紀元前百万年の紹介:1940年アメリカ映画。人間が巨大生物におびやかされていた紀元前1,000,000年の冒険と恋の物語。『荒野の決闘』や『サムソンとデリラ』のヴィクター・マチュアと、早すぎる死が惜しまれるキャロル・ランディスはこの作品によってスターの地位を得ました。映画界から遠ざかっていたD・W・グリフィスがハル・ローチに招かれ、脚本やキャスティングに関わりましたが、本人の希望でクレジットから外されています。映画の父グリフィスが関係した最後の映画になりました。恐竜については、トカゲ等を恐竜にみたてたり、着ぐるみを使ったりしています。
監督:ハル・ローチ 出演者:キャロル・ランディス(ロアナ/登山の若者)、ヴィクター・マチュア(トゥマク/登山の若者)、ロン・チェイニー・ジュニア(アコバ)、ジョン・ハバード(オターオ)、コンラッド・ネーゲル(考古学者)ほか
映画「紀元前百万年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「紀元前百万年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「紀元前百万年」解説
この解説記事には映画「紀元前百万年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
紀元前百万年のネタバレあらすじ:食べ物をめぐる争い
中央ヨーロッパの山地。登山を楽しむ若い男女のグループが、雷雨を逃れるために洞窟に入る。そこには考古学者がいて、有史以前にその洞窟に描かれた壁画を研究していた。考古学者は若者たちに壁画に描かれた物語を説明する。…
黒髪のロック族は岩場に住み、狩りをして生活していた。彼らにとって力が全てで、獲物が料理されると族長アコバが最初に自分と猟犬の分を取り、次に狩りをする男たちが食べ、女子供は残り物を食べる。
ある日、アコバが息子トゥマクの食べ物を横取りし親子がけんかになり、トゥマクは崖から落ちてしまう。幸い下は砂場でトゥマクは死なずに済んだが、マンモスに追われ、木の上に逃れる。その木も押し倒され、川へトゥマクは墜落した。
紀元前百万年のネタバレあらすじ:食事は仲良く
気を失って下流に流されたトゥマクをシェル族の女、ロアナが発見して救出する。皆金髪のシェル族は食料を共有し、食事のときも料理を仲間と分け合って仲良く食べる。トゥマクは、それを理解できず自分の食料を独り占めする(考古学者が調べていた壁画はシェル族の族長が描いていたことがわかる)。
一方アコバは、狩猟の際に負傷し、若いスカカナに族長の地位を奪われてしまった。
紀元前百万年のネタバレあらすじ:槍と女
シェル族は優れた道具を所有している。トゥマクは初めて見る槍に興味津々。だが、槍があっても平和的な彼らは、恐竜が来ると食料を隠して洞窟に逃げるのだった。
トゥマクはロアナを通じて、次第にシェル族の食事の作法や、協力して仕事をすることを学んでいく。ところが、ロアナがするのをまねて銛を使って魚を獲ろうと彼が必死になっている間に、木に登っていた女の子が肉食恐竜に襲われそうになる。トゥマクはオターオという若者の槍を使って恐竜を倒して一躍ヒーローとなった。だが、トゥマクは槍が気に入り、オターオの槍を返したがらない。
トゥマクは夜、オターオの槍とハンマーを奪う。トゥマクは族長から追放処分を告げられるが、シェル族の元を去るついでにロアナを拉致する。ロアナはトゥマクに同行することを選び仲間たちに別れを告げた。
紀元前百万年のネタバレあらすじ:変化する部族
トゥマクとロアナは巨大生物が君臨する土地を抜けて旅した。ロック族の住処の近くでスカカナがロアナを襲おうとするが、トゥマクと闘って負け、トゥマクが新族長になった。
トゥマクはロアナをともなって故郷に帰る。ロアナは彼女の一族の流儀で女たちに愛想よく挨拶するが、敵意をむき出しにした対応をされる。しかし、贈り物を通じてロアナは女たちに受け入れられ始める。そしてロアナは肉を切り分けて最初に女や子供に食べさせ、皆で仲良く食べることを教える。体の弱っていたアコバも肉に十分ありついた。
紀元前百万年の結末:新しい社会
たちまち、ロック族の人々はロアナから、食べられる木の実を教わり、野菜を育てることを教わる。男たちは槍を作り、使うことを覚えた。
ところが、火山が大噴火を起こす。大地は割れ。割れ目に恐竜が落ちる。迷子の女の子を探していた母親は溶岩に飲まれる。トゥマクたちは避難したが、ロアナの姿が見当たらない。心配しているところに、シェル族のオターオが来る。ロアナはシェル族の洞窟に避難したことがわかるが、その洞窟の前に巨大恐竜がへばりつきシェル族は閉じ込められてしまった。
シェル族の人たちの食料がつきかけたところに、ロック族の人たちが助けに来る。だが、恐竜にたちうちすることはできなかった。その時アコバがトゥマクに策を授ける。トゥマクを残して人々は崖の上に上る。トゥマクは恐竜に槍を刺して注意を引き、恐竜を崖下におびき寄せる。その時崖上から巨岩が落とされて恐竜は死ぬ。
トゥマクとロアナは再会を果たす。彼女は、お母さんが溶岩に飲まれてしまった女の子を連れて避難してきていた。二つの部族はいっしょにお祝いをし、トゥマクとロアナは女の子を連れて洞窟を出て、夜が明けるのを見るのだった。
以上、映画「紀元前百万年」のあらすじと結末でした。
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