ジーザス・クライスト・スーパースターの紹介:1973年アメリカ映画。アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲のミュージカルをロケーションのみで映画化した異色作。原作通りセリフはなく、すべてが曲によって物語られる。オーケストラの指揮はアンドレ・プレヴィンが担当。
監督:ノーマン・ジュイソン 出演:イエス・キリスト(テッド・ニーリー)、イスカリオテのユダ(カール・アンダーソン)ほか
映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」解説
この解説記事には映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジーザス・クライスト・スーパースターのネタバレあらすじ:起
荒涼としたイスラエルの砂漠に1台のバスがやって来ます。降り立ったのはヒッピー風の若者たち。簡素な扮装に着替えると、彼らは2000年前のイエスの受難劇を始めます。
まず登場するのはイエスの弟子ユダ。彼は他の弟子たちとは違ってイエスのことを心配しています。民衆での人気が出すぎて、ローマの支配者たちに目をつけられるのではないか。そうなると弟子の自分たちにも被害が及びます。マグダラのマリアも女性としてイエスに親しんでいるようで、その様子も見るに耐えません。そんなユダにイエスは注意を与えますが、ユダの不安は去りません。
ジーザス・クライスト・スーパースターのネタバレあらすじ:承
ユダヤの大祭司カイアファもイエスの人気ぶりに苦慮し、絶えず監視の目を注いでいます。祭司が集まっての話し合いの結果、イエスは死刑になるべきだ、との結論になります。
一方、エルサレムに着いたイエスと弟子たち。民衆の大歓迎を受けますが、その歌声にふとイエスは自分の死の予感を覚えます。寺院に入ると、そこは物売りの場と化していました。激怒して店を叩き壊すイエス。めったにない感情の爆発に、弟子たちも戸惑うばかりでした。
ジーザス・クライスト・スーパースターのネタバレあらすじ:転
街の外へ一人きりで出たイエスはそこが家族に見捨てられたハンセン病の人間の住む場所であることに気づきます。奇跡の力を使って彼らを治そうとしますが、数が多すぎて手が回りません。絶望するイエス。そしてユダはイエスを愛するがゆえに彼を祭司たちの手で捕えてもらおうとします。最後の晩餐でイエスから裏切りを予言されるユダ。狼狽して立ち去った彼は兵士とともに戻ってきて、イエスにキスをします。それを合図にイエスは逮捕。
ジーザス・クライスト・スーパースターの結末
ユダヤの総督ピラトは自らの手を汚すのを避けたいがゆえにガリラヤの統治者ヘロデに裁定を委ねますが、結局は自分がその死を告げなければなりませんでした。自分の行いを悔いて自殺するユダ。しかし、死刑に処せられるイエスの前に復活してイエスの気持ちを再び訊ねます。
やがてゴルゴダの丘まで十字架を運ばされるイエス。釘で手足を打ち付けられ、はりつけにされる様子を、マリアたちは泣きながら見ています。受難劇は終わり、若者たちは再びバスに乗って帰ってゆきます。なぜかイエス役の俳優だけがその中にいませんでした。
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