ターゲット・イン・NYの紹介:2010年アメリカ, トルコ映画。テロ組織のリーダーのダジャルの正体が、ニューヨーク在住のムスリム指導者のハジだと分かりFBIが逮捕しました。祖国のトルコに送還するため、ニューヨークにやってきたフラットとアジャールの刑事二人でしたが護送中に襲われ逃げられてしまいました。独自に捜査を始めた二人でしたが、ハジが本当にテロ組織のリーダーなのかどうかと疑いを持ち始めました…という内容のトルコ、アメリカ合作のサスペンス映画です。
監督:マフスン・クルムズギュル 出演:マフスン・クルムズギュル(フラット) 、ハルク・ビルギナー(ハジ) 、 ジーナ・ガーション(マリア) 、ロバート・パトリック(ベッカー) 、ダニー・グローバー(マーカス) 、ジャスティン・コツォナス(ジャスミン)ほか
映画「ターゲット・イン・NY」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ターゲット・イン・NY」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ターゲット・イン・NY」解説
この解説記事には映画「ターゲット・イン・NY」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ターゲット・イン・NYのネタバレあらすじ:起
ムスリム達の集まる礼拝堂の中心で祈りを捧げる指導者のハジが、FBIの捜査官ベッカーらによって逮捕されます。容疑はテロ組織のリーダーのダジャルの正体がハジだということでした。「私は何も知らない」というハジは連行されました。
そのころニューヨークの街では、駐車場で爆弾テロが発生します。テロ組織のサリムは、仲間に次のターゲット場所を伝えていました。
納得のいかないハジの妻マリアは、ハジの友人のマーカスに相談します。マーカスも「何かの間違いだろう」と言い、FBIに乗りこんだマリアでしたが、マリアの願いは通じず、「故郷のトルコへ送還する」と言われました。
トルコのイスタンブールの警察署では、フラットとアジャールが呼び出されていました。二人の任務は、テロ組織のリーダーのハジの本国への移送でした。ダジャルがハジだと分かったのは、フラットの強引な取り調べによるものでした。そこでハジを逮捕するために、FBIに捜査協力をしていたのでした。
ターゲット・イン・NYのネタバレあらすじ:承
二人はニューヨークに着くと、ベッカーに会います。ベッカーは反ムスリムで、ムスリムは全てテロ集団だと決めつけています。アジャールが、「私たちはムスリムだ」と告げました。
ハジと面会した二人は、護送車に一緒に乗りこみます。FBI捜査官たちが後ろから車で追従していました。ハジを救うために手を回していたマーカスの計画通り、ハジを救出するとビルの一室にかくまいます。妻のマリアが「一体何をしたの?」と聞きますが、ハジは「何もやっていない」と言います。
この大失態は、ベッカーからトルコ警察にも報告され、フラットとアジャールはベッカーに「何もしなくていい、オレと一緒に着いて来い」と言います。何も出来ないと判断した二人は、独自に動きはじめます。
ハジの経営するレストランの店長を拉致し、フラットが拷問にかけハジの居場所を聞き出します。しかし店長とその場所に行くと、そこはテロ組織のアジトでした。拘束された二人でしたが、ハジの仲裁により助け出され、ハジのいるビルに連れてこられました。
ターゲット・イン・NYのネタバレあらすじ:転
ビルの一室で、ハジは二人にムスリムの教えを解きます。アジャールは話を聞いて、ハジはダジャルじゃないと思い始めます。一方フラットは聞く耳を持ちませんでした。やがて、FBIが居場所を突き止めると、フラットはハジに銃口を向けベッカーらに逮捕させました。
トルコに連れ戻されたハジは、厳しい取り調べを受けますが、「私は知らない」と無関係だと言い続けます。担当刑事たちは「ハジは違うんじゃないか?」と言い始めた時、フラットは「僕が取り調べしよう」と言いました。
フラットはハジに「1973年に人を殺しただろう」と言い始めます。ハジはあの日の事を話します。少年のハジは兄に連れられ路地に出ました。兄が一人の男を見つけ銃弾を浴びせます。倒れた男をハジに見せ、「お前も撃て」と拳銃を渡しました。撃たれた男はハジを見つめていました。
取り調べが終わったフラットは「ハジは犯人じゃない」と言います。そのころ本物のダジャルは、潜入捜査官だったサリムを拘束し、斬首処刑動画を撮影し公開します。それを見たトルコの警察署長も、ハジが犯人ではないことを疑わなくなりました。
ターゲット・イン・NYの結末
釈放されたハジがマリアと故郷に帰ります。傍らにはフラットとアジャールがいました。35年ぶりに母に会ったハジを見て、フラットが席を外し、祖父のイスマイルに会います。そのころトルコ警察では、フラットとハジの関係がわかり、全てフラットが仕組んだものだという事実を掴みます。
1973年にハジの兄が殺した男は、イスマイルの息子でした。つまりフラットの父親だったのです。イスマイルは孫のフラットに、「ハジが父親を殺した、復讐するんだ」と、子供時代から教え込んでいました。刑事になったフラットは、ハジをダジャルにでっち上げトルコに送還させたのでした。
しかしハジと話をしたフラットは、ハジは殺していない事を知り、イスマイルに「犯人はハジじゃない、話をしたんだ」と言います。フラットが戻ってくるとハジは母と抱き合っていました。その時、銃声が響きハジが撃たれました。とっさにアジャールが発砲するとイスマイルが倒れていました。
射殺されたイスマイルに駆け寄ったフラットは、すぐハジの元へ行き「全て僕のせいだ、僕が誰だかわかる?」と聞きます。ハジは「目がお父さんそっくりだ」と言って息を引き取りました。
以上、映画「ターゲット・イン・NY」のあらすじと結末でした。
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