アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスの紹介:1999年アメリカ映画。ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』を映画化。ストーリーとしては『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』が綯い交ぜになった展開になっている。パーティで歌を披露するのが憂鬱で仕方ないアリスは、庭で時計を持った白ウサギが駆けて行くのを見つけた。白ウサギを追いかけたアリスはウサギの穴に落ちてしまい、不思議の国に迷い込む。ヘンテコな住人達とヘンテコな出会いを繰り広げ、アリスは次第に勇気と正しさを育んでいくのだった。
監督:リック・ウィリング 出演者:ティナ・マジョリーノ(アリス)、ウーピー・ゴールドバーグ(チェシャ猫)、マーティン・ショート(帽子屋)、ピート・ポスルスウェイト(大工)、クリストファー・ロイド(白い騎士)ほか
映画「不思議の国のアリス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「不思議の国のアリス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスの予告編 動画
映画「不思議の国のアリス」解説
この解説記事には映画「不思議の国のアリス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスのネタバレあらすじ:不思議の国へ
舞台はイギリスのとあるお屋敷。客人を招いて催されるパーティ当日、娘のアリスは憂鬱なため息を吐いていました。彼女は客人の前で歌を披露するよう両親から言われており、それが非常に嫌だったのです。
勇気を出せないアリスは庭のリンゴの木の下に隠れ、パーティから逃げることにしました。すると目の前にゆっくりリンゴが落ちてきます。アリスが驚いていると、二足歩行で人間の言葉を話す白ウサギが現れました。
白ウサギは時計を見ながら、遅刻だと焦って駆けて行きます。追いかけたアリスはウサギの穴に落ちてしまい、ずいぶん長いこと落ちて、見知らぬ廊下で尻餅をつきました。廊下を歩いて行くと円形の広間にたどり着きます。中央にはガラスのテーブルがあり、その上に小さな鍵が乗っていました。
広間の壁に小さなドアを見つけたアリスは鍵を使ってドアを開いてみます。その向こうには美しい庭が見えますが、どう考えても通れる大きさではありません。アリスががっかりして振り返ると、テーブルに赤い飲み物の小瓶が乗っていました。飲んでみるとアリスの体はどんどん小さくなり、ドアを通れる大きさになります。
しかし今度はテーブルの上の鍵に手が届きません。次にクッキーを見つけて食べてみると、アリスはどんどん大きくなりました。身動きが取れなくなり泣き出すと、白ウサギが通りかかります。白ウサギが落としていった手袋と扇子の効果で小さくなったアリスは、自分の涙で出来た海を泳いでネズミの退屈な講演に出席しました。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスのネタバレあらすじ:不思議の国の住人達
その後やって来た白ウサギは、アリスをメイドと間違えて新しい手袋と扇子を持って来るよう命令します。白ウサギの家で再び赤い小瓶の中身を飲んだアリスは巨大化し、動けなくなってしまいました。
アリスを追い出そうと小石を投げて来る白ウサギ達。すると小石がケーキになり、食べたアリスはとても小さくなりました。アリスはドアの下の隙間から、そっと家を抜け出します。庭を見つけるため歩き出したアリス。途中で会ったイモムシ少佐に不安を打ち明けると、キノコの片方は高くなり、もう片方は低くなると教えられました。アリスを励ましたイモムシ少佐は、光り輝き蝶となって消えていきます。
アリスはキノコをちぎって少し大きくなってから歩き始めました。次にアリスは公爵夫人の屋敷を見つけて入ってみます。家は非情に喧しく、頻りに胡椒を振りまく料理女が大声で叫んでいました。アリスは公爵夫人が抱いていた赤ん坊を渡され、慌てて屋敷を出て行きます。すると赤ん坊は子豚になり、森に消えていきました。
次に現れたのは、公爵夫人の屋敷にいたチェシャ猫です。猫は帽子屋とウカレウサギが催している狂ったお茶会の方向を教えました。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスのネタバレあらすじ:アリスの悩みとヘンテコな出会い
言われた通りに進んでみると、帽子屋とウカレウサギと眠りネズミが終わらないお茶会を開いています。帽子屋がハートの女王主催のコンサートで死刑宣告された時から、時間が止まっているそうです。アリスは羨ましがりますが、やがて滅茶苦茶なお茶会に腹を立てて席を立ってしまいました。
森を歩いたアリスは木のついたドアを見つけ、円形の広間に戻って来ます。そして今度こそ小さなドアを潜り、庭にたどり着くことが出来ました。そこでハートの女王に見つかったアリスは、一緒にクロッケーをすることになります。しかし皆好き勝手にやっているのでゲームが成立しません。
首だけのチェシャ猫が空に現れたり消えたりするので、女王は癇癪を起こして全員の首を切れとおめき始めました。その場を逃げ出して迷路に入ったアリスは、グリフォンとウミガメモドキに出会います。2人はロブスターの歌や海亀のスープの歌でアリスを楽しませました。ウミガメモドキは「きっと君の道は見つかるよ」と励ましてくれます。
明るい気持ちでその場を離れたアリスは、迷路を抜けて森に到着しました。そこで黒い騎士に襲われかけますが、白い騎士が助けてくれます。アリスは家に帰ったら憂鬱なことがあると騎士に相談しました。すると彼は、勇気を出すようにとアリスを励まします。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスのネタバレあらすじ:裁判
アリスは喋る花にからかわれながら森を歩き、トイ=ドルダムと、トイ=ドルディーに出くわしました。行く手を邪魔する2人に腹を立てたアリスは、マザー・グースの仲違いの唄を暗唱します。しかし2人はお構いなしにセイウチと大工の紙芝居を始めました。しかし結局唄の通りに決闘になり、カラスに怯えて逃げていきます。
アリスはハートのトランプに見つかり、ハートの騎士ジャック卿の裁判に出頭させられてしまうのでした。裁判長の席にはハートの王と女王が座り、公爵夫人らも出席していました。ジャック卿には、ハートの女王が作ったタルトを盗んだ容疑がかけられているそうです。
証人として帽子屋や料理女が呼ばれて来ますが、誰ひとりまともな話は出来ません。そして最後の証人として、アリスが呼ばれました。アリスはキノコを食べて大きくなり、乱暴な裁判を批判して王と女王の怒りを買います。「あたしは正しいわ」と胸を張るアリスに、「ではもう私達は用済みということです」と頭を下げる白ウサギ。するとゆっくりリンゴが落ちてきて、不思議の国が崩れ去っていきました。
アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスの結末:夢の終わり?
リンゴが落ちる音にアリスははっと目を覚まします。そこは屋敷の庭で、アリスはうっかり眠っていたようです。急いでパーティに出席したアリスは、予定通り客人の前で歌を披露することになりました。
客人の顔はそれぞれ不思議の国の住人達にそっくりです。アリスは海亀のスープの歌を歌って踊り、拍手喝采を浴びました。客の中にニヤニヤと笑うチェシャ猫の姿があります。猫を見つけたアリスも笑い、この物語は終わりを迎えます。
以上、映画「アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリス」のあらすじと結末でした。
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