暗黒街の顔役の紹介:1932年アメリカ映画。伝説的な大富豪ハワード・ヒューズが製作、ハワード・ホークスが監督したギャング映画の古典。主人公のモデルはシカゴのマフィア界を牛耳っていたアル・カボネ。原題の Scarface はカポネの実際のあだ名である。
監督:ハワード・ホークス 出演:ポール・ムニ(トニー・カモンテ)、ジョージ・ラフト(リナルド)、アン・ドヴォラック、ボリス・カーロフ、カレン・モーリイ、ほか
映画「暗黒街の顔役」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暗黒街の顔役」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「暗黒街の顔役」解説
この解説記事には映画「暗黒街の顔役」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暗黒街の顔役のネタバレあらすじ:1
シカゴの市街が夜明けを迎えます。あるホテルでは前夜パーティがあり、クラッカーの紙吹雪などで散らかっています。掃除夫がそれらを片付けていると、まだ酒を飲んでいる男たちがいました。やっと散会となり、男の1人がホテルの奥にある電話ボックスに立ちます。そこへ近づいてくる影。銃声がして、電話していた男は殺されました。それはコステロというギャングのボス。殺したのはトニーというコステロの用心棒です。トニーはコステロと対立するギャングであるロウヴォに裏切りを唆されたのでした。一旦は逮捕されるもののすぐに釈放され、トニーはロウヴォの組の幹部に取り立てられます。
暗黒街の顔役のネタバレあらすじ:2
コステロの暗殺とともにシカゴではギャング戦争が勃発。7ヶ月にわたってその抗争は続き、ギャングだけでなく、一般の市民も巻き添えになります。トニーは南側の親分オハラを殺しロウヴォの縄張りを広げ、さらに手強いギャフニーを殺して北側まで制覇。鼻高々となったトニーは恩人のロウヴォをも軽んじるようになり、彼の情婦ポピーにまで色目を使い始めます。手に負えなくなった彼をロウヴォは始末する気になり、手下に殺害を命令。しかし襲撃を逃れたトニーはもう遠慮なく反撃に。片腕的存在のリナルドとともにロウヴォを射殺します。警察の手を逃れるためにトニーはシカゴからしばらく離れますが、そばにはポピーがついています。
暗黒街の顔役の結末
1ヶ月後に帰ってくると、いつの間にか妹チェスカーがリナルドと一緒に住んでいました。チェスカーには近親相姦的な愛情を注いでいるトニーは、その行為が許せませんでした。言い訳も聞かず、親友とも言えるリナルドを殺してしまうトニー。しかし、妹のチェスカーによると彼らは正式に結婚していて、リナルドとしてはトニーを裏切ったつもりはないのでした。兄への怒りに駆られたチェスカーは警察へゆき、リナルド殺害の件でトニーを告発。警察が彼の家に向かいます。トニーは家に立て籠もって反撃。そして自分の行為を後悔したチェスターがやってきて兄に加勢しますが、警察の銃弾に倒れます。ヤケクソになったトニーは銃を撃ちまくり、やがて警官たちに撃たれ死亡。短い生涯でした。
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