エバーラスティング 時をさまようタックの紹介:2002年アメリカ映画。児童作家ナタリー・バビットが1975年に発表した小説『時をさまようタック』を映画化した作品です。不思議な泉の水を飲んで不老不死となった一家と、一家の息子に恋をしてしまった少女のなれそめと選択を描きます。
監督:ジェイ・ラッセル 出演者:アレクシス・ブレデル(ウィニフレッド・“ウィニー”・フォスター)、ジョナサン・ジャクソン(ジェシー・タック)、ウィリアム・ハート(アンガス・タック)、シシー・スペイセク(メイ・タック)、スコット・ベアストウ(マイルズ・タック)、ベン・キングズレー(黄色い背広の男)、エイミー・アーヴィング(フォスター夫人 )、ヴィクター・ガーバー(ロバート・フォスター)ほか
映画「エバーラスティング 時をさまようタック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エバーラスティング 時をさまようタック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エバーラスティング 時をさまようタック」解説
この解説記事には映画「エバーラスティング 時をさまようタック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エバーラスティング 時をさまようタックのネタバレあらすじ:起
1914年。ツリーギャップの町の資産家の娘である15歳のウィニフレッド・“ウィニー”・フォスターは厳格な両親から過保護に厳しく育てられ、外にも出してもらえない日々を過ごしていました。
ある時、あまりにもおてんばすぎるウィニーは母によって自宅から遠く離れた寄宿学校に入れられそうになり、自分の人生は自分自身で決めたいとばかりに家出することを決断しました。そして家を出たウィニーは両親が所有する森で迷っていると、見知らぬ少年が大きな木の下にある泉の水を飲んでいるところに遭遇しました。
少年の名はジェシー・タックといい、ウィニーがこの泉の水を飲もうとしたのを必死になって止めました。二人が揉み合っていると、そこにジェシーの兄マイルズが馬に乗って現れ、ウィニーを無理やりタック一家の家に連れ去って行きました。
エバーラスティング 時をさまようタックのネタバレあらすじ:承
タック一家は一家の長であるアンガス、アンガスの妻メイ、長男マイルズ、次男ジェシーの4人家族で、この森でひっそりと静かに暮らしていました。これまで窮屈で息苦しい生活を送っていたウィニーはタック一家のシンプルで飾らない生き方を気に入り、一緒に暮らすことにしました。
ウィニーは生まれて初めて触れる大自然の豊かさに心を躍らせ、瞬く間にジェシーと恋に落ちていきました。ジェシーはウィニーにタック一家の秘密を打ち明けることにしました。タック一家全員は今から100年以上前に不思議な魔法の力が宿ったこの泉の水を飲み、それからというもの決して年を取らず、怪我をせず、決して死ぬことのない不老不死の力を授かっていたのです。
ジェシーは一見17歳のように見えましたが、実際は100歳を超えていました。マイルズがウィニーを連れ帰ったのは、この泉の秘密が他人に知れ渡ることを恐れてのことでした。
しかし、タック一家は永遠の命をもらったことによって悩みも抱えていました。それは永遠に生きることが思ったよりも苦痛を伴うこと、そして泉の力を悪用しようとする者が現れるのではないかという懸念でした。
エバーラスティング 時をさまようタックのネタバレあらすじ:転
一方、ウィニーの両親は彼女がいなくなったことに気づき、捜索願いを出していました。そんな中、ウィニーの両親の前に黄色い背広を着た男が現れ、森の権利と引き換えにウィニーの居場所を教えると持ちかけてきました。黄色い背広の男は泉の秘密を暴こうと目論んでいるのです。
タック一家の家を突き止めた黄色い背広の男は泉の秘密を教えるよう迫りましたが、拳銃でジェシーを脅してきたため、メイは思わず黄色い背広の男を殺してしまいました。やがて警察が駆けつけ、ジェシーとマイルズは逃げ延びましたがメイとアンガスは逮捕されてしまいました。
メイは殺人罪で絞首刑を宣告されました。しかし、これはメイが不死身であることを世間に広く知らしめてしまうことであり、泉の秘密がバレてしまうことでした。ジェシーとマイルズはメイとアンガスを脱獄させることを決意、ウィニーも脱獄計画に協力することにしました。
エバーラスティング 時をさまようタックの結末
ジェシーとマイルズ、そしてウィニーはメイとアンガスを脱獄させることに成功しました。しかし、タック一家はもうこの森にいることはできなくなり、ジェシーはウィニーも一緒に連れて行こうと考えていましたが、アンガスは一緒に行動することはウィニーを危険に晒すことだとして反対しました。
ジェシーはウィニーも泉の水を飲んで不老不死になろうと呼びかけ、いつか安全に暮らせるようになったら一緒にいつまでも永遠に暮らそうと語りました。
タック一家は森を去っていきましたが、ウィニーはアンガスの「限られた命があるからこそ人は生を実感できる。死を恐れてはいけない。永遠に生きるということは流される時の中でただ取り残されるだけだ」という言葉を思い起こし、決して泉の水を飲むことはありませんでした・・・。
・・・時は流れ、85年以上経った現在。ジェシーはバイクに乗ってふらりとツリーギャップの町に舞い戻ってきました。かつて泉があった場所にはウィニーの墓がありました。ウィニーはジェシーと別れた後に結婚して母となり、天寿を全うしていたのです。ジェシーはウィニーの墓のもとに寄り添い、涙を流しながらウィニーとの思い出にふけっていました。
以上、映画「エバーラスティング 時をさまようタック」のあらすじと結末でした。
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