ドリームスケープの紹介:1984年アメリカ映画。ソーンヒル・カレッジでノボトニー博士は極秘裏に、超能力者を他人の夢の中に侵入させる研究を行っていた。悪夢に悩む人を救う研究と思われたが、そこには政府のある組織の陰謀が隠されていた。後に『インナースペース』(1987年)で人の体内に入ることになるデニス・クエイドは本作品では人の夢の中に入って悪と戦う。
監督:ジョセフ・ルーベン 出演者:デニス・クエイド(アレックス・ガードナー)、マックス・フォン・シドー(ポール・ノボトニー)、クリストファー・プラマー(ボブ・ブレア)、エディ・アルバート(大統領)、ケイト・キャプショー(ジェーン・デヴリーズ)、デヴィッド・パトリック・ケリー(トミー・レイ・グラトマン)、ジョージ・ウェント(チャーリー・プリンス)ほか
映画「ドリームスケープ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドリームスケープ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドリームスケープ」解説
この解説記事には映画「ドリームスケープ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドリームスケープのネタバレあらすじ:起・博士との再会
アレックスは19歳の時にポール・ノボトニー博士の超能力研究に協力していたが、超能力の真贋騒ぎや機器につながれる生活がいやで博士の元を飛び出して失踪した。今は賭け事で金を儲けて女たちを追いかける暮らしをしている。
だが競馬で負け知らずのアレックスを支配しようとするギャングから逃れるため、ソーンヒル大学のバブコックとフィンチと名乗る二人の男の車に乗る。ソーンヒル大学でアレックスはジェーン・デヴリーズ博士に迎えられ、次いでノボトニー博士と再会する。博士から他人の夢の中に入りこむという極秘研究の参加を呼びかけられる。
既にテレパシーの強い二人の男が他人の夢に入ることに成功していた。だが、その夜そのうちの一人シムズがバディ少年の夢の中に入って命を落としそうになるのを、許可なしに実験室に入ったアレックスが見る。博士に参加を断るが、税務署が君のギャンブル収入を調査していると脅されて参加を余儀なくされる。
ドリームスケープのネタバレあらすじ:承・他人の夢の中へ
アレックスは実験室で隣のベッドで寝る男と頭部をコードでつなぎ脳波を同期させる。男が夢の中の高層ビル工事現場の事故で墜落しそうになるのをアレックスは助けようとして自分が墜落するところで目覚める。成功だった。
続いてアレックスはセックスに自信のない中年男の夢の中の、妻の浮気相手だらけの自宅にいっしょに入る。さらに悪夢のせいで精神衰弱寸前のバディ少年の夢に入り、少年が怪物スネークマンを倒すのを助ける。そして遂に装置なしで夢に入ることに成功する。
ジェーン・デヴリーズは研究のためにアレックスと一線を越えることを拒否していたが、アレックスは私室で寝ていたジェーンの夢に入る。夢の中の列車旅行中の彼女はコンパートメントでアレックスとセックスするのだった。
ドリームスケープのネタバレあらすじ:転・陰謀が姿を見せ始める
ノボトニー博士の研究は政府に後援されていた。研究を監督するボブ・ブレアについて、夢についての新作のためにノボトニー博士の研究について調べている作家のチャーリー・プリンスは、ブレアは情報機関のボスで大統領以上の力のある官僚であるとアレックスに言う。アレックスの周囲にもブレアの部下の監視の目があった。
合衆国大統領は夜ごと核戦争後の世界の夢に苦しめられている。静養中の大統領に呼ばれたブレアは、ジュネーブの軍縮会議に自ら乗り込みソ連との核軍縮協定を締結するという大統領の決意を告げられる。ブレアはノボトニー博士に、大統領をソーンヒルに移して悪夢から救いたいと言う。ただしアメリカの核戦力弱体化はブレアには許し難かった。
一方、もう一人の、夢に入ることのできる超能力者、トミー・レイ・グラトマンが夢に入った女性の心臓が止まって死ぬ「事故」が起きる。アレックスは女性の死の後平然と食事をしているトミーに怒る。アレックスはこっそりトミーのファイルを調べ、少年だった彼が父親を殺したことを知る。
アレックスはチャーリー・プリンスと夜、大学キャンパス内で接触する。プリンスによるとブレアの組織はCIAも恐れる非公式組織であり、女性の死もトミーによる殺人であり、アレックスをも暗殺者にしたてようとしている。だが、たちまちブレアの手下たちに二人は追われ、学生たちの間に紛れようとしたがプリンスは殺害され、アレックスは逃げ去る。
ドリームスケープの結末:大統領を守る
大統領がソーンヒルにやってくる。ブレアの追っ手の追跡をかいくぐったアレックスは学外からジェーンに連絡を取り、大統領を守るために密かにソーンヒルに戻る。一方、ノボトニー博士もブレアの陰謀に気づき、大統領側近と連絡を取ろうとするが果たせず殺害された。
ブレアの手下を締め上げてアレックスはトミーが大統領の隣の部屋で寝て大統領の夢に侵入して大統領を殺す計画であることを知る。アレックスは、大統領の部屋の真上のジェーンの部屋で寝て、彼も大統領の夢に入ることを試みる。
先に大統領の夢に入ったのはアレックスだった。核戦争後の世界を走る列車の中に、しかし、トミーも乗りこむ。トミーは爪で警官の心臓をえぐり取り、核兵器により焼けただれた顔をした人々を大統領にけしかけ、ついにはスネークマンに変身する。列車を下りて大統領とアレックスは逃げるが、最後に、トミーに殺された父親にアレックスが変身してトミーが怯えたすきに大統領が瓦礫を杭にしてトミーをくし刺しにした。
目覚めた大統領はブレアの本性を知ってソーンヒルを去り、アレックスは、今度はブレアの夢に入ってブレアを殺す。
アレックスとジェーンは晴れて現実世界で鉄道旅行に出ることにし、ルイビル行きの列車に乗る。
以上、映画「ドリームスケープ」のあらすじと結末でした。
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