世紀の楽団の紹介:1938年アメリカ映画。楽団を率いて成功を目指す若者と、女性歌手の愛の物語。作曲家のアーヴィング・バーリンの原案に基づき、彼の作曲した楽曲を随所に盛り込んだミュージカル映画となっている。アメリカの軽音楽史の映像化を見事に成し遂げた本作品は、当時の社会情勢も描いているため、当時のアメリカの様子を知ることが出来る。
監督:ヘンリー・キング 出演者:タイロン・パワー(ロジャー・グラント)、アリス・フェイ(ステラ・カービー)、ドン・アメチー(チャーリー)、エセル・マーマン(ジェリー・アレン)、ジャック・ヘイリー(デイビー・レイン) ほか
映画「世紀の楽団」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「世紀の楽団」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「世紀の楽団」解説
この解説記事には映画「世紀の楽団」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
世紀の楽団のネタバレあらすじ:起
サンフランシスコにある小汚い酒場に、ステラ・カービーという名の歌手が仕事を求めてやって来ます。そこへ店のバーテンの誘いでロジャー・グラントが率いる楽団が演奏を披露することになりますが、ピアニストのチャーリーが楽譜を忘れてきてしまい、急遽ステラの持ってきた「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」を演奏します。彼女の歌も入り、客に大絶賛されますが、勝手に曲を使われたステラはロジャーと口論になってしまいます。しかし、酒場の支配人が気に入り、めでたくロジャーの楽団とステラは採用されるのでした。ロジャーは披露した曲のせいでアレクサンダー(愛称:アレック)と呼ばれるようになります。
世紀の楽団のネタバレあらすじ:承
事あるごとに喧嘩をしてしまうアレックとステラでしたが、チャーリーが仲を取り持ち、何とか仕事を続けていました。チャーリーはステラに恋心を抱くようになりますが、ステラは全く気づきません。それどころか、次第にアレックとステラは愛し合う仲になってしまいます。3人は有名な興行主であるチャールズ・ディリングハムを楽団の演奏する場へ呼ぶことに成功し、ステラは彼からニューヨークへ来たら必ずスターにすると言われます。喜ぶステラでしたが、アレックと再び口論になってしまい、楽団を脱退。チャーリーとも絶交してしまったアレックは楽団を解散させてしまいます。
世紀の楽団のネタバレあらすじ:転
その後、陸軍に入隊したアレックは、海軍がニューヨークで舞台をしていることを知り、陸軍大佐にショーをやらせて欲しいと頼みます。ニューヨークで講演するアレックに面会を求めるステラでしたが、アレックは断ってしまうのでした。やがて大スターになったステラの元に、退役したアレックがやって来ます。過去の過ちを詫びるアレックに、ステラはチャーリーと結婚していることを告げます。ショックを受けたアレックは楽団のメンバーからジュリーという名の歌手を紹介され、楽団の再結成をするよう迫られますがアレックは乗り気になれません。アレックの居場所を聞いたチャーリーはステラに会いに行こうと誘います。気が進まない彼女に、チャーリーは、彼女が今もアレックのことを愛していることを見抜き、離婚を切り出します。ステラはアレックら楽団のメンバーに会いに行きますが、楽団がヨーロッパへ行くことを知り、彼らを見送ります。そして、舞台で失敗を繰り返してしまった彼女は引退し、キャバレーやカフェで偽名を使って歌い始めるのでした。
世紀の楽団の結末
帰国した楽団はラジオ放送を始めます。そのオーディションの場でチャーリーと再会したアレックは、彼がステラと別れたことを知り、彼女がまだ自分のことを愛していることを確信します。アレックはチャーリーと共にステラを探しますが、彼女の居場所はとうとう分かりませんでした。やがてアレック率いる楽団はカーネギー・ホールで演奏することになります。ステラがタクシーに乗ると、ラジオから彼らの演奏が聞こえてきました。最後に流れた曲は、3人にとっての思い出の曲である「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」でした。ホールの舞台裏へやって来たステラを招き入れ、彼女の歌と共に演奏するチャーリーとアレック。昔の楽団の姿が見事に復活した瞬間でした。
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