ドラキュラ/デメテル号最期の航海の紹介:2023年アメリカ映画。ブラム・ストーカーの有名小説「吸血鬼ドラキュラ」の原作を元に実写化したのが本作。ルーマニアからイギリスに向かう船内で、異形の怪物が現れ主人公ら乗組員を恐怖に陥れます。皆がよく知るドラキュラとはまた違う姿が刺激的です。
監督:アンドレ・ウーヴレダル 出演:コーリー・ホーキンズ(クレメンス)、アシュリン・フランシオーシ(アンナ)、デビッド・ダストマルチャン(ヴォイチェク)、ハビエル・ボテット(ドラキュラ)、リーアム・カニンガム(エリオット)、ジョン・ジョン・ブリオネス(ジョセフ)、ステファン・カピチッチ(オルガーレン)、ニコライ・ニコラエフ(ペトロフスキー)、マルティン・フルルンド(ラーセン)、クリス・ウォーリー(エイブラムス)、ウッディ・ノーマン(トビー)、ほか
映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」解説
この解説記事には映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラキュラ/デメテル号最期の航海のネタバレあらすじ:起
1987年、イギリス。船長のエリオット(リーアム・カニンガム)は、一等航海士のヴォイチェク(デビッド・ダストマルチャン)と一緒にイギリスへと航海するデメテル号の乗組員を探していました。志願する屈強な男たちの中に、医師であるクレメンス(コーリー・ホーキンズ)もいましたがエリオットは断りました。
乗組員たちがルーマニアからの積荷を積んでいるときに、積荷に描かれたドラゴンのマークを見た乗組員が積荷を落として事故が起きてしまいます。乗組員の一人はその積荷を不吉なものだと捉え、逃げ帰ってしまいました。その際に、船員の一人だった少年トビー(ウッディ・ノーマン)を助けたのがクレメンスでした。
エリオットは、空き員が出たのでクレメンスを船に乗ることを認めます。その他、エイブラムス(クリス・ウォーリー)、オルガーレン(ステファン・カピチッチ)、ペトロフスキー(ニコライ・ニコラエフ)、ラーセン(マルティン・フルルンド)、ジョセフ(ジョン・ジョン・ブリオネス)らの乗船員を乗せ、デメテル号は出港します。
船医としての仕事を始めたクレメンス。ある夜、船倉の中にあったドラゴンのマークの箱が一つ壊れていることに気づきます。さらに、箱からこぼれていた土の中から瀕死の女性を見つけました。早速クレメンスは治療を始め、気を失ったままでしたが容態は安定します。
ドラキュラ/デメテル号最期の航海のネタバレあらすじ:承
しかしその頃、船倉の中にある箱の中の謎の存在が目を覚まし、番犬や家畜たちが殺されてしまいます。乗船員たちは瀕死の女性がやったのではないかと噂していましたが、彼女は未だ意識を失ったままです。
やがて航海は順調に進み、トビーから意識の戻った女性が少し話せるようになり名前はアンナ(アシュリン・フランシオーシ)だということを教えてもらいました。
夜になり、甲板に向かったペトロフスキーが謎の怪物に襲われ、殺されてしまいます。怪物はペトロフスキーを引き裂くと、ごくごくと血を飲み始めたのでした。ペトロフスキーの遺体の第一発見者のクレメンスが疑いをかけられてしまいました。
疑いを晴らしたいクレメンスはアンナから、これはドラキュラ(ハビエル・ボテット)の仕業でアンナ自身もルーマニア城の近くに住む農民でドラキュラの食事(血液)用の奴隷だったことを教えてもらいます。
さらに、オルガーレンとラーセンもドラキュラに襲われてしまいます。ラーセンは殺されてしまいましたが、オルガーレンは重症ながらどうにか一命は取り留めます。エリオットは念のためオルガーレンを縛り付けておくこと、他の積荷をチェックすることを指示、トビーには船長室に鍵を閉めて隠れておくように言いました。
ドラキュラ/デメテル号最期の航海のネタバレあらすじ:転
夜になると、オルガーレンが暴れ出し、縛っていた縄を引きちぎり逃げてしまいました。物音を聞いたトビーがエリオットの言いつけを破り外に出ると、変わり果てたオルガーレンに襲われてしまいます。トビーの叫ぶ声を聞き、船長室に向かったクレメンスたちは、外にいるオルガーレンを拘束しました。
船長室からトビーの悲鳴が聞こえたので扉を破り船長室に入ると、ドラキュラに襲われすっかり血を抜かれて死んでいるトビーを見つけました。マストに縛り付けたオルガーレンは太陽の光で燃え尽きてしまいます。これでドラキュラがいるということが明らかになり、乗組員たちに戦慄が走りました。
再び夜になりました。ドラキュラのことをよく知るアンナに協力してもらい、ドラゴンのマークのついた箱にいるであろうドラキュラを殺すため、杭を探して回りますが何も見つかりません。奥にあった一番豪華な箱の中にドラキュラがいたであろう痕跡と、ドラゴンのマークのついたステッキを見つけました。
怖くなったシェフのジョセフがこっそりと救命ボートに乗り逃げ出そうとしましたが、ドラキュラに空から襲われて殺されてしまいます。乗組員たちはトビーもきっとオルガーレンのようになると悟り、トビーの死体を海に捨てようとします。
シーツに包まれたトビーの遺体にアンナは祈りを捧げ、エリオットが最後に顔を一目見ようとシーツをめくると、突然トビーが吸血鬼化してエリオットに襲いかかりました。直後に太陽の光を浴びて炎に包まれたトビー、その炎でエリオットは大火傷を負ってしまいます。燃え尽きたトビーはそのまま海に捨てられました。
ドラキュラ/デメテル号最期の航海の結末
目的地のイギリスへ近づき、航海は終わりに近づいてきました。乗組員たちで話し合い、クレメンスの船ごと燃やそうという意見と、愛する船は残したいという意見は平行線に終わり、最終的には全員でドラキュラを退治しようと決まり、最終決戦に挑むことになります。
深い霧の中、視界がはっきりしない状況で戦いに挑みますが、霧の中を自由に飛び回るドラキュラに船員たちは次々と殺されてしまいます。十字架を使おうが銃を撃ち込もうがドラキュラには通用しません。仲間たちは次々と倒れ、クレメンスにも襲いかかります。
ドラキュラがクレメンスを襲っている隙を見つけたアンナが、マストの縄を切って巨大なマストでドラキュラを挟み込むことに成功しました。クレメンスとアンナは船を乗り捨てて逃げ出します。デメテル号はドラキュラを挟んだまま座礁してしまいました。
その後、救助船が来たことにより挟まったマストからドラキュラが逃げ出します。
漂流を続けていたクレメンスとアンナ、アンナは輸血により吸血鬼化が抑えられていましたが、また吸血鬼に戻っていっていると話しました。また輸血をすればいいとクレメンスは言いますが、アンナはそれを拒否、そのまま太陽の光を浴びて焼け死んでいきました。
無事生き残り、ロンドンにいたクレメンスの前に、あのドラキュラが現れました。ドラキュラはクレメンスをあざ笑うかのように彼につけた傷に触れると、またどこかに去っていきました。後を追い外に出たクレメンスは、やはりドラキュラは生き残らせてはいけないと、殲滅させることを決意するのでした。
以上、映画「ドラキュラ/デメテル号最期の航海」のあらすじと結末でした。
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