エントランスの紹介:2001年アメリカ映画。大学生活を始めたキャシーは、仲良しのマット、アニー、ショーンとパーティーに出かけ、町はずれのクラブハウスに入ります。中にいた不審な二人組の男に付きまとわれたキャシーは、帰り道に車で事故を起こし崖から転落してしまいます。恋人のショーンが死んでしまい、大学に復帰したキャシーでしたが、死んだはずのショーンが出てきたり、不審な二人組の男が大学にいたりと不思議な事が起りはじめます。「ラスト・サマー」のニール・H・モーリッツ製作のスリラー映画です。キャシーの身の回りの起ることは現実か?幻覚か?ラストですべてが明かされます。
監督:スティーヴン・カーペンター 出演者:メリッサ・サージミラー(キャシー)、ウェス・ベントリー(マット)、ケイシー・アフレック(ショーン)、エリザ・ドゥシュク(アニー)、アンジェラ・フェザーストーン(レイブン)、ルーク・ウィルソン(ジュード神父)、カール・パオリ(デスマスクの男)ほか
映画「エントランス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エントランス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エントランス」解説
この解説記事には映画「エントランス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エントランスのネタバレあらすじ:起
高校時代の仲良し4人組のキャシー、マット、ショーン、アニーは大学進学が決まり歓迎パーティーに向います。マットだけがハーバード大学に進み、今夜でお別れです。バカ騒ぎする会場から抜け出したキャシーとショーンは、中庭のベンチにいます。ショーンはキャシーに告白し、「いつもここで待っているから」と言います。そこへアニーとマットがやって来ます。アニーは「面白いところへ行こう」と誘い車を走らせます。
そこは街から外れた場所の広いクラブハウスです。店内では、若者がガンガンに踊っています。キャシーたちも踊りの中に入り陶酔します。店内にいた傷のある男と仮面を被った男が、キャシーらに目をつけちょっかいを出します。キャシーはびっくりしてショーンと外に出て、車の中で愛を語りあっているとマットがやってきます。「アニーが居なくなった、探してくれ」と言うと、ショーンが探しに行きます。するとマットが車に乗りこみ、キャシーに迫ります。
二人は元恋人同士で別れたばかりでした。アニーと交際中のマットは「最後の別れにキスしてくれ。本当に最後だから」と懇願します。仕方なくキャシーがキスをしているとアニーが戻って来ます。車の前にはショーンが立っています。必死で弁解するキャシーとマット。ショーンは怒りながら車に乗りこみます。
エントランスのネタバレあらすじ:承
気が動転しているキャシーは、必死でショーンの誤解を解こうと車の運転に集中できません。車の横をクラブにいた傷の男と仮面の男の乗った車が追い越して行きます。ショーンの顔を見て、話しかけるキャシーに、ショーンが「前を見て運転しろ」と言った瞬間、カーブに泊まっていた車に衝突し、ガードレールを突き破ってキャシーの車は崖を落ちて行きました。
退院したキャシーはショーンの死を知らされます。ショーンとの思い出がめぐり、授業にも集中できません。アニーがレイブンという新しい女友達を紹介します。レイブンは「ショーンはここにいる。あの夜ショーンは、あなたとマットを見て悩んでいる」と言い部屋を出て行きます。
学校では、傷のある男を見つけ追いかけられます。振り向くとそれはショーンでキャシーは気絶してしまいます。部屋で目覚めると、ハーバード大学に行っているはずのマットがいます。マットにさっきの出来事を話しますが、マットは「そんなはずはない」と言います。
教室で鼻血を出し血まみれになったキャシーが叫びます。しかしそれは幻覚で、訳の分からなくなったキャシーは、偶然会ったジュード神父に相談します。部屋の模様替えをした日、シャワーを浴びていて再び血まみれになり、叫んだキャシーを見て、マットが「心配だから泊まるよ」と言います。
眠ったキャシーはショーンと林の中で愛し合う夢を見て目覚めます。横には裸のマットがいます。「もしかして?」とキャシーが言うと、マットは「君が寂しいからと言うから」と言います。驚いたキャシーでしたが、そこへアニーが入って来ます。裸の二人を見て、アニーは怒って飛び出します。
エントランスのネタバレあらすじ:転
アニーも失ったキャシーは、ショーンが話していた中庭のベンチに行きます。そこへショーンがやってきます。ショーンは「一緒に行こう」とキャシーを連れだします。森に入り「どこに行くの」と聞くと、「遠いところだ」と言います。行くと死んでしまうと思ったキャシーはショーンから逃げます。逃げながら校舎を見ると、マットが傷のある男と話しています。更に図書館ではアニーがレイブンと愛し合っています。
中間試験があり、勉強していなかったキャシーは焦ります。試験の結果が廊下に貼りだされると、自分の名前の無い事に気づいたキャシーが「先生、私の成績がありません」と聞くと、先生は「君の成績は無い」と言われます。困り果てたキャシーは教会に向いジュードを呼びますが、中にいた神父が「ジュード神父は随分前に亡くなった」と言います。
大学の水泳大会で、遊泳中にキズの男に追われ、ゴールではショーンが出迎えてくれます。その結果キャシーは優勝します。喜んでくれたマットとアニーに、傷の男と話していたことと、レイブンとのレズの事を聞きます。するとアニーが怒りだし言い争いになると、キャシーが「あの男は人殺しなのよ」と言いますが、アニーが「人殺しはお前だよ」と言った事から、キャシーはアニーを張り倒してしまったのです。
その後プールの近くで仮面の男に襲われたキャシーは、蛍光管で殴り腹を刺し二人ともプールに落ちます。仮面の男は死んで浮かんでいて、駆けつけた警官に事情を話すキャシーでしたが、警官は「事故で頭を強く打ったんだね」と言います。その通りでプールには男の死体はありませんでした。
エントランスの結末
キャシーはマットに「実家に帰る」と言い、マットの車でアニーも一緒に走り出します。マットが車を止めたのはあのクラブハウスでした。中に入ると傷のある男が追いかけてきて、アニーとレイブンが見つめています。さらにマットがキャシーに迫って来ます。キャシーはマットを殴り倒し外へ飛び出し車を走らせます。
途中に警官がたくさんいてアニーが倒れています。アニーは警官に「あの女がやった」とキャシーを指さします。横の壁には行方不明者としてマット、アニー、ショーンらの写真が貼られています。
記憶が駆け巡ります。あの事故で湖に落ちた車から助け出されたキャシーは、手術室へ運ばれます。医師に「私の成績が無い」というキャシーに「成績は無いんだよ」という医師。キャシーは手術台を飛び降りて逃げます。通路を逃げるキャシーに、大学で傷の男に追われるキャシーがオーバーラップします。
突然目覚めたキャシーは隣の担架でアニーとマットが死んでいるのを見ます。やがてキャシーも死の淵に追い込まれます。ジュード神父の声がしたかと思うと、その声はショーンに代わります。ショーンに呼ばれるキャシーが目覚めると、両親とショーンがいました。
事後で昏睡状態になって2日目でした。いままで見たことは、死の淵をさまようキャシーが見た夢だったのでした。母は「あなたの側でショーンがずっと呼んでいてくれたのよ」と言いました。
以上、映画「エントランス」のあらすじと結末でした。
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