スタア誕生の紹介:1937年アメリカ映画。ウィリアム・A・ウェルマンが監督・共同原案の三色テクニカラーによるハリウッド内幕物メロドラマ。本作スタア誕生は1954年、1976年、2018年「アリー/ スター誕生」の各リメイク作品のオリジナル版。主演のゲイナーは『第七天国』等のサイレント時代末期の名作に主演して第一回アカデミー賞で女優賞を獲得したが、トーキー時代もスターの地位を保った。日本でとても人気があった。
監督:ウィリアム・A・ウェルマン 出演者:ジャネット・ゲイナー(エスター・ブロジェット[ヴィッキー・レスター])、フレドリック・マーチ(ノーマン・メイン)、アドルフ・マンジュー(オリヴァー・ナイルズ)、メイ・ロブソン(エスターの祖母、レティ)、アンディ・ディヴァイン(ダニー・マクガイア)その他
映画「スタア誕生(1937年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スタア誕生(1937年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スタア誕生(1937年)の予告編 動画
映画「スタア誕生(1937年)」解説
この解説記事には映画「スタア誕生(1937年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スタア誕生(1937年)のネタバレあらすじ:夢見る娘
ノース・ダコタの寒村に住むエスター・ブロジェットは映画スターになることを夢見ていた。父親やマティおばさんは彼女の夢を馬鹿にするが、若い頃この地方の開拓者であったおばあちゃんのレティはエスターに成功には犠牲がともなうと諭して孫娘の意思を確認し、自分の蓄えた金を渡し、その夜、ホームに雪積る駅から彼女をハリウッドへ送りだした。
スタア誕生(1937年)のネタバレあらすじ:飲んだくれの大スター
安ホテルに住み始めたエスター。だが競争は厳しい。エキストラの仕事さえない。でも同じホテルに住む人の良い助監督のダニーが彼女に親切にする。ダニーと行ったコンサートであこがれの大スター、ノーマン・メインの酔っぱらった姿を目撃してしまう。
ある晩ダニーの紹介である映画の完成を祝うパーティーのウェイトレスをする。メエ・ウェスト等のものまねをしながら給仕をするが全く受けない。だがノーマン・メインが彼女を気に入る。彼は今晩も酔っていてエスターの皿洗いのじゃまになるが、自動車で彼女を彼女が住む安ホテルまで送り届ける。深夜にプロデューサーのナイルズに電話して彼女のスクリーンテストの約束を取りつける。
スタア誕生(1937年)のネタバレあらすじ:スター誕生
エスターは撮影所と契約し、ヴィッキー・レスターという芸名を得る。歩き方や話し方のレッスンを受けた後、ノーマンの抜擢で彼の相手役として映画に出演する。完成前の一般試写でヴィッキーは好評。ノーマンは「スター誕生だ」とヴィッキーにささやく。
ボクシング観戦中にノーマンはヴィッキーにプロポーズする。もう酒は飲まないと言うノーマン。二人はダニーを立会人にして判事の前で結婚式を挙げる。
ヴィッキーの人気が沸騰する一方、酒癖の悪いノーマンは業界で鼻つまみものにされ、人気は地に墜ちていた。ナイルズも彼との契約を解除する。仕事がなく家にいるノーマンは郵便配達の人に「ミスター・レスター」と言われる始末だった。
スタア誕生(1937年)のネタバレあらすじ:墜ちた大スター
アカデミー賞授賞式の晩、ヴィッキーはいつまでもノーマンが現れないのを心配する。受賞者としてヴィッキーの名が読み上げられるが、彼女がスピーチをしているときに酔っぱらったノーマンが登場して話し始め醜態を見せる。
ヴィッキーにノーマンに仕事をくれるように密かに頼まれたナイルズは、療養所に入ったノーマンを見舞って、主役ではないがいい役をオファーするが、ノーマンは虚勢を張って方々の撮影所から仕事の依頼があると言って断る。
スタア誕生(1937年)の結末:ノーマン・メイン夫人
退院したノーマンは酒を断っていたが、ナイルズの下で働く広報担当で、元からノーマンを嫌っていたマット・リビーに罵倒されたことをきっかけにまた酒に手を出す。四日間帰らない夫を心配していたヴィッキーにノーマンが逮捕されたという連絡が行く。酔っ払い運転だった。ナイルズと夜間法廷に行ったヴィッキーは判事に自分が責任をもつと請け合い、ノーマンは執行猶予付きの判決を下されヴィッキーの保護下に置かれる。
マリブ海岸の家に帰宅したノーマンは寝室で聞き耳を立て、ヴィッキーがナイルズに映画の仕事をやめてノーマンのリハビリに専念すると言うのを聞く。ノーマンはヴィッキーの笑顔を一目見てから外出し太陽に向かって泳ぐ。そしてノーマンの死体が発見される。
ヴィッキーが映画界を去って帰郷すると決めて引っ越そうという時におばあちゃんがやってくる。たとえ傷つくことがあっても夢を追いかけたいと願った初心を孫に思い出させようとする。そしてノーマンのために、ノーマンが愛したヴィッキーであるように説得する。
ヴィッキー・レスター復帰作のプレミア上映の夜、ダニー、ナイルズ、おばあちゃんと共に会場に到着したヴィッキーはラジオ中継のマイクを通じて「こんにちは皆さん、ノーマン・メイン夫人です」と挨拶するのだった。
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