シークレット・マツシタ/怨霊屋敷の紹介:2014年ペルー映画。南米・ペルー共和国に伝わる、かつて日本人一家が住んでいた実在の「マツシタ邸」を舞台とする怨霊伝説を映画化したホラー映画です。謎多きマツシタ邸に潜入して消息を絶った大学生らの撮影チーム。その失踪の謎が残された映像から明らかになるというストーリーです。
監督:ドリアン・フェルナンデス=モリス 出演者:ブルーノ・エスペホ(ファビアン・ヴァステリ)、ルピタ・モーラ(ヒメナ)、エドゥアルド・ラモス(ルイス)、ウィリー・グティエレス(霊媒師)、ミゲル・バルデオン(警備員)ほか
映画「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シークレット・マツシタ/怨霊屋敷の予告編 動画
映画「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」解説
この解説記事には映画「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のネタバレあらすじ:起
2013年9月、南米・ペルー共和国。大学生3人のドキュメンタリー撮影チームが謎の失踪を遂げました。警察は捜索に乗り出しましたが、結局何の手掛かりもなく捜索は打ち切られました。
それから6ヶ月後、ある映像が発見されました―――。
―――映像は2013年9月17日、ペルーの首都リマで撮影されたものから始まります。撮影しているのはカメラマン兼機材担当のルイス(エドゥアルド・ラモス)、インタビュアーのファビアン・ヴァステリ(ブルーノ・エスペホ)、そして紅一点でプロデューサーでもあるヒメナ(ルピタ・モーラ)からなる3人の大学生チームです。
この3人がドキュメンタリーの題材として取り上げたのは、リマに古くから伝わる伝説の怨霊屋敷でした。
ファビアンら3人は手始めに中年の警備員(ミゲル・バルデオン)に取材しました。警備員はある日の夜、午前3時頃に屋敷の2階から赤ん坊の泣き声が聞こえたと証言を始めました。警備員は様子を見に2階に上がったところまでは話しましたが、突然「“彼女”が怒っている!」と言い出すと暴れ始めました。
ファビアンらは歴史学者や専門家などにインタビューを試みました。かの怨霊屋敷は日系人“マツシタ”の一家が住んでいたことから“マツシタ邸”と呼ばれていました。この屋敷には主人のマツシタとその妻子、使用人2名が暮らしていました。ある時、マツシタは妻が別の男と浮気している様を目撃してしまい、妻と男を殺害、さらには我が子までも殺害すると切腹して果てたということでした。
さらに歴史をさかのぼってみると、このマツシタ邸のある土地に最初に住んでいたのは、魔女として裁かれ、火あぶりの刑に処された女性魔術師のパルバネ・デルバスパでした。パルバネは死の直前、この土地に呪いをかけると発言したのだそうです。
1962年、芸能人のウンベルト・ビルチェス・ベラが自らのバラエティ番組の企画として、マツシタ邸の2階で一晩を過ごすというチャレンジをしました。ところが、チャレンジ開始から34時間後にウンベルトは正気を失って倒れ、精神病院への入院を余儀なくされたのです。
シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のネタバレあらすじ:承
2013年9月18日。ファビアンら3人は歴史学者が紹介してくれた霊媒師(ウィリー・グティエレス)と待ち合わせし、いよいよマツシタ邸へと立ち入ろうとしていました。ところが、いつまで経っても霊媒師は現れず、ファビアンらはイラつき出しました。
マツシタ邸周辺は警備員が見張っていました。ファビアンらは警備員に金を渡して中に入れてもらえないかと交渉を開始したところ、ようやく霊媒師がやってきました。その際、警備員は自分の顔は絶対に映すなとファビアンらに要求しました。
午後6時頃、ファビアンら4人はマツシタ邸の2階に上がりました。一行は霊が現れるであろう午前3時頃の撮影開始に向けて各部屋にカメラを設置するなど機材のセッティングを始めました。部屋は気温18度と少し寒いうえに湿度があり、カビと虫食いが酷い状況でした。
霊媒師は窓の外の景色を眺めながら、マツシタ邸の向かいの建物はアメリカ大使館であることをファビアンに教えました。数年前まではこのマツシタ邸からは大使館の内部が丸見えだったため、噂によると一連の怪談はアメリカが流したのではないかということでした。
霊媒師はこの屋敷は恐ろしい事件の現場であり、殺された大勢の人の強い念が宿っていると語りました。ルイスは屋敷中の各部屋にカメラを設置していきましたが、子供部屋のカメラに子供の霊が映っていたのには誰一人も気付きませんでした。
一方、屋敷内を見回りしていたファビアンは、部屋に不気味な黒い鳥がいるのを見つけました。霊媒師はこの鳥はおそらく廃墟の害獣を狙って入ったのだろうと推測しました。
シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のネタバレあらすじ:転
ファビアンたちは全ての部屋にカメラを設置完了し、霊媒師と共に全員で祈った後で各部屋を検証していくことにしました。
屋敷内の温度はみるみるうちに下がっていき、思わず咳き込んだファビアンは部屋のクローゼットから古い服を取り出してみると、ポケットから1枚の写真が出てきました。写真にはマツシタ一家と使用人らしき人々が写っており、裏には日本語の漢字で「死」と書かれていました。
写真を見たファビアンと霊媒師は驚き、ルイスも写真を手にしようとしたその時、写真は突然燃えてしまいました。
突然、屋敷内の湿度が98%にまで急上昇し、部屋の中には霧が立ち込め始めました。さらに一行の前には女性の幽霊が現れ、一行は驚きました。怯えるルイスは撮影を打ち切るべきだと主張しましたが、この心霊現象を撮って有名になりたいファビアンはさらに乗り気になりました。
霊媒師は女性の霊と交信すべく、即席の祭壇を作り始めました。その様子を撮影していたヒメナは腐った床板の下から日本刀を発見しました。この刀の柄にも「死」という文字が書かれていました。
ファビアンは機材の確認をしていたところ、壁をノックするような音がしたのでノックし返してみました。すると再びノック音が鳴り、ファビアンのそばには子供らしき手が伸びてきました。
霊媒師は除霊の儀式を始めました。すると突然部屋に飾られていた絵が落ち、部屋中の物が激しく揺れるなどのポルターガイスト現象が発生しました。霊媒師はこの屋敷には邪悪な力が満ちており、一連の怪現象を引き起こしたのはパルバネであると断定しました。
ところが、儀式の最中にヒメナが忽然と姿を消してしまいました。ファビアンたちはカメラの映像で確認したところ、ヒメナはカメラの死角になる位置に移動したっきり姿が見えなくなっており、部屋から出た形跡もないことがわかりました。
シークレット・マツシタ/怨霊屋敷の結末
その時、別の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。泣き声がしたらしき子供部屋では乳母車が宙に浮かび上がっていました。恐れをなしたルイスは屋敷から出ようと訴えましたが、既に何者かによって全ての窓に木が打ち付けられており、ファビアンたちは中に閉じ込められてしまいました。
ルイスは自力で脱出しようと試みましたが、突然苦しみ出したかと思うと空中に浮かび上がり、床に落とされてそのままどこかへと消えていきました。
ファビアンと霊媒師は子供部屋で男の子の霊と遭遇しました。男の子の霊は壁を指差しており、ファビアンらは壁を調べてみると、中からミイラ化した赤ん坊の遺体を発見しました。遺体にはパルバネが書いた手紙が添えられていました。
手紙には、自分は無実であり、産まれたばかりの赤ん坊を託すと書かれていました。霊媒師はこの赤ん坊が死んでしまい、そのせいでパルバネは成仏できないままではないかと考え、赤ん坊の遺体を埋葬すれば全ては収まるだろうと告げました。ところがその直後、霊媒師は壁の中へとひきずり込まれていきました。
その時、ヒメナの悲鳴が聞こえました。ファビアンが駆け付けると、ヒメナは上半身裸の姿で拘束されて両手を上に吊り上げられており、背中には鞭で打たれた跡がありました。
ヒメナはマツシタ一家の悲劇はパルバネの霊が引き起こしたものであると語りましたが、その直後にファビアンは苦しみ出し、どこかへ引きずられていきました。ヒメナにはパルバネの霊が憑依していました。
ファビアン、ルイス、霊媒師は居間の机に拘束され、ルイスと霊媒師は既に息絶えていました。辛うじて息のあったファビアンはヒメナに負けるなと励まし、ヒメナも一旦は正気を戻しかけましたが、ヒメナに憑りついたままのパルバネは日本刀でファビアンを刺し殺してしまいました。ヒメナは取りつかれたまま、いずこへと消えていきました。
翌朝。警備員は誰もいなくなった屋敷内でカメラを発見し、持ち帰りました。屋敷の中にはパルバネの姿がありました。警備員はその後、異常行動が目立つようになり、妻と子供を殺害してしまいました。そして警備員は精神病院へと収容されました。
以上、映画「シークレット・マツシタ/怨霊屋敷」のあらすじと結末でした。
マツシタさん一家もバルバネに呪われ成仏出来ない被害者だったんかい…(-_- )
マツシタの奥さんわざわざ男連れ込んで浮気現場を旦那に目撃され逆上して皆殺ししたのはバルバネの呪いのせいなのか、そもそも奥さんが悪かったんか、考えさせられたわ。
バルバネが魔女じゃない?無実?
いやいや、それだけの怨霊発揮出来るならやっぱ魔女だったんじゃ…(^_^;)スナオジャナイよねー。
霊媒師がせっかく赤ん坊を成仏させようとしたのに好意を踏みにじりやがった。赤子の母なら賛同するやろ。
それに散々怖い目にあいながら各部屋設置したカメラを持って脱出しようって、普通そんな余裕ないやろ。すぐ逃げなあかんやろ!
ほんといろいろ考えさせられた。