ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースの紹介:2012年アメリカ映画。南極で地下帝国を築いていたナチスの野望と、巻き込まれた研究者達の恐怖を描くアクション&ホラー。南極で研究を行っていたマークとペイジは、雪の下に広がる金属を発見した。金属にはナチスのシンボルであるハーケンクロイツが描かれている。そこにガスマスクをつけた謎の兵士が現れ、2人は連れ去られてしまった。ペイジの恋人モス博士は、2人を探すため仲間と共に残された足跡を辿る。やがて彼らは広大な地下空間を発見。地下ではナチスの残党が禁断の科学で生きながらえ、亡きヒトラーを蘇らせようとしていた。
監督:ジョセフ・J・ローソン 出演者:ドミニク・スウェイン(ペイジ・モーガン)、ジョシュ・アレン(ルーカス・モス)、クリストファー・K・ジョンソン(ヨーゼフ・メンゲレ)、ジェイク・ビューシイ(エイドリアン・レイスタッド)、ジェームズ・マクスウェル・ヤング(アドルフ・ヒトラー)ほか
映画「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」解説
この解説記事には映画「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースのネタバレあらすじ:消えた研究員
舞台は現代、南極クイーン・モード・ランド。ニブルヘイム観測所に所属する科学研究員ペイジ・モーガンとマークは、標本採取の準備を進めていました。2人は8万年前の菌が永久凍土に眠っている可能性を考え、今から興奮しています。雪の上に掘削機をセットし、作業を始めてすぐに異音に気付いて慌てて停止させました。
ペイジは金属層に当たったようだと言います。雪をかき分けてみると下には金属が広がっており、ナチスのシンボルであるハーケンクロイツが描かれていました。そこにガスマスクをつけた謎の兵士が数人現れます。彼らはナチスの腕章をつけていました。ペイジとマークは兵士達によって連れ去られてしまいます。
一方、ニブルヘイム観測所では、責任者のエイドリアン・レイスタッド博士と監視官のルーカス・モス博士が言い争いを繰り広げていました。モスはレイスタッドが危険な人食いバクテリアを持ち込んだことに激怒しています。レイスタッドは歴代の責任者の中で部下を一番多く失っており、モスはその点も許せませんでした。
そこへ、ペイジ達と連絡を取っていたメイが駆け込んで来ます。ペイジ達と連絡が取れなくなったと知ったモスは、急いで2人を探しに行くことにしました。ペイジとモスは恋人同士なのです。
ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースのネタバレあらすじ:地下帝国
ナチスの兵士達に囚われたマークは手術台に拘束され、皮を剥がされていました。別室に閉じ込められていたペイジは、マークの絶叫を聞いて扉をこじ開けます。暗い廊下と重い扉に怯えつつ、ペイジはベッドに横たわるマークを発見しました。しかしマークに呼びかけると、別方向から「助けて」とマークの声がします。
ペイジが不思議に思いながら声の方へ進んでみると、全身の皮を剥がされたマークが苦痛に呻いていました。ベッドで眠っていたのは、マークの皮を移植された別人だったのです。ペイジは目を覚ました男に捕まり、手術台に拘束されました。
現れた壮年の男は、ペイジに医学の知識があること、何より彼女がドイツ系の人間であることを知り、協力を条件に仲間に迎え入れることにします。一方、モスはレイスタッドら数人の仲間と共にペイジ達を探していました。雪の上に残された痕跡を辿り、巨大な氷穴を降りていきます。やがて彼らの前に、広大な地下空間が現れました。蒸し暑く、自然豊かで、人工の建造物も見えます。
建造物に入ってみると、突然ナチスの兵士に囲まれたモス達。そこにペイジの手術に現れた壮年の男がやって来ます。彼はレイスタッドに「約束通りだな」と声をかけました。レイスタッドは10年前ペイジ達と同じようにこの地下空間に拉致されていたのです。
その時、彼はナチスの残党がここに地下帝国を築いていることを知りました。計画の指揮を執るのは、死んだと思われていた悪名高きヨーゼフ・メンゲレです。メンゲレ達は重要な臓器を他者のものと取り替え、骨は恒久的な素材で作られた物に交換するなどして、地下帝国で生きながらえて来たのです。メンゲレがレイスタッドを生かしておいたのは、定期的に交換部品となる人間を調達すると約束したからでした。
ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースのネタバレあらすじ:非道な実験
メンゲレにモス達を交換部品にするつもりはありませんでした。優秀な研究者である彼らに、自分達の延命を手伝わせようと考えたのです。秀でた科学を有するメンゲレ達も、無理な移植で肉体に不具合が出ていました。モスは拒絶しようとしますが、そこにナチスの軍服を来たペイジが現れます。そして手伝わなければ殺されるだけだとモスを説得しました。
脅されて仕方なく延命の手伝いをすることになったモス達。しかしマークに起こった悲劇を知ったメイは、密かに反逆の準備を始めます。ところがそれを同僚のシルエに見られていました。シルエは報復を恐れ、メンゲレらにメイの裏切りを密告します。メイは脳を引き抜かれて殺されました。
メンゲレ達は亡きヒトラーを蘇らせようと研究を重ねており、レイスタッドは幹細胞が復活の鍵になると考えていました。レイスタッドはメイの脳から幹細胞を取り出し、ヒトラーの首が眠る機械に注入します。しかし実験は上手くいきませんでした。焦るレイスタッドは、シルエが自分の子どもを妊娠していると知り、恐ろしい手段に出ます。
胎児の幹細胞には再生能力があるため、実験に使えると考えたのです。レイスタッドは無理やりシルエに堕胎させ、胎児から幹細胞を取り出しました。それを機械に注入すると、実験は成功しヒトラーが復活します。ヒトラーは首以外機械で出来たサイボーグになっていました。メンゲレは実験の成功を喜び、ヒトラーに変わらぬ忠誠を誓います。
ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースのネタバレあらすじ:進軍
ヒトラーの復活に地下帝国は沸き立ちました。そして今度こそ地上を征服するため行動を開始します。円盤型の巨大な飛行物体に乗り込み、雪と氷を砕いて地表に出現しました。メンゲレは用済みとなったモスの皮を剥ぐようペイジに命令します。メスを渡されたペイジは、隙を突いてメンゲレの首を掻っ切り、モスと共に逃げ出しました。
ペイジはマークも助けようと彼を探し出しますが、マークは全身の皮を剥がされた上に両手足を切断されており、瀕死の状態でした。ペイジは泣きながら、殺してくれと懇願するマークを絶命させます。ナチスの兵士と銃撃戦を繰り広げながら逃げ惑うペイジ達は、ナチスが人食いバクテリアをミサイルに入れ、世界中にばらまくつもりなのだと知りました。
何とか阻止しようと考えたペイジ達は、まず救命艇を使って脱出しようと試みます。しかしそこにヒトラーが現れました。ヒトラーの圧倒的な強さを前に、ペイジとモスは絶体絶命のピンチに陥ります。
ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アースの結末:終わらない野望
レイスタッドとシルエは司令室にいました。胎児を無理やり奪われて以来、シルエは生きる希望を失っています。シルエは隙を突いて兵士から手榴弾を奪い、起動させました。レイスタッドがシルエを抱きしめた瞬間、司令室は爆発によって大破します。その影響で飛行物体は墜落、氷の下に沈んでいきました。
間一髪脱出していたペイジとモスが安堵したのも束の間、生き残ったヒトラーが現れます。計画を潰されたヒトラーは激怒し、2人を殺害しようとしました。ペイジが囮になり、その隙にモスがヒトラーに飛びつきます。モスは人食いバクテリアをヒトラーに注入しました。ヒトラーは苦しみで暴れ出し、その衝撃で周囲の氷が割れます。
やがてヒトラーは極寒の海中へと沈んでいきました。ようやく恐怖から解放されたモスは、結婚指輪をペイジに差し出します。ペイジがプロポーズを受け入れ、2人は穏やかに抱き合いました。しかしナチスの野望は潰えていません。海底に沈んだヒトラーが再び動き始め、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」のあらすじと結末でした。
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