リバービースト ある半漁人の憂鬱の紹介:2013年アメリカ映画。平和な田舎町に現れた半魚人と、住人達との戦いを描くホラー作品。ニューイングランドの田舎町で暮らしていたニールは、町一番の家庭教師と評価されるほど優秀な人物だった。ところが森の中で伝説の怪物リバービーストに遭遇し、それを話したところ周囲の信頼を失ってしまう。町中から馬鹿にされ、婚約者エマリンにも去られてしまったニールは、失意の中故郷を去った。3年後、町に戻ったニールは信頼とエマリンの心を取り戻すため、猛獣ハンターのフートキンスに依頼しリバービーストの捕獲に乗り出す。
監督:チャールズ・ロクスバーグ 出演:マット・ファーリー(ニール・スチュアート)、シャロン・スカルツォ(アリー・ストーン)、ケヴィン・マッギー(フランク・ストーン)、エリザベス・M・ピーターソン(エマリン・プライス)、ジム・マクヒュー(ポールティーク・ハンソン保安官)ほか
映画「リバービースト ある半漁人の憂鬱」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リバービースト ある半漁人の憂鬱」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リバービースト ある半漁人の憂鬱」解説
この解説記事には映画「リバービースト ある半漁人の憂鬱」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リバービースト ある半漁人の憂鬱のネタバレあらすじ:故郷の町
舞台は現代アメリカ、ニューイングランドの田舎町。3年前故郷であるこの町を去ったニール・スチュアートは、親族シンシアの結婚式に出席するため帰って来ました。以前のニールは町一番の家庭教師と賞賛される優秀な人物で、婚約者エマリン・プライスとの結婚も目前に迫っていました。
しかし3年前、彼は森の中の川で伝説の怪物リバービーストを目撃。それを周囲に伝えたところ、荒唐無稽な作り話だと町中の笑い者になってしまいます。信頼も失墜し、エマリンにも去られたニールは逃げるように故郷を出て、ずっとその日暮らしの生活を送っていました。
意を決して町に戻ったニールですが、住人達は未だに彼を馬鹿にして憚りません。更にエマリンにはダニーという新しい婚約者がいました。ダニーは息子ブラッドリーと一緒にニールを侮辱し、暴力まで振るって来る始末です。ニールは理不尽な保安官ポールティーク・ハンソンや、ニールを侮辱する記事を狙う新聞記者スパーキー・ワッツらに次々と遭遇し、苛立ちを募らせました。
リバービースト ある半漁人の憂鬱のネタバレあらすじ:家庭教師
ニールは親友ミリー、トロイと再会し、新しく家庭教師の仕事を見つけて貰います。彼の生徒となる少女の名前はアリー・ストーン。元プロスポーツ選手フランクを父に持ち、彼女自身も賢い少女ですが、問題行動を起こして3度も退学させられています。
ニールが挨拶に行くと、フランクは近い内にアリーに学力テストを受けさせると言いました。その結果によって、新しい学校に行かせるか、諦めて適当に就職させるかを決めると。ニールはやる気のないアリーに合わせた勉強方法を提案し、根気強く指導していきます。アリーも誠実で優秀なニールを信頼し、どんどん実力をつけていきました。
アリーはニールがエマリンの愛を取り戻そうとしていると知り、協力を申し出ます。一方のエマリンも、ニールへの未練で心が揺らいでいました。ニールは汚名返上すべく、猛獣ハンターとして有名なイトー・フートキンスを雇います。彼にリバービーストを捕獲させ、証拠写真を撮影しようと考えたのです。
その後アリーと町へ出ると、彼女が以前通っていた学校の教授ネッド・マシューズが現れました。彼は女生徒を盗撮するのが趣味で、常習犯でした。アリーはマシューズの悪事を告発したことで、問題を起こしたとされ退学になったのです。
マシューズはアリーに執着しており、彼女のストーカーと化していました。ニールが追い払おうとすると、マシューズはリバービーストのネタを使って嘲笑してきます。腹を立てたニールはマシューズに飛びかかり、アリーに近づくなと釘を刺して去っていきました。
リバービースト ある半漁人の憂鬱のネタバレあらすじ:動き出した怪物
