死霊高校の紹介:2015年アメリカ映画。1993年、ある高校で演劇の上演中に主役が亡くなる事故が起きてしまいます。20年後に同じ劇が再演されることになりますが、主役とヒロイン役の子などが不可解な怪現象に見舞われるホラー映画。
監督:クリス・ロフィング、トラヴィス・クラフ 出演者:リース・ミシュラー(リース)、ファイファー・ブラウン(ファイファー)、ライアン・シューズ(ライアン)、 キャシディ・ギフォード(キャシディ)ほか
映画「死霊高校」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死霊高校」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「死霊高校」解説
この解説記事には映画「死霊高校」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死霊高校のネタバレあらすじ:「絞首台」
1993年10月29日にビアトリス高校の演劇部の舞台「絞首台」が行われています。舞台をビデオカメラで撮影しながら談笑する保護者達。主役のオーガスト役のチャーリーが死刑になるシーンになります。チャーリーが絞首台に立ち、他の役の生徒がセリフを言っている途中で、なぜか絞首台の踏み板が外れてチャーリーの首にロープがかかってしまいます。共演者や客席にいた人々が急いでチャーリーを助けに行くものの、会場はパニックになります。2013年10月28日、同じ高校の演劇部が「絞首台」を再演することになり、舞台の撮影係のライアンが練習風景をビデオ撮影しています。ライアンの親友のリースがオーガスト役ですが、明日本番なのに練習不足で酷い演技をしていて吹き出します。演劇部の会議が行われ、ヒロイン役で演出助手でもあるファイファーが、夢だったこの劇を上演出来て嬉しいと語ります。その後、本番前の最後の稽古が行われますが、リースは登場するタイミングまで間違えて、ファイファーに注意されます。ライアンは練習を見に来ている演劇部の生徒の保護者を撮りますが、毎日見に来ている中年女性のことが気になります。その女性に話を聞いてみると1993年の「絞首台」に出演していたと言い、「あんなことがあると立ち直れるかどうか・・恐ろしくて」と語ります。リースはセリフの練習をしますが成果が上がりません。仮病を使ってバックれちゃえば?と言うライアン。そんなやりとりをしているうちに、リースがファイファーが好きなことが分かります。ふざけてファイファーにその事を伝えに行くライアン。その後に鍵が壊れてるドアを発見したライアンは、リースに夜にそこから忍び込んで舞台のセットを壊そうと言うのでした。犯罪だと怒るリースですが、お前の酷い演技で舞台が失敗したらみんなに恨まれるぞ、特にファイファーにと言われ、演技に全く自信がないリースは承諾してしまうのでした。
死霊高校のネタバレあらすじ:高校へ
夜になり、ライアンは恋人のキャシディと一緒にリースの家へ迎えに行きます。家に入ると、リースは父親から「とにかくこの劇はやめなさい」と言われて口論になっていましたが、3人で出発して鍵が壊れたドアから校内に侵入します。真っ暗で不気味な雰囲気の舞台。設置されていた舞台セットを倒したり、絞首台を壊してロープを外したりしますが、近くで物音がしたため隠れます。他の部屋へ行こうとドアを開けると暗闇にファイファーがいて、お互いに驚きます。駐車場でリースの車を見たから来てみたというファイファー。ファイファーに「何してたの?」と聞かれてごまかしながら話すリース。その間にこっそり舞台のセットを直すキャシディ。しかし、ライアンはファイファーが帰った後にまた壊すのを続行すると言い出し、口論になります。なぜか携帯がつながらなくなり、嫌になったキャシディは帰ろうとしますが、鍵が壊れているはずのドアが開かなくなっていて外に出られません。誰かが鍵をかけたのよと言いながら4人で他のドアを開けようとしますが、どのドアも開きません。早く外に出たくてイラついたキャシディが、ファイファーにセットを壊しに来たことをバラしてしまい、泣きながら歩いて行ってしまうファイファー。3人でファイファーを追いながら舞台の方へ向かうと、さっき機械を使って壊したはずの絞首台が元通りになっていて、ロープもきちんとかけられています。事務所に行って電話で助けを呼ぼうとしますが繋がりません。すると、ファイファーが「これ知ってた?」と通路の奥の扉を見つけます。みんなで進んで扉を開くと、テレビがある部屋に辿り着きます。テレビはスイッチが入れられていて砂嵐の状態でしたが、突然、1993年に「絞首台」の上演中にチャーリーが亡くなった時のニュース映像が流れます。ニュース内容から、チャーリーは元々は 絞首刑執行人の役でしたが、急遽代役で主役になっていたこと、そして、いつも劇の練習を見に来ていた中年女性が当時のチャーリーの恋人だったことが分かります。舞台の集合写真も映りますが、その中のある人物に気が付くリース。確かめようとしますが画面が消えてしまいます。リースは、学校の廊下に飾ってある1993年版「絞首台」の集合写真を確かめに行くと、オーガスト役はリースの父親でした。父親も自分と同じ役だった上にチャーリーは父親の代役で亡くなっていたことを知り、ショックを受けます。
