日本人の勲章の紹介:1955年アメリカ映画。「大脱走」「荒野の七人」で知られたジョン・スタージェス監督が現代版の西部劇として仕上げたアクションドラマ。わずか81分の上映時間ながら、サスペンスに富んだ見事な構成となっている。
監督:ジョン・スタージェス 出演:スペンサー・トレイシー(ジョン・マクリーディ)、ロバート・ライアン(レノ・スミス)、リー・マーヴィン、ディーン・ジャガー、アン・フランシス、ほか
映画「日本人の勲章」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「日本人の勲章」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「日本人の勲章」解説
この解説記事には映画「日本人の勲章」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
日本人の勲章のネタバレあらすじ:1
1945年。荒涼たるアメリカ西部の砂漠をサザン・パシフィック鉄道の特急が疾走してきます。やがて改札と小屋だけの小さな駅に列車は到着。町の人間は驚いて見守ります。というのもこの駅に特急が停車することなど4年の間なかったからです。下車したのはただ1人。ソフト帽も背広も黒づくめの中年男です。この町はブラック・ロック。中年男は小さなホテルに宿泊。名前はジョン・マクリーディ。よく見ると左手がありません。ホテルのラウンジには胡散臭い白人たちがたむろしていて、マクリーディの様子を探っています。ここはよそ者など滅多にこない排他的な田舎町なのです。
日本人の勲章のネタバレあらすじ:2
マクリーディがそんな場所にやって来たのは、ある日本人を訪ねるためでした。その日本人の息子は二世部隊の兵士でしたが、イタリアの戦地でマクリーディを助け、命を落としました。その功績で授与された勲章をマクリーディが預かり、父親に届けに来たのでした。しかし、車を借りて教えられていた住所へゆくと、そこには焼けた家の残骸があるだけです。不審に思いながらマクリーディが車で町の中心部へ戻ろうとすると、後ろから別の車が嫌がらせをしてきます。何とか振り切って町へ戻りますが、町の男たちは嫌がらせの事を知っているのかニヤニヤ笑っているのです。マクリーディは焼けた家の残骸といい、自分への彼らの態度といい、何かあると感じて調査を始めます。彼を邪魔者と見なす男たちが食堂で襲ってきますが、マクリーディは片手だけで応戦。彼は空手の達人でした。
日本人の勲章の結末
同情した町の人々からの話でわかったのは、男たちが集団で日本人をなぶり殺しにしたという事実でした。それは真珠湾攻撃の翌日で、日本への憎悪が燃え上がった時でした。首謀者となったのは、この町一番の有力者であるスミスという男。秘密を知ったマクリーディを男たちは殺そうとします。しかし、ホテルの従業員や医師などの協力で彼は難を逃れ、待ち伏せしていたスミスを即席で作った火炎瓶で返り討ちにします。警察が呼ばれ、犯人の男たちは逮捕。マクリーディは勲章を医師に渡し、町を去ってゆきます。
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