっという間に追い込まれてしまいます。
絶対絶命のピンチにベンがやってきて、女の頭を撃ちました。倒れた女から邪悪な何かが出てこようとしています。ベンはリアムを抱えて脱出しました。その際、倒れたランプの火が原因で炎が燃え移り、家を燃やしてしまいました。
ふとベンのギプスに書いてあったネイサンの文字に目をやったベンに、弟ネイサンの記憶が蘇ります。弟ネイサンはずっとベンと行動していました。冒頭の老婆はベンではなくネイサンに声をかけていたのです。ずっと消されていた弟の記憶が今戻りました。すると森の方から悲鳴が聞こえます。ベンはネイサンを追い森の中へ向かいます。
同じく妹リリーの記憶を戻したマロリーと共に後を追います。そして以前リリーが引き釣り込まれた木の穴の前にたどり着きました。マロリーに塩を撒き、10分経ったら火をつけるように告げると、ベンは穴の中に入っていきます。暗くせまい穴の中で、ベンはどうにかネイサンを見つけることが出来ました。
ネイサンを逃し、辺りを見回すとディロンを食べている怪物に出くわします。ベンは銃で攻撃し必死で抵抗、どうにかネイサンを外にいるマロリーに渡す事が出来ました。そこで誰かの咳払いを聞いたベンは、再び中へと戻っていきます。そして辛うじて生きているリリーを見つけました。
背後から怪物に襲われるベンでしたが、リリーが持っていたカメラのフラッシュで怪物が怯んでいる隙に一気に逃げた2人は、マロリーのいる穴の所までやってきます。しかし、あと少しで出られるという所で、怪物にリリーの足を掴まれてしまいました。ベンと怪物との引っ張り合いをしていると、車に乗ったリアムがやってきて怪物に衝突、怪物の息の根を止めました。
無事助けられた4人、リリーは未だに悪夢を見ると言います。マロリーはマリーナでの仕事に戻り、子供達の面倒を見ています。そこにリアムやネイサンと母の元に戻るベンが現れました。別れを惜しむマロリーにキスをしたベン、リアムに冷やかされながらも少し名残り惜しいようです。
ふとマロリーからもらった花に目をやると、それは造花でした。ハッとするベン。怪物の側にある花は枯れてしまいます。果たしてマロリーの側にある花はどうでしょうか。あれは本当にマロリーなんでしょうか。怪しげなマロリーは子供達の世話をしています…。
以上、映画「ウィッチサマー」のあらすじと結末でした。
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