死霊高校のネタバレあらすじ:絞首刑執行人
その頃、ライアンはみんなとはぐれてしまっていました。一人でメンテナンス室に入ってみると、部屋の奥に怪しげな小部屋があります。意を決して入ると椅子などしかない部屋でしたが、吹き抜けの高い天井の上の方に何かが揺れているのが見えます。ビデオカメラをズームにして見てみると、人が静かにぶらさがっているのでした。みんなの声が聞こえてきたため、急いでそっちへ走って合流します。リースの父親のことや急いでここから出ようと話し合っていると物音がし、誰かが天井裏を歩いてこっちに近づいてくるような足音がします。足音がキャシディの上で止まった瞬間、キャシディは見えない者に首を吊られるように体を持ち上げられて落ち、パニックになります。その後、舞台の通気口を見つけてライアンが梯子を登って通気口へ行こうとしますが、みんなが止めるのを聞かずにチャーリーを挑発するような言葉を言ったためか、体を飛ばされて落下してしまいます。足を折る酷い怪我をしたライアンを見て動揺した3人は、足を縛る物を探しに廊下に出ますが、ライアンがいた部屋の鍵がかかってしまって戻れなくなります。みんなで必死にライアンの名前を呼んでいると、中からライアンの叫び声がし、扉の鍵が勝手に開きます。中に入ってみると、ライアンの姿はありません。落ちていたライアンの携帯には、3人が出て行った後の映像が残されていました。絞首台用のロープを持った絞首刑執行人がライアンを見ています。ライアンは逃げようとしますが、ロープで首を吊られて舞台の上へ引き上げられてしまいます。その後も怪現象は続き、リースが「なぜこの劇に出ようとしたんだ・・」と自分を責めていると、ファイファーが「誘ってごめんなさい」と謝ります。そのやりとりをしてる間、キャシディは一人で泣いていました。さっき見えない者に首を吊られた跡が酷い傷になっています。キャシディがふと気付くと、首に絞首台のロープがかけられていて、そのまま後ろに引っ張られて消えてしまいます。
死霊高校の結末:ファイファー
リースとファイファーは、助けを呼ぶために火災報知器を鳴らします。火災報知器はきちんと作動し、これで助かると喜ぶ二人。しかし、絞首刑執行人が追いかけてきて叫びながら梯子を上がって逃げます。舞台の天井裏を進んでいくと、1993年版の「絞首台」の集合写真が落ちています。二人で写真を見ていると、ライアンとキャシディの死体が目の前にぶら下がり、悲鳴をあげる二人。泣き出すファイファーに「君のことは僕が絶対に守るからね」というリース。火災報知器の音が止み、警察が来たのかもしれないと二人で下に降りますが、誰もいません。しかし、鍵が壊れてるドアが開いているのが見え、ドアへ行くために舞台を横切っていく二人。無事に外に出ることができたリースですが、振り返るとファイファーがいません。中からファイファーの助けを求める声が聞こえたため、中に戻るリース。舞台の真ん中で首を押さえて座り込んでいるファイファーに「何があったのか話して」と語りかけていると、突然舞台の二人にスポットライトが当たります。リースはポケットの中から1993年の集合写真を取り出し、「どうすればいい?」「心配しないで、あいつの狙いは私。他の誰でもない」と、「絞首台」のセリフを言い合う二人。口づけをかわし、リースは絞首台へ向かい首にロープをかけます。「オーガスト死なないで」と泣くファイファーに「演技はやめてくれ」と怒鳴るリース。絞首刑執行人がリースの後ろに立ち、絞首台の踏み板が外されます。客席に向かい深々とお辞儀をするファイファー。客席からチャーリーの恋人だった女性が拍手を送ります。その後、警官がファイファーの家を訪れて突入します。家の中にはファイファーとチャーリーの恋人だった女性の写真。二人は親子でした。部屋に入るとそこは「絞首台」の舞台を模した部屋で、首にロープを巻かれた人形や舞台衣装、テレビでは「絞首台」の事故のニュースが映っていたりと不気味です。その部屋のベッドでチャーリーの恋人だった女性が無言でファイファーの髪を梳いています。ただならぬ雰囲気の二人とテレビ映像を見て警官は「チャーリー?」と言うと、二人はこちらを見て「その名を言っちゃだめ」と言います。他の部屋にいた警官ラングを呼ぶと、ラングは体を飛ばされて首にロープをかけられ引き上げられていきます。驚いた警官が振り向くと、絞首刑執行人が立っていたのでした。
以上、映画死霊高校のあらすじと結末でした。
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