ROCK YOU! [ロック・ユー!]の紹介:2001年アメリカ映画。平民のウィリアムは、不慮の事故で亡くなった主人の貴族に扮して、騎士や貴族しか参加できない馬上槍試合に挑む。従者仲間のローランドたちや協力者を巻き込んで、次々と試合を勝ち進み、遂にロンドンの世界大会出場の権利を手に入れるが…。中世のフランスを舞台にした歴史映画だが、70年代のロックミュージックが多数使用されている異色な作品。クイーンの「We Will Rock You」が主題歌に使われており、オープニングではエキストラの観客があの手拍子をしながら歌っていたりする。
監督:ブライアン・ヘルゲランド 出演者:ヒース・レジャー(ウィリアム・サッチャー)、ルーファス・シーウェル(アンジュー伯爵アダマー)、シャニン・ソサモン(貴婦人ジョスリン)、マーク・アディ(従者ローランド)、アラン・テュディック(従者ワット)、ポール・ベタニー(詩人ジェフリー・チョーサー)、ローラ・フレイザー(鍛冶屋ケイト)、ジェームズ・ピュアフォイ(トーマス・コルヴィル卿(エドワード黒太子))、ほか
映画「ROCK YOU!(ロック・ユー!)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ROCK YOU!(ロック・ユー!)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ROCK YOU!(ロック・ユー!)」解説
この解説記事には映画「ROCK YOU!(ロック・ユー!)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ROCK YOU! [ロック・ユー!]のネタバレあらすじ1
舞台は14世紀のフランスから始まる。平民出身の従者ウィリアムは、仕えている騎士エクター卿が参加する、馬上槍試合の旅について来ていた。しかし、試合前の休憩中にエクター卿は不慮で亡くなってしまう。仕方なく、故郷に帰ろうという同じ従者のローランドとワットに、ウィリアムは待ったをかける。あと一試合出れば勝てるのにこれは惜しいと言い、主人の練習相手を任されていた自分がなりすまして出場すると告げた。試合中は甲冑を身に着ける為、顔を見られる事が無いのが幸いし、ウィリアムは正体がばれることなく試合に勝利する。
ROCK YOU! [ロック・ユー!]のネタバレあらすじ2
賞金を手に入れてご満悦のローランドたち。しかしウィリアムはそれだけで満足しなかった。次の試合がルーアンで行われると知り、このまま各地の会場を巡ると言うが、馬上槍試合は本来貴族か、騎士の位を持つ者しか出来ない競技だった。ウィリアムが平民だと知られたら、文字通り首がとぶ事態になってしまう。どうするか思案しながらルーアンへ向かう旅の途中で、真っ裸で外に出ていた詩人・チョーサーと出会った。博打に負けて身包みをはがされたらしいこの男に、ウィリアムは物書きの才能を使って証明書を偽造させ「ウルマック・フォン・リキテンスタイン卿」という騎士を名乗り、馬上槍試合に出る計画を立てる。更には、女だてらに鍛冶師を生業とするケイトを引き入れ、鍛錬を積み上げていく。
ROCK YOU! [ロック・ユー!]のネタバレあらすじ3
来たる試合当日。着々と勝ち進むウィリアムだったが、アダマー伯爵に負けて黒星を付けられてしまった。そこへ、貴族の女性ジョスリンが彼に興味を持ち、ウィリアムも彼女に好意を抱いていく。ライバルと定め、打倒アダマーを掲げて奮起するが、次の試合でアダマー伯爵は辞退していた。イングランドの王子・エドワード黒太子が出場していたのが理由だったのだ。渋る仲間に、ウィリアムは相手が誰だろうと戦う姿勢を崩さず試合に挑む。エドワード黒太子は身分にとらわれず自分と戦ってくれた彼に喜び、謝意を表した。
ROCK YOU! [ロック・ユー!]のネタバレあらすじ4
故郷のロンドンで行われる、世界選手権大会に参加する為海を渡ったウィリアムたち。幼少の頃、エクター卿の下へ仕えて以来ずっと会えないでいた父のことを思い出す。夜にこっそり会いに行くと、年老いた父は盲目になっていたが。再会を喜ぶ二人だったが、アダマー伯爵がその様子を盗み見ていた所為で、ウルマック卿の正体がただの平民だとばれてしまう。次の日になって、捕縛されたウィリアムはそのまま広場に枷をつけられてしまい、民衆から罵倒され物を投げられる。必死に庇う仲間たちの前に、颯爽と現れたのが母国に戻って来ていたエドワード黒太子だった。自分と戦ってくれたウィリアムの恩に報いるために、その場で彼に騎士の称号を与え釈放させる。
ROCK YOU! [ロック・ユー!]の結末
会場に到着したウィリアムは宿敵アダマー伯爵と決着をつける為、試合に参戦。1戦目で伯爵の小細工により負傷してしまうが、槍を腕に縛り付け、甲冑も不要と槍だけを装備し馬に乗る。固唾をのんで見守るなか、見事にアダマー伯爵を落馬させて勝利を収めたウィリアムに、拍手喝采が響き渡った。仲間だけでなく、ジョスリンも駆け寄って共に喜びを噛みしめる。チョーサーは「君を題材に本を書く」と決意するのだった。
以上が、ROCK YOU!のあらすじと結末です。
この映画を観るととにかく元気になれます。クイーンの名曲「ロックユー」が流れるシーンは、最初に見てからもう10年以上たつのに、思い出すだけでちょっと血圧が上がる感じがします。平民が騎士になるという話で現実味があるのかどうかは分かりませんが、ファンタジーだとしても楽しく笑って明るい気分になれるストーリーでした。弁舌豊かでちょっとダメ人間な詩人チョーサーのキャラクターも楽しく、この映画で俳優ポールベタニーの名前を知った人も多いのではないでしょうか。脇役ですが忘れられない印象を残しています。