マシューズは悔しさのあまり、ハンソン保安官に通報します。ニールを町から排除しようと考えていたハンソン保安官は、マシューズにすぐ保安官事務所へ来るよう言いました。森を抜けて近道をしようと考えたマシューズ。ところが彼の前に、恐ろしい姿の怪物リバービーストが現れます。やはり、ニールは本当のことを言っていたのです。
マシューズはそのまま無残にも殺されてしまいました。ニールが帰宅すると、同居している親友テディとその恋人パメラから猫砂を贈られます。パメラ曰く、汗や汚れをすぐに吸い取ってくれる猫砂は万能アイテムなのだそうです。猫砂をポケットに入れて外出すると、エマリンが待っていました。彼女はニールとやり直すことを決心したのです。
幸せ絶頂のニールでしたが、新聞の記事がそれを台無しにしました。新聞には、ニールがフートキンスと話している写真が載っています。ニールを格好のネタにしようと、ワッツが尾行して盗撮していたのです。新聞を見たエマリンは、リバービーストを信じているような人とは結婚出来ないと言い、やはりダニーと結婚すると告げ去っていきました。
リバービースト ある半漁人の憂鬱のネタバレあらすじ:続く被害者
ニールは深い悲しみの中シンシアの結婚式に参加します。結婚式はトラブル続きで不穏な空気が流れていました。肩を落とすシンシアのため、ニールは以前バンドを組んでいたテディ達と一緒に演奏を披露します。式は大いに盛り上がり、エマリンはうっとりとニールを見つめました。ところがそれからすぐに、パメラが姿を消してしまいます。
放浪の旅を愛する彼女は、テディに何も言わず町から去ってしまったのでした。悲しむテディをニールが慰めます。その頃から、森に潜むリバービーストが次々人を殺害していきました。シンシアの夫フィリップは森に入ったところを襲われて殺され、ダニーとブラッドリーもリバービーストに遭遇します。
ダニーはブラッドリーを逃がすため犠牲となり、ブラッドリーも転んで気絶してしまいました。ダニー達が行方不明になり、記事のネタにするため森に入ったワッツとそのアシスタントも殺害されます。ハンソン保安官は、ニールが被害者達を嫌っていたという理由だけでニールを拘束し、投獄しました。
逮捕を知ったアリーは面会に現れ、自分がニールの無罪を証明してみせると言い出します。彼女は森に入り、リバービーストの証拠写真を撮影するつもりなのです。ニールはやめさせようとしますが彼女の意志は固く、仕方なく護衛としてトロイを連れて行くよう言いました。
アリーとトロイは森に入り、フートキンスと協力してリバービーストを探し出します。証拠写真の撮影には成功しましたが、フートキンスとトロイが命を落としてしまいました。アリーはカメラを手に必死に走りますが、森の中で迷ってしまいます。
リバービースト ある半漁人の憂鬱の結末:決戦
自力で帰宅したブラッドリーがリバービーストを目撃したと証言したこと、ニールの拘束中にアリー達が行方不明になったことで、ニールの冤罪が証明されました。ここにきてようやくリバービーストの存在を信じたハンソン保安官は、必ず退治しろと言ってニールを釈放します。
ニールはミリー、テディと共に森へ入り、リバービーストと対峙しました。しかしリバービーストは恐ろしく強く、3人がかりでも歯が立ちません。ニールは合流したアリーにフランクを呼んで来るよう頼みました。駆けつけたフランクはリバービーストと互角の戦いを見せますが、あと一歩のところで殺されてしまいます。
焦ってポケットを探ったニールは猫砂を取り出し、リバービーストに投げつけます。するとリバービーストが突然苦しみ出しました。リバービーストは定期的に肌に水分を補給しなければならず、乾燥に弱い生き物です。そして猫砂がリバービーストの肌を乾かしたことで、この怪物を死に至らしめたのでした。
ニール達は多くの犠牲を出しながらも、リバービーストの退治に成功します。1年後。新聞記者になったアリーは、ニール達の戦いを記事にしました。リバービーストの存在が明らかになると、ニールは一転町の英雄になります。
彼はエマリンと再び婚約し、ブラッドリーを養子に迎えることにしました。パメラも放浪の旅から帰り、テディと結ばれます。フランクを称える像が公開され、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「リバービースト ある半漁人の憂鬱」のあらすじと結末でした。
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