呪怨館の紹介:2014年アメリカ映画。アッシャー家が引っ越してきたのは、地元では有名な母親以外が全員死んだ「モレロの呪い」と言われる屋敷。長男のエヴァンが、少し離れた隣の家に住むサムと仲良くなったことで、死んだ家族の霊を呼び出してしまいます。やがて屋敷の中に悪霊が彷徨いはじめ…という内容のオカルトホラーです。幽霊の恐怖に、展開と音による脅かし演出満載で、見ごたえのある作品です。
監督:マック・カーター 出演者:ハリソン・ギルバートソン(エヴァン・アッシャー)、リアナ・リベラト(サム)、アイオン・スカイ(エミリーアッシャー)、ジャッキー・ウィーヴァー(ジャネット・モレロ)、ブライアン・ウィマー(アラン・アッシャー)、ダニエル・チャクラン(サラ・アッシャー )ほか
映画「呪怨館」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「呪怨館」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「呪怨館」解説
この解説記事には映画「呪怨館」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
呪怨館のネタバレあらすじ:起
一人の男が交信ボックスのスイッチを入れ、死んでしまった子供たちと話しはじめます。やがて子供が「あの女が来る」と叫び始めます。すると男の背後に女の霊が現れ、男を襲うと男は精気を失い死んでしまったのです。
この家にはモレロ一家が住んでいました。夫・フランクリンは歯科医、妻・ジャネットは医師でマシュー、ヒラリー、ケイティの3人の子供がいて、自宅を医院として使っていたのです。ジャネットの患者として、赤ちゃんを連れた若い婦人が通っています。
婦人は帰り際、2階のフランクリンに合図を送っています。しかしモレロ一家は事故、自殺などで子供が全員死亡、そしてフランクリンも謎の死を遂げ、生き残ったのはジャネットだけで、周辺ではモレロの呪いと呼ばれています。
そんな家に、アッシャー一家・5人がやって来ます。プール付きの大きな屋敷に大喜びですが、長男のエヴァンは何かの気配を感じ「気味悪い」と言います。姉のエミリーは「ここは最高だ」と言うものの、クローゼットに子供の肖像画を見つけてびっくりし、同じように「気味が悪い」と言います。家族で話し合い、両親の強い意志もあり、この家に引っ越すことに決めました。
引っ越しをして荷物を片付けていると、以前住んでいたジャネットがやって来ます。2階のエヴァンの部屋に上がり「息子の肖像画を取りに来た」と言って、不気味な絵を持ち帰ります。
呪怨館のネタバレあらすじ:承
初日の夜、食事を終えたエヴァンが散歩に出て少し歩くと、父のDVから逃げ出してきた隣のサムという女の子が泣いています。エヴァンはサムに声をかけ気を使います。エヴァンの優しさに元気になったサムは、エヴァンの頬にキスをして帰りました。
昼間、家に一人でいたエヴァンは停電になり地下室のブレーカーを直しに行きますが、家の中に何かがいる気配を感じます。夜、父からのDVを受けたサムが家を飛び出し、エヴァンの部屋に忍び込みベッドに潜り込みます。気づいたエヴァンは「どうやってここに?」と聞きます。サムは「子供の頃からこの家に来ていた」と言いながら泣きだし、「私を守って」と言います。サムが「守るよ」と言うと、二人は眠りにつき、朝を迎えます。
エヴァンはサムを家族に紹介します。母のサラはサムのアザを見て「仲良くなってもいいけど、あの娘にはアザがあるから注意するのよ」と忠告します。夜になり、エヴァンがプールの側でマリファナを吸っているとサムがやって来て、一緒に吸いはじめます。そしてサムが「試したいことがある」と言ってエヴァンを呼びます。
向かったのはエヴァンの家の屋根裏でした。そこから箱を取り出すと「これは死者と交信が出来る交信機でジャネットのものよ」と言います。そしてこの家で亡くなったマシューらの写真を取り出すと、交信機の電源を入れたのでした。
呪怨館のネタバレあらすじ:転
何も起こらない事から、エヴァンが立ち上がると、男の声が聞こえ始めます。「もうやめよう」とエヴァンが言うと、サムは「これが事実だ」と言います。部屋を飛び出すエヴァンをサムが追いかけると、「見せたいものがある」と言って、ハナレの倉庫に連れて行きます。中には子供たちの遊び道具がたくさんあり、その横には墓がありました。
その夜、二人はエヴァンの部屋で結ばれたのです。しかし同時に屋根裏部屋からマシューらの霊が解き放たれます。翌朝、サムがシャワーを浴びていると女の霊に遭遇し叫びます。驚いた両親は家族を集め、サムも呼び話をします。
エヴァンが死者との交信機の話を始めると、両親が笑いはじめます。するとエミリーが「周りでは呪われた家と言われているんだ」と声を荒げます。その時幼いアニータが「幽霊がいたら友達になったら怒ったりしないよ」と言いました。
サムはエヴァンに「もう一度交信しよう」と言い、二人は交信機に電源を入れ、マシューを呼びます。反応が無い為家族の名前を呼んでいると、マシューが「あの女が来る」と言い、そのあと大きな声で「絶対に動くな」と叫んだのです。怖くなった2人は部屋を飛び出します。
しかしエヴァンが逃げ遅れ、女の霊に襲われ、死霊のような姿になります。戻ってきたサムに襲いかかるエヴァン。サムはとっさに、電灯でエヴァンを殴り気絶させ家に帰りました。
呪怨館の結末
翌日エヴァンがサムに会うと「昨日のエヴァンは霊のようだった」と言います。エヴァンは「ジャネットに会って話を聞こう」と言って、二人は部屋に向います。「あの家にいるものの正体を知りたい」と言う二人に、ジャネットは「箱を燃やして二度と近づくな」と叫びます。
二人は交信機にガソリンをかけモレロ家の写真と一緒に燃やし、屋根裏部屋の扉を釘で打ちつけ封印します。二人はそのままベッドに入ります。そのころ父は「雪で通行止めになり、すぐには帰れない」と留守電に入れていました。
眠り込んだエヴァンは、ジャネットが若い婦人を、赤ちゃんを抱いたフランクリンの目の前で殺す夢を見ます。あの夫人はフランクリンの愛人で、子供は二人の間にできた子でした。そして「サム」と赤ちゃんを呼んだのです。
エヴァンはハッとして目覚めます。ハンマーを持ったサムが立っています。ベッドには女の霊が寝ています。突然サムが変貌し、エヴァンをハンマーで殴り倒すと、何度も何度も殴りつけます。そして床板を剥がそうとしている時、家族が帰って来ます。父親がサムを取り押さえ、警察に通報するとサムは逮捕されます。
サラはエヴァンの死体を見て泣き続けます。実は床下にはジャネットに殺された母の死体があったのです。殺された母の怨念はサムに受け継がれ、この家に引っ越してきた家族を襲っていたのでした。すべてが終わったころ、床下のサムの母のミイラ化した死体は発見されずそのままでした。
以上、映画「呪怨館」のあらすじと結末でした。